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公開番号2025132458
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-10
出願番号2024030052
出願日2024-02-29
発明の名称送風装置
出願人トヨタ紡織株式会社
代理人個人,個人
主分類B60H 1/34 20060101AFI20250903BHJP(車両一般)
要約【課題】設置するためのスペースを小さく抑えるとともに、吹出口に接続されるダクトの配置の自由度を高められる送風装置を提供する。
【解決手段】送風装置15は、遠心ファン16によって車室11内の空気を吸い込んだ後に上記空気を車室11内の他の場所に送る。遠心ファン16は、ケース24内のインペラ25を回転軸26周りで回転させることにより、車室11内の空気をケース24内に吸い込んだ後、ケース24の吹出口20からケース24外に吹き出す。ケース24の外周面には複数の吹出口20が周方向に間隔をおいて開口している。ケース24の内部におけるインペラ25と吹出口20との間の箇所には、その吹出口20を開閉するための可動弁27が配置される。可動弁27は、回転軸26周りで回転することが可能であって、その回転を通じて複数の吹出口20のいずれかを閉塞することにより、ケース24外への空気の吹き出し位置を切り換える。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
遠心ファンによって車室内の空気を吸い込んだ後に前記空気を車室内の他の場所に送るものであり、前記遠心ファンは、ケース内のインペラを回転軸周りで回転させることにより、車室内の空気を前記ケース内に吸い込んだ後、前記ケースの吹出口から前記ケース外に吹き出す送風装置において、
前記ケースの外周面には複数の前記吹出口が周方向に間隔をおいて開口し、
前記ケースの内部における前記インペラと前記吹出口との間の箇所には、その吹出口を開閉するための可動弁が配置され、
前記可動弁は、前記回転軸周りで回転することが可能であって、その回転を通じて複数の前記吹出口のいずれかを閉塞することにより、前記ケース外への空気の吹き出し位置を切り換える送風装置。
続きを表示(約 590 文字)【請求項2】
前記遠心ファンは、前記ケースの外から前記可動弁を前記回転軸周りで回転させるよう操作するための操作機構を備える請求項1に記載の送風装置。
【請求項3】
前記操作機構は、前記可動弁から突出するスライド棒を備え、
前記スライド棒は、前記ケースに形成されたスリットを通過して前記ケースの外に突出し、
前記スリットは、前記回転軸を中心とする円弧状に延びている請求項2に記載の送風装置。
【請求項4】
前記操作機構は、前記可動弁の横で前記回転軸と同じ方向に延びる操作軸と、その操作軸に固定されたピニオンギヤと、そのピニオンギヤと噛み合うよう前記可動弁に形成された複数の歯と、を備え、
前記操作軸は、その中心線周りに回転できるよう前記ケースに支持され、そのケースの外に突出している請求項2に記載の送風装置。
【請求項5】
前記遠心ファンは、車室内でルーフパネルに取り付けることが可能とされ、
前記吹出口は、車室内の右座席側に向けて開口する第1吹出口、及び、車室内の左座席側に向けて開口する第2吹出口であり、
前記第1吹出口は前記右座席に空気を送るための第1ダクトに繋がるとともに、前記第2吹出口は前記左座席に空気を送るための第2ダクトに繋がる請求項1~4のいずれか一項に記載の送風装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、送風装置に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)【背景技術】
【0002】
自動車等の車両においては、空調装置から吹き出される空調風を車室内の各所に送るため、車室内に送風装置を配置することが考えられる。送風装置は、例えば遠心ファンによって車室内の空気を吸い込んだ後、その空気を車室内の他の場所に送ることにより、空調装置から車室内に吹き出された空調風が車室内の所定箇所に偏ることを抑制する。送風装置の遠心ファンは、ケース内のインペラを回転軸周りで回転させることにより、車室内の空気をケース内に吸い込んだ後、ケースの吹き出し口からケース外に吹き出す。こうしてケース外に吹き出された空気は、ダクト等を介して車室内に吹き出される。
【0003】
送風装置には、遠心ファンにおけるケースの吹き出し口から吹き出された空気を車室内における複数の場所に吹き出すことを可能にするとともに、そうした空気の吹き出しを選択的に行うようにしたい要望がある。こうした要望を実現するため、例えば特許文献1に示されるバタフライドアを用いることが考えられる。この場合、遠心ファンにおけるケースの吹き出し口に、車室内の複数の場所に向けて延びる複数のダクトを接続する。更に、上記吹き出し口と複数のダクトとの接続箇所にバタフライドアを配置する。そして、バタフライドアを回動させることにより、上記吹き出し口が複数のダクトのうちのいずれかに繋がるようにする。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2007-173140号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述したように遠心ファンの吹き出し口から吹き出された空気を車室内における複数の場所に対し選択的に送るようにした場合、送風装置を設置するためのスペースを大きくとらなければならなくなるとともに、ダクトの配置の自由度が小さくなる。
【0006】
このように送風装置の設置スペースを大きくとる必要があるのは、同装置にバタフライバルブを設ける分、送風装置が大型化するためである。また、ダクトの配置の自由度が小さくなるのは、バタフライバルブを用いるために遠心ファンの吹き出し口に複数のダクトを接続しなければならないためである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
以下、上記課題を解決するための手段及びその作用効果について記載する。
上記課題を解決する送風装置は、遠心ファンによって車室内の空気を吸い込んだ後に上記空気を車室内の他の場所に送る。遠心ファンは、ケース内のインペラを回転軸周りで回転させることにより、車室内の空気をケース内に吸い込んだ後、ケースの吹出口からケース外に吹き出す。ケースの外周面には複数の吹出口が周方向に間隔をおいて開口している。ケースの内部におけるインペラと吹出口との間の箇所には、その吹出口を開閉するための可動弁が配置される。可動弁は、回転軸周りで回転することが可能であって、その回転を通じて複数の吹出口のいずれかを閉塞することにより、ケース外への空気の吹き出し位置を切り換える。
【0008】
上記構成によれば、複数の吹出口に対し車室内の別の場所に延びるダクトをそれぞれ接続することにより、吹出口から吹き出された空気を車室内における複数の場所に対し選択的に送ることができる。詳しくは、複数の吹出口のいずれかを可動弁で閉塞することにより、ケース外への空気の吹き出し位置が切り換えられる。そして、吹出口から吹き出された空気は、ダクトを介して車室内の所定の場所に選択的に吹き出される。可動弁は遠心ファンのケース内におけるインペラと吹出口との間の箇所に位置するため、その可動弁を設けることによって遠心ファン、及び、その遠心ファンが設けられた送風装置が大型化することはない。このため、送風装置を設置するためのスペースが小さく抑えられる。また、ケースにおける吹出口の位置をケースの外周面の周方向に変更したとしても、それに合わせて可動弁の形状を変更することにより、可動弁の回転軸周りでの回転を通じて上記吹出口を開閉させることができる。従って、上記吹出口の周方向についての位置変更により、その吹出口に接続されるダクトの配置を比較的自由に変更することができる。その結果、上記吹出口に接続されるダクトの配置の自由度が高められる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
車両の全体構成を示す略図である。
図1の車両における送風装置を上方から見た状態を概略的に示す平面図である。
図1の送風装置における遠心ファンを示す分解斜視図である。
図1の遠心ファンを示す平断面図である。
図4の遠心ファンを示す縦断面図である。
図4の遠心ファンにおける可動弁を回転軸周りに左回転させた状態を示す平断面図である。
図4の遠心ファンにおける可動弁を回転軸周りに右回転させた状態を示す平断面図である。
図1の遠心ファンを斜め下方から見た状態を示す斜視図である。
遠心ファンを示す平断面図である。
図9の遠心ファンを示す縦断面図である。
図10の遠心ファンにおける操作機構のピニオンギヤ及び複数の歯を示す拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
[第1実施形態]
以下、送風装置の第1実施形態について、図1~図8を参照して説明する。
図1に示す車両の前部には、車室11内の空調を行うための空調装置12が配置されている。空調装置12は、車両の前部に位置する吹出口13から車室11内に空調風を吹き出すことにより、車室11内における温度や湿度の調整といった空調を行う。車室11内のルーフパネル14には送風装置15が取り付けられている。この送風装置15は、車室11内に吹き出された空調風の車室11内での偏りを抑制するためのものである。
(【0011】以降は省略されています)

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