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公開番号2025134123
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-17
出願番号2024031818
出願日2024-03-04
発明の名称射出成形機
出願人トヨタ車体株式会社
代理人弁理士法人あいち国際特許事務所
主分類B29C 45/48 20060101AFI20250909BHJP(プラスチックの加工;可塑状態の物質の加工一般)
要約【課題】生産性を低下させることなく樹脂材料のベントアップを防ぐことができ、且つ、樹脂材料の加熱効率に優れた射出成形機を提供する。
【解決手段】射出成形機1は、軸部11の外周に螺旋状のフライト12を有し回転軸線Lまわりに回転するスクリュ10と、投入口21と、投入口21に連通しておりスクリュ10を収容するシリンダ22と、ベント口23と、を有するバレル20と、を備え、スクリュ10は、樹脂材料2を圧縮溶融させる圧縮溶融部10bと、バレル20の投入口21からシリンダ22に投入された未溶融の樹脂材料2を圧縮溶融部10bに供給する供給部10aと、を有し、バレル20のベント口23は、スクリュ10の供給部10aにおいて開口しており、スクリュ10の供給部10aには、樹脂材料2を未溶融のままで圧縮変形させる圧縮変形部18が設けられている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
軸部の外周に螺旋状のフライトを有し回転軸線まわりに回転するスクリュと、
投入口と、前記投入口に連通しており前記スクリュを収容するシリンダと、ベント口と、を有するバレルと、
を備え、
前記スクリュは、樹脂材料を圧縮溶融させる圧縮溶融部と、前記バレルの前記投入口から前記シリンダに投入された未溶融の前記樹脂材料を前記圧縮溶融部に供給する供給部と、を有し、
前記バレルの前記ベント口は、前記スクリュの前記供給部において開口しており、
前記スクリュの前記供給部には、前記樹脂材料を未溶融のままで圧縮変形させる圧縮変形部が設けられている、
射出成形機。
続きを表示(約 380 文字)【請求項2】
前記圧縮変形部は、前記スクリュの前記供給部における前記軸部の外径を部分的に拡径することによって構成されている、請求項1に記載の射出成形機。
【請求項3】
前記圧縮変形部は、前記スクリュの前記供給部における前記軸部の外径を前記軸部の軸方向と前記フライトの螺旋方向の少なくとも一方の方向に徐々に拡径することによって構成されている、請求項2に記載の射出成形機。
【請求項4】
前記バレルの前記ベント口は、前記スクリュの前記供給部のうち前記圧縮変形部から前記軸部の軸方向に外れた排気部において開口している、請求項1~3のいずれか一項に記載の射出成形機。
【請求項5】
前記スクリュの前記排気部は、前記圧縮変形部よりも前記樹脂材料の材料送り方向の下流側に位置する部位である、請求項4に記載の射出成形機。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、射出成形機に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
下記特許文献1には、ベント式射出成型機が開示されている。このベント式射出成型機は、シリンダ部に設けられたスクリュと、ベント部と、を備えている。ベント部には、スクリュの第2ステージである圧縮溶融部において溶融樹脂中の揮発成分を揮散させるためのベント口が上向きに開口形成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2014-100875号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記射出成型機は、シリンダ部への樹脂材料の供給量が多くなり過ぎると、スクリュの圧縮溶融部に開口しているベント口から溶融樹脂が溢れる現象、所謂「ベントアップ」が発生するという問題を抱えている。そこで、このような問題に対処するべく、シリンダ部への樹脂材料の供給量を減らすと、今度は成形サイクルが延びることに伴って生産性が低下するという問題が生じ得る。また、この種の射出成型機の設計においては、樹脂材料を射出するまでの加熱にかかる加熱効率を向上させる技術が求められている。
【0005】
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、生産性を低下させることなく樹脂材料のベントアップを防ぐことができ、且つ、樹脂材料の加熱効率に優れた射出成形機を提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様は、
軸部の外周に螺旋状のフライトを有し回転軸線まわりに回転するスクリュと、
投入口と、前記投入口に連通しており前記スクリュを収容するシリンダと、ベント口と、を有するバレルと、
を備え、
前記スクリュは、樹脂材料を圧縮溶融させる圧縮溶融部と、前記バレルの前記投入口から前記シリンダに投入された未溶融の前記樹脂材料を前記圧縮溶融部に供給する供給部と、を有し、
前記バレルの前記ベント口は、前記スクリュの前記供給部において開口しており、
前記スクリュの前記供給部には、前記樹脂材料を未溶融のままで圧縮変形させる圧縮変形部が設けられている、
射出成形機、
にある。
【発明の効果】
【0007】
上述の態様の射出成形機において、バレルのシリンダにはスクリュが収容される。スクリュの供給部は、バレルの投入口からシリンダに投入された未溶融の樹脂材料を圧縮溶融部に供給する部位であり、この供給部においてバレルのベント口が開口しており、そのうえ、この供給部に樹脂材料を未溶融のままで圧縮変形させる圧縮変形部が設けられている。
【0008】
上記構成の射出成形機によれば、バレルのベント口がスクリュの供給部において開口しているため、ベント口がスクリュの圧縮溶融部において開口している場合に溶融樹脂が樹脂内圧によりベント口から溢れ出すようなベントアップを防ぐことができる。したがって、ベントアップを想定してシリンダへの樹脂材料の供給量を減らすような対策を採る必要がなく、生産性が低下するのを防ぐことができる。
【0009】
また、上記構成の射出成形機によれば、未溶融の樹脂材料をスクリュの圧縮変形部で圧縮変形させることで樹脂材料にせん断熱を付与することができ、せん断熱による樹脂材料の加熱によって樹脂材料から水分を排出させることができる。これにより、樹脂材料の事前の乾燥処理が不要になり、樹脂材料の加熱に要するエネルギーを低減できる。加えて、未溶融の樹脂材料をスクリュの圧縮変形部で圧縮変形させることで樹脂材料の表面積を増加させることができる。これにより、樹脂材料全体に効率良く熱を伝えて加熱することができる。
【0010】
上述の態様によれば、生産性を低下させることなく樹脂材料のベントアップを防ぐことができ、且つ、樹脂材料の加熱効率に優れた射出成形機を提供することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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