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公開番号
2025134705
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-17
出願番号
2025085318,2022525535
出願日
2025-05-22,2020-10-30
発明の名称
抗CD19抗体及びガンマデルタT細胞を含む抗腫瘍併用療法
出願人
インサイト・コーポレイション
,
INCYTE CORPORATION
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
A61K
39/395 20060101AFI20250909BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】CD19発現腫瘍を含む多くの種類のがんを治療するための改善された方法または治療薬を提供する。
【解決手段】血液癌の治療に使用するための抗CD19抗体を含む組成物であって、前記抗CD19抗体がγδT細胞と組み合わせて投与される、前記組成物とする。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
血液癌の治療に使用するための抗CD19抗体またはその抗体フラグメントであって、前記抗CD19抗体またはその抗体フラグメントがγδT細胞と組み合わせて投与される、前記抗CD19抗体または抗体フラグメント。
続きを表示(約 1,900 文字)
【請求項2】
請求項1に記載の使用のための請求項1に記載の前記抗CD19抗体またはその抗体フラグメントであって、前記抗CD19抗体またはその抗体フラグメントが、γδT細胞と組み合わせて投与され、前記γδT細胞が濃縮されたγδT細胞集団を含む、前記抗CD19抗体または抗体フラグメント。
【請求項3】
先行請求項のいずれか1項に記載の使用のための先行請求項のいずれか1項に記載の抗CD19抗体またはその抗体フラグメントであって、前記抗CD19抗体またはその抗体フラグメントが、γδT細胞と組み合わせて投与され、前記γδT細胞が、操作されていないか、または操作されたγδT細胞及び/またはそれらの混合物を含む、前記抗CD19抗体またはその抗体フラグメント。
【請求項4】
先行請求項のいずれか1項に記載の使用のための先行請求項のいずれか1項に記載の抗CD19抗体またはその抗体フラグメントであって、前記抗CD19抗体またはその抗体フラグメントが、γδT細胞と組み合わせて投与され、前記γδT細胞が、がんの治療における使用のために末梢血、腫瘍組織または非造血組織から単離される、前記抗CD19抗体またはその抗体フラグメント。
【請求項5】
先行請求項のいずれか1項に記載の使用のための先行請求項のいずれか1項に記載の抗CD19抗体またはその抗体フラグメントであって、前記抗CD19抗体またはその抗体フラグメントが、γδT細胞と組み合わせて投与され、前記γδT細胞が、末梢血から単離され、IL-2及びZOLの存在下において培養された、前記抗CD19抗体またはその抗体フラグメント。
【請求項6】
先行請求項のいずれか1項に記載の使用のための先行請求項のいずれか1項に記載の抗CD19抗体またはその抗体フラグメントであって、前記抗CD19抗体またはその抗体フラグメントが、γδT細胞と組み合わせて投与され、前記γδT細胞が、血液由来Vγ9Vδ2T細胞である、前記抗CD19抗体またはその抗体フラグメント。
【請求項7】
血液癌の治療における使用のための先行請求項のいずれか1項に記載の抗CD19抗体またはその抗体フラグメントであって、前記血液癌が慢性リンパ性白血病(CLL)、非ホジキンリンパ腫(NHL)、小リンパ球性リンパ腫(SLL)、または急性リンパ芽球性白血病(ALL)であり、前記抗CD19抗体またはその抗体フラグメントが、先行請求項のいずれか1項に記載のγδT細胞と組み合わせて投与される、前記抗CD19抗体またはその抗体フラグメント。
【請求項8】
先行請求項のいずれか1項に記載の使用のための先行請求項のいずれか1項に記載の抗CD19抗体またはその抗体フラグメントであって、前記抗CD19抗体またはその抗体フラグメントが、先行請求項のいずれか1項に記載のγδT細胞と組み合わせて投与され、前記抗CD19に特異的な抗体またはその抗体フラグメント及び前記γδT細胞が、別個の方法で投与される、前記抗CD19抗体またはその抗体フラグメント。
【請求項9】
先行請求項のいずれか1項に記載の使用のための先行請求項のいずれか1項に記載の抗CD19抗体またはその抗体フラグメントであって、前記抗CD19抗体またはその抗体フラグメントが、先行請求項のいずれか1項に記載のγδT細胞と組み合わせて投与され、前記抗CD19に特異的な抗体またはその抗体フラグメント及び前記γδT細胞が、同時の方法で投与される、前記抗CD19抗体またはその抗体フラグメント。
【請求項10】
先行請求項のいずれか1項に記載の使用のための前記請求項のいずれか1項に記載の抗CD19抗体またはその抗体フラグメントであって、前記抗CD19抗体またはその抗体フラグメントが、先行請求項のいずれか1項に記載のγδT細胞と組み合わせて投与され、前記抗CD19抗体または抗体フラグメントが、配列SYVMH(配列番号1)を含むHCDR1領域、配列NPYNDG(配列番号2)を含むHCDR2領域、及び配列GTYYYGTRVFDY(配列番号3)を含むHCDR3領域を含む重鎖可変領域、ならびに配列RSSKSLQNVNGNTYLY(配列番号4)を含むLCDR1領域、配列RMSNLNS(配列番号5)を含むLCDR2領域、及び配列MQHLEYPIT(配列番号6)を含むLCDR3領域を含む軽鎖可変領域、を含む前記抗CD19抗体またはその抗体フラグメント。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、白血病またはリンパ腫の治療に使用するための、抗CD19抗体またはその抗体フラグメントとガンマデルタT細胞(γδT細胞)とを含む併用療法に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)
【背景技術】
【0002】
CD19は、2つの細胞外免疫グロブリン様ドメイン及び広範な細胞質尾部を含む免疫グロブリンスーパーファミリーの95kDa膜貫通糖タンパク質である。このタンパク質は汎Bリンパ球表面受容体であり、プレB細胞の発達以降の初期段階から形質細胞への最終分化中にダウンレギュレーションされるまで遍在的に発現される。これはBリンパ球系統に特異的であり、一部の濾胞樹状細胞を除いて、造血幹細胞及び他の免疫細胞では発現されない。CD19は、B細胞受容体(BCR)シグナル伝達の正の調節因子として機能し、B細胞の活性化及び増殖、ならびに体液性免疫応答の発生に重要である。これは、CD21及びCD81と連携して共刺激分子として機能し、T細胞依存性抗原に対するB細胞の応答に重要である。CD19の細胞質尾部は、タンパク質チロシンキナーゼのsrcファミリーを介して下流のシグナル伝達経路を誘発するチロシンキナーゼのファミリーと物理的に関連している。CD19は、ほぼ全ての慢性リンパ性白血病(CLL)及び非ホジキンリンパ腫(NHL)、ならびに急性リンパ性白血病(ALL)及び有毛細胞白血病(HCL)を含む多くの他の異なる種類の白血病で高度に発現されるので、リンパ起源のがんの魅力的な標的である。
【0003】
タファシタマブ(旧名:MOR00208及びXmAb(登録商標)5574)は、B細胞受容体シグナル伝達に関与する膜貫通タンパク質である抗原CD19を標的とするヒト化モノクローナル抗体である。タファシタマブは、IgG Fc領域で操作され、抗体依存性細胞傷害(ADCC)を増強し、これにより、腫瘍細胞を殺すための重要な機構が改善され、従来の抗体、すなわち非増強抗体と比較して有効性が向上する可能性がもたらされる。タファシタマブは、CLL、ALL、及びNHLなどのいくつかの臨床試験で研究されているか、現在研究されている。これらの試験のいくつかでは、タファシタマブはイデラリシブ、レナリドマイド、またはベネトクラクスと組み合わせて使用される。
【0004】
近年いくつかの抗がん剤が発見及び開発されているにもかかわらず、CD19発現腫瘍を含む多くの種類のがんの予後不良のせいで、このような種類のがんを治療するための改善された方法または治療薬が依然として必要である。したがって、本発明者らは、γδT細胞及びCD19に特異的な抗体または抗体のフラグメントの併用投与が、B細胞由来の悪性リンパ腫の治療に対して優れた効果を有することを確認し、本発明を完成するに至った。
【発明の概要】
【0005】
本開示は、CD19に特異的な抗体または抗体フラグメント及びγδT細胞を含む、がんの治療に使用するための新規の組み合わせを提供する。
【0006】
1980年代に発見されて以来、それと同時にγδT細胞は感染症及びがんなどの悪性腫瘍に重要な役割を果たしていることが認められている。活性化されたγδT細胞は、標的細胞に存在する主要組織適合遺伝子複合体(MHC)分子とは無関係に、強力な細胞毒性及び広範な腫瘍認識能力を備えている。さらに、γδT細胞は、抗体依存性細胞介在性傷害(ADCC)の強力な媒介因子であることが示された。今日の時点で、γδT細胞の抗腫瘍効果は、抗CD20抗体によって実質的に増強できることが示された(Tokuyama et al.2008;Hoeres et al.2018)。さらに、Fc増強抗CD20抗体オビヌツズマブは、γδT細胞と組み合わせると、リツキシマブのような非Fc増強抗体と比較して腫瘍細胞死滅の増加を示す。
【0007】
しかし、γδT細胞の存在下でのCD20以外の表面抗原に特異的な抗体の腫瘍細胞殺傷活性はまだ評価されていない。したがって、本開示の目的は、抗体及びγδT細胞を含む代替の併用療法を提供することである。
【0008】
上記の目的を達成するために、本開示は、CD19に特異的な抗体または抗体フラグメント及びγδT細胞を含む、がんの治療に使用するための組み合わせを提供する。
【0009】
本開示において、本発明者らは、γδT細胞をCD19標的化抗体タファシタマブ(Fc増強)及びXmab5603(非Fc増強)と組み合わせ、患者由来のCLL、MCL及びB-ALL試料、ならびにさまざまなリンパ腫及び白血病細胞株におけるそれらの抗腫瘍活性をADCCアッセイにおいて評価した。全体として、γδT細胞をFc増強抗CD19抗体タファシタマブと組み合わせた場合、Fc増強されていないXmab5603または陰性対照IgG1抗体と比較して、細胞溶解速度の増加が観察された。
【0010】
要約すると、γδT細胞は、この研究でFc増強CD19標的抗体タファシタマブについて実証されたとおり抗体ベースの腫瘍治療において潜在的なエフェクター細胞集団であることが示されている。タファシタマブは、いくつかのリンパ腫及び白血病細胞株、ならびに初代患者由来のCLL、MCL及びBALL細胞に対してγδT細胞によって媒介される強力な抗腫瘍活性を示し、リンパ腫及び白血病治療のための有望なアプローチを保持し得る。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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