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公開番号2025135378
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-18
出願番号2024033190
出願日2024-03-05
発明の名称原稿搬送装置および画像形成装置
出願人シャープ株式会社
代理人弁理士法人あーく事務所
主分類B65H 5/06 20060101AFI20250910BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約【課題】開閉カバーを開いてのジャム処理が可能であり、かつ、簡易な構成で開いた開閉カバーの保持が可能となる原稿搬送装置および画像形成装置を提供する。
【解決手段】原稿搬送装置20は、開閉カバー24と、駆動ローラ231および従動ローラ232と、従動ローラ232を回転可能に保持し、開閉カバー24の開閉に連動して従動ローラ232を駆動ローラ231に対して離接させる従動ローラ保持部材25と、従動ローラ保持部材25に対し、従動ローラ232を駆動ローラ231に圧接させる方向の付勢力を与える圧接バネ26とを備える。開閉カバー24には側壁242および保持用リブ243が設けられ、従動ローラ保持部材25には第1面253aおよび第2面253bが設けられる。開閉カバー24を開いた状態では、側壁242が第1面253aに接触して開閉カバー24を閉じる方向に付勢し、保持用リブ243が第2面253bに接触して開閉カバー24を開く方向に付勢する。
【選択図】図10
特許請求の範囲【請求項１】
装置筐体に対して開閉可能な開閉カバーを有する原稿搬送装置であって、
駆動ローラと、前記駆動ローラに対して離接可能に設けられる従動ローラとを含む原稿搬送ローラと、
前記従動ローラを回転可能に保持するとともに、前記開閉カバーの開閉に連動して、前記従動ローラを前記駆動ローラに対して離接させる従動ローラ保持部材と、
前記従動ローラ保持部材に対し、前記従動ローラを前記駆動ローラに圧接させる方向の付勢力を与える付勢部材と、を備え、
前記開閉カバーには、前記従動ローラ保持部材に接触する第１接触部および第２接触部が設けられ、
前記従動ローラ保持部材には、第１面および第２面が設けられ、
前記開閉カバーを開いた状態では、前記第１接触部が前記第１面に接触し、前記第２接触部が前記第２面に接触し、前記第１面は前記付勢部材の付勢力によって前記第１接触部を前記開閉カバーが閉じる方向に付勢し、前記第２面は前記付勢部材の付勢力によって前記第２接触部を前記開閉カバーが開く方向に付勢することを特徴とする原稿搬送装置。
続きを表示（約 1,200 文字）【請求項２】
請求項１に記載の原稿搬送装置であって、
前記開閉カバーが開く過程の第１の状態では、前記第２接触部が前記第２面に接触することで前記駆動ローラに対して前記従動ローラが離間し、
前記第１の状態では、前記第１接触部は前記従動ローラ保持部材に接触していないことを特徴とする原稿搬送装置。
【請求項３】
請求項１に記載の原稿搬送装置であって、
前記第１の状態から前記開閉カバーが開かれると、前記第２接触部が前記第２面に接触した状態を維持し、さらに前記開閉カバーが開かれた第２の状態において、前記第１接触部が前記第１面に接触することを特徴とする原稿搬送装置。
【請求項４】
請求項１に記載の原稿搬送装置であって、
前記第１接触部および前記第２接触部は、前記開閉カバーに設けたリブであることを特徴とする原稿搬送装置。
【請求項５】
請求項４に記載の原稿搬送装置であって、
前記第１接触部は、前記開閉カバーの側壁であることを特徴とする原稿搬送装置。
【請求項６】
請求項４に記載の原稿搬送装置であって、
前記第１接触部および前記第２接触部のリブ間を接続する接続リブが設けられており、
前記接続リブは、前記開閉カバーを開閉する過程において前記従動ローラ保持部材に接触しない形状であることを特徴とする原稿搬送装置。
【請求項７】
装置筐体に対して開閉可能な開閉カバーを有する原稿搬送装置であって、
駆動ローラと、前記駆動ローラに対して離接可能に設けられる従動ローラとを含む原稿搬送ローラと、
前記従動ローラを回転可能に保持するとともに、前記開閉カバーの開閉に連動して、前記従動ローラを前記駆動ローラに対して離接させる従動ローラ保持部材と、
前記従動ローラ保持部材に対し、前記従動ローラを前記駆動ローラに圧接させる方向の付勢力を与える付勢部材と、を備え、
前記開閉カバーには、前記開閉カバーが開いたときに前記従動ローラ保持部材に接触するカバー側当接部が設けられ、
前記従動ローラ保持部材には、前記開閉カバーが開いたときに前記カバー側当接部に接触する従動ローラ保持部材側当接部が設けられ、
前記装置筐体には、前記開閉カバーが所定の位置を超えて開くことを規制する規制部が設けられ、
前記開閉カバーを開いた状態では、前記従動ローラ保持部材側当接部は前記付勢部材の付勢力によって前記カバー側当接部を前記開閉カバーが開く方向に付勢することを特徴とする原稿搬送装置。
【請求項８】
請求項７に記載の原稿搬送装置であって、
前記規制部はフック形状であり、前記開閉カバーが所定の位置まで開かれたときに、前記開閉カバーの側壁にフックが係合することを特徴とする原稿搬送装置。
【請求項９】
請求項１から８の何れか１項に記載の原稿搬送装置を備えることを特徴とする画像形成装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、原稿搬送装置および画像形成装置に関する。
続きを表示（約 1,500 文字）【背景技術】
【０００２】
原稿搬送装置では、原稿搬送ローラで搬送中の原稿が詰まった場合、開閉カバーを開いて原稿搬送路を開放することで、詰まった原稿を除去できる（ジャム処理が行える）構造が一般的である（例えば、特許文献１）。特許文献１には、詰まった原稿の引き抜きが容易となるように、開閉カバーを開く動作に連動して原稿搬送ローラの圧接状態が解除される原稿搬送装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２０１１－８８７２８号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
開閉カバーを開いてジャム処理を行う原稿搬送装置において、片手で開閉カバーを保持しながら、もう片手で詰まった原稿を除去する（引き抜く）動作は、ユーザにとって煩雑である。開いた開閉カバーをユーザが支えずとも保持できる構造とすれば、ユーザにとってジャム処理が容易なものとなる。
【０００５】
しかしながら、開いた開閉カバーの保持用にバネやアーム等を用いた複雑な構造を採用すると、部品点数も多くなり、部品を配置するためのスペースも必要となる。
【０００６】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、開閉カバーを開いてのジャム処理が可能であり、かつ、簡易な構成で開いた開閉カバーの保持が可能となる原稿搬送装置および画像形成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
上記の課題を解決するために、本発明の第１の態様である原稿搬送装置は、装置筐体に対して開閉可能な開閉カバーを有する原稿搬送装置であって、駆動ローラと、前記駆動ローラに対して離接可能に設けられる従動ローラとを含む原稿搬送ローラと、前記従動ローラを回転可能に保持するとともに、前記開閉カバーの開閉に連動して、前記従動ローラを前記駆動ローラに対して離接させる従動ローラ保持部材と、前記従動ローラ保持部材に対し、前記従動ローラを前記駆動ローラに圧接させる方向の付勢力を与える付勢部材と、を備え、前記開閉カバーには、第１接触部および第２接触部が設けられ、前記従動ローラ保持部材には、第１面および第２面が設けられ、前記開閉カバーを開いた状態では、前記第１接触部が前記第１面に接触し、前記第２接触部が前記第２面に接触し、前記第１面は前記付勢部材の付勢力によって前記第１接触部を前記開閉カバーが閉じる方向に付勢し、前記第２面は前記付勢部材の付勢力によって前記第２接触部を前記開閉カバーが開く方向に付勢することを特徴としている。
【０００８】
上記の構成によれば、開閉カバーを開いた状態において、第１面と第１接触部との間に作用する付勢力と、第２面と第２接触部との間に作用する付勢力とのバランスによって、ユーザが手で支えずとも開閉カバーを所定の位置に開いた状態で保持できる。このとき、従動ローラを駆動ローラに圧接させるための付勢部材の付勢力を用いて開閉カバーを保持できるため、開いた開閉カバーの保持用に他のバネやアーム等を用いた複雑な構造を必要としない。
【０００９】
また、上記原稿搬送装置では、前記第１接触部および前記第２接触部は、前記開閉カバーに設けたリブである構成とすることができる。
【００１０】
また、上記原稿搬送装置では、前記第１接触部は、前記開閉カバーの側壁である構成とすることができる。
（【００１１】以降は省略されています）

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