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公開番号2025135646
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-19
出願番号2024033500
出願日2024-03-06
発明の名称搬送用ベルト
出願人ニッタ株式会社
代理人弁理士法人ドライト国際特許事務所
主分類F16G 3/10 20060101AFI20250911BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】継手部に設けた繊維基材の破損を従来よりも防止することができる搬送用ベルトを提供する。
【解決手段】搬送用ベルトは、ベルト本体12の端部12Aに継手部11Aを有する。継手部11Aは、ベルト本体12及び繊維基材13の境界となる、繊維基材13の基材端部13Bが、被覆層16によって被覆された構成を有する。搬送用ベルトは、被覆層16によって、繊維基材13の基材端部13Bがめくれることを防止し得、継手部11Aに設けた繊維基材13の破損を従来よりも防止することができる。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
帯状のベルト本体の長手方向における一方の端部に設けられた、一方の複数のリング状継手部材と、前記ベルト本体の前記長手方向における他方の端部に設けられた、他方の複数のリング状継手部材とを噛み合わせ、前記ベルト本体の幅方向に互いに合わせた、一方及び他方の前記複数のリング状継手部材に、連結ピンが挿入され、前記ベルト本体の端部同士が連結される搬送用ベルトであって、
前記ベルト本体の一方及び他方の前記端部には、一対の継手部を有し、
前記継手部は、
樹脂製でなる前記複数のリング状継手部材と、
前記複数のリング状継手部材が設けられ、かつ、前記ベルト本体の面上に接合される帯状の繊維基材と、
前記ベルト本体の前記長手方向における、前記繊維基材と前記ベルト本体の面との境界を被覆する被覆層と、
を備える、搬送用ベルト。
続きを表示(約 740 文字)【請求項2】
前記ベルト本体の前記面には、
前記継手部が設けられない位置の前記ベルト本体の厚さ寸法よりも、厚さ寸法が小さい段差面が、前記ベルト本体の端部から前記長手方向に沿って所定位置まで形成され、
前記繊維基材は、
前記ベルト本体の前記段差面に接合され、
前記被覆層は、
前記繊維基材の基材端部と、前記ベルト本体の前記面との前記境界を跨ぐように、前記繊維基材の表面から前記ベルト本体の前記面までを被覆する、
請求項1に記載の搬送用ベルト。
【請求項3】
前記繊維基材は、
前記ベルト本体の前記端部から、前記段差面の段差部を乗り越えて非段差面の前記ベルト本体の面上に乗り上げており、
前記被覆層は、
前記長手方向において前記ベルト本体の端部側に位置する、前記被覆層の一方の層端部が、前記ベルト本体の前記端部から前記段差部までの間に配置され、
前記長手方向において前記被覆層の一方の前記層端部よりも、前記ベルト本体の前記端部から遠ざかった位置にある、前記被覆層の他方の層端部が、前記ベルト本体の面上に乗り上げた前記繊維基材の基材端部の位置よりも、前記ベルト本体の前記端部から離れた位置に配置される、
請求項2に記載の搬送用ベルト。
【請求項4】
前記被覆層の表面には、前記ベルト本体の前記長手方向に沿って前記ベルト本体の前記面に向かって傾斜している傾斜面が設けられている、
請求項1に記載の搬送用ベルト。
【請求項5】
前記被覆層は、シーリング剤が硬化した層である、
請求項1~4のうちいずれか1項に記載の搬送用ベルト。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、搬送用ベルトに関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
帯状の搬送用ベルトを無端状にする方法として、レーシング継手が知られている(例えば特許文献1参照)。レーシング継手は、搬送用ベルト本体の長手方向の両端部にそれぞれ複数のリング状継手部材が設けられている。レーシング継手は、両端部を突き合わせることで、両端部にそれぞれ設けた複数のリング状継手部材の各ピン挿入孔が、ベルト本体の幅方向に沿って合うように配置される。搬送用ベルトは、ベルト本体の幅方向に沿って合わさった複数のピン挿入孔内に連結ピンが挿入されることにより、ベルト本体の端部同士が連結されて無端状になる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
実願昭59-43029号(実開昭60-154643号)の願書に添付した明細書及び図面の内容を撮影したマイクロフィルム(昭和60年10月15日特許庁発行)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
継手部は、帆布等により形成された帯状の繊維基材の先端部に、リング状継手部材が設けられている。繊維基材は、リング状継手部材がベルト本体の端部に位置するように、プーリーや支持板と接するベルト本体の面上に重ね合わせられて接合される。このため、搬送用ベルトは、搬送設備のプーリーの回転駆動により回転されると、繊維基材がプーリーや支持板と繰り返し接触することにより、ベルト本体と繊維基材との境界の接合箇所に負荷が生じる。これにより、搬送用ベルトは、長期的に使用すると、ベルト本体の面上に重ね合わせた繊維基材が徐々にめくれてゆき、継手部に設けた繊維基材が破損してしまう可能性があるという課題がある。
【0005】
本発明の目的は、継手部に設けた繊維基材の破損を従来よりも防止することができる搬送用ベルトを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の搬送用ベルトは、帯状のベルト本体の長手方向における一方の端部に設けられた、一方の複数のリング状継手部材と、前記ベルト本体の前記長手方向における他方の端部に設けられた、他方の複数のリング状継手部材とを噛み合わせ、前記ベルト本体の幅方向に互いに合わせた、一方及び他方の前記複数のリング状継手部材に、連結ピンが挿入され、前記ベルト本体の端部同士が連結される搬送用ベルトであって、前記ベルト本体の一方及び他方の前記端部には、一対の継手部を有し、前記継手部は、樹脂製でなる前記複数のリング状継手部材と、前記複数のリング状継手部材が設けられ、かつ、前記ベルト本体の面上に接合される帯状の繊維基材と、前記ベルト本体の前記長手方向における、前記繊維基材と前記ベルト本体の面との境界を被覆する被覆層と、を備える。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、繊維基材と、繊維基材が接合されるベルト本体の面との境界を被覆層で被覆したことにより、繊維基材とベルト本体との境界に与えられる負荷を被覆層によって低減できる。よって、継手部に設けた繊維基材の破損を従来よりも防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本実施形態に係る搬送用ベルトを使用した搬送設備の構成を示す模式側面図である。
本実施形態に係る搬送用ベルトの連結部を裏面から見た平面図である。
継手部が設けられたベルト本体の一方の端部に着目した、本実施形態に係る搬送用ベルトの側断面構成を示す側面断面図である。
継手部が設けられたベルト本体の一方の端部に着目した、他の実施形態に係る搬送用ベルトの側断面構成(1)を示す側面断面図である。
継手部が設けられたベルト本体の一方の端部に着目した、他の実施形態に係る搬送用ベルトの側断面構成(2)を示す側面断面図である。
検証試験で用いた搬送設備の構成を示す模式側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施形態について説明する。以下の説明において、同一の構成要素には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
【0010】
<本実施形態に係る搬送用ベルトを用いた搬送設備の概要>
図1は、本実施形態に係る搬送用ベルト1を使用した搬送設備100の構成を示す模式側面図である。まずは、本実施形態に係る搬送用ベルト1を用いた搬送設備100について簡単に説明する。搬送設備100は、搬送用ベルト1、駆動プーリー2、及び従動プーリー3を備える。駆動プーリー2は、図示しないモーター等の駆動源の回転軸に接続され、駆動源による回転軸の回転駆動に伴い回転する。従動プーリー3は、駆動プーリー2と離間して配置され、駆動プーリー2の回転駆動に連動して回転する。なお、駆動プーリー2及び従動プーリー3は、特に区別しない場合、単にプーリー2、3と称する。
(【0011】以降は省略されています)

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