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公開番号
2025138786
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-25
出願番号
2025108925,2023517417
出願日
2025-06-27,2022-04-08
発明の名称
フルオロポリエーテル基含有ポリマー、表面処理剤及び物品
出願人
信越化学工業株式会社
代理人
弁理士法人英明国際特許事務所
主分類
C08G
65/00 20060101AFI20250917BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】撥水撥油性、耐摩耗性に優れた硬化被膜を形成できるフルオロポリエーテル基含有ポリマーを提供する。
【解決手段】下式(1)のフルオロポリエーテル基含有ポリマーである。
<com:Image com:imageContentCategory="Drawing"> <com:ImageFormatCategory>TIFF</com:ImageFormatCategory> <com:FileName>2025138786000371.tif</com:FileName> <com:HeightMeasure com:measureUnitCode="Mm">18</com:HeightMeasure> <com:WidthMeasure com:measureUnitCode="Mm">87</com:WidthMeasure> </com:Image> (Rfは1価又は2価のフルオロオキシアルキレン基含有ポリマー残基、Bは2価の有機基、VはC、Si、N又は3~8価の有機基、Eはオキシアルキレン基を有する1価の基、R’はH、OH、アルキル基、フェニル基、アルコキシ基又はハロゲン、Uは単結合又は2価の有機基、Zは単結合、C、Si、N又は3~8価の有機基、YはO、S、Si又はシロキサン結合を有していてもよい2価炭化水素基、Rはアルキル基又はフェニル基、Xは水酸基又は加水分解性基、nは1~3、mは1~7、αは1又は2、βは1~6、γは0又は1、δは1又は2。)
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
下記一般式(1)
TIFF
2025138786000370.tif
17
89
(式中、Rfは1価又は2価のフルオロオキシアルキレン基含有ポリマー残基であり、Bは独立に2価の有機基であり、Vは独立に炭素原子、ケイ素原子、窒素原子、又は3~8価の有機基であり、Eは独立にオキシアルキレン基を有する1価の基であり、R’は独立に水素原子、水酸基、炭素数1~4のアルキル基、フェニル基、炭素数1~4のアルコキシ基又はハロゲン基であり、Uは独立に単結合又は2価の有機基であり、Zは独立に単結合、炭素原子、ケイ素原子、窒素原子、又は3~8価の有機基であり、Yは独立に酸素原子、硫黄原子、ケイ素原子及びシロキサン結合から選ばれる少なくとも1つを有していてもよい2価の炭化水素基であり、Rは独立に炭素数1~4のアルキル基又はフェニル基であり、Xは独立に水酸基又は加水分解性基であり、nは結合するケイ素原子毎に独立に1~3の整数であり、mは独立に1~7の整数であり、αは1又は2であり、βは独立に1~6の整数であり、γは独立に0又は1であり、δは独立に1又は2であり、βとγとδの合計は結合するV毎に独立に2~7の整数である。)
で表される水酸基もしくは加水分解性基及びポリエーテル基を有するフルオロポリエーテル基含有ポリマー。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、フルオロポリエーテル基含有ポリマー(1価又は2価のフルオロオキシアルキレン基含有ポリマー残基を分子内に有する化合物)に関し、詳細には、撥水撥油性、耐摩耗性に優れた被膜を形成するフルオロポリエーテル基含有ポリマー、及び該ポリマー及び/又はその部分(加水分解)縮合物を含む表面処理剤、並びに該表面処理剤で表面処理された物品に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、スマートフォンをはじめ、ディスプレイのタッチパネル化が加速している。しかし、タッチパネルは画面がむき出しの状態であり、指や頬などが直接接触する機会が多く、皮脂等の汚れが付き易いことが問題となっている。そこで、外観や視認性をよくするためにディスプレイの表面に指紋を付きにくくする技術や、汚れを落とし易くする技術の要求が年々高まってきており、これらの要求に応えることのできる材料の開発が望まれている。特にタッチパネルディスプレイの表面は指紋汚れが付着し易いため、撥水撥油層を設けることが望まれている。しかし、従来の撥水撥油層は撥水撥油性が高く、汚れ拭取り性に優れるが、使用中に防汚性能が劣化してしまうという問題点があった。
【0003】
一般に、フルオロポリエーテル基含有化合物は、その表面自由エネルギーが非常に小さいために、撥水撥油性、耐薬品性、潤滑性、離型性、防汚性などを有する。その性質を利用して、工業的には紙・繊維などの撥水撥油防汚剤、磁気記録媒体の滑剤、精密機器の防油剤、離型剤、化粧料、保護膜など、幅広く利用されている。しかし、その性質は同時に他の基材に対する非粘着性、非密着性であることを意味しており、基材表面に塗布することはできても、その被膜を密着させることは困難であった。
【0004】
一方、ガラスや布などの基材表面と有機化合物とを結合させるものとして、シランカップリング剤が良く知られており、各種基材表面のコーティング剤として幅広く利用されている。シランカップリング剤は、1分子中に有機官能基と反応性シリル基(一般にはアルコキシシリル基等の加水分解性シリル基)を有する。加水分解性シリル基が、空気中の水分などによって自己縮合反応を起こして被膜を形成する。該被膜は、加水分解性シリル基がガラスや金属などの表面と化学的・物理的に結合することにより耐久性を有する強固な被膜となる。
【0005】
そこで、フルオロポリエーテル基含有化合物に加水分解性シリル基を導入したフルオロポリエーテル基含有ポリマーを用いることによって、基材表面に密着し易く、且つ基材表面に、撥水撥油性、耐薬品性、潤滑性、離型性、防汚性等を有する被膜を形成しうる組成物が開示されている(特許文献1~6:特表2008-534696号公報、特表2008-537557号公報、特開2012-072272号公報、特開2012-157856号公報、特開2013-136833号公報、特開2015-199906号公報)。
【0006】
該フルオロポリエーテル基含有化合物に加水分解性シリル基を導入したフルオロポリエーテル基含有ポリマーを含有する組成物で表面処理したレンズや反射防止膜等の硬化被膜は、滑り性、離型性に優れ、スチールウールに対する摩耗耐久性に優れるものの、特に消しゴムに対する摩耗耐久性においては十分に性能を発揮できていない。
【0007】
また、フルオロポリエーテル基含有化合物にポリエーテル基を導入したフルオロポリエーテル基含有ポリマーを用いることによって、滑り性、離型性に優れ、消しゴムに対する摩耗耐久性を有する被膜を形成しうる組成物が開示されている(特許文献7:国際公開第2017/212850号)。
【0008】
該フルオロポリエーテル基含有化合物にポリエーテル基を導入したフルオロポリエーテル基含有ポリマーを含有する組成物で表面処理したレンズや反射防止膜等の硬化被膜は、消しゴムに対する摩耗耐久性に優れるものの、スチールウールに対する摩耗耐久性においては十分に性能を発揮できておらず、消しゴムとスチールウールの摩耗耐久性の両立が求められている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
特表2008-534696号公報
特表2008-537557号公報
特開2012-072272号公報
特開2012-157856号公報
特開2013-136833号公報
特開2015-199906号公報
国際公開第2017/212850号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明は、上記事情に鑑みなされたもので、撥水撥油性、耐摩耗性に優れた硬化被膜を形成することができるフルオロポリエーテル基含有ポリマー、及び該ポリマー及び/又はその部分(加水分解)縮合物を含む表面処理剤、並びに該表面処理剤で表面処理された物品を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)
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