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公開番号2025139493
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-26
出願番号2024038460
出願日2024-03-12
発明の名称エアーバッグ用付加硬化型液状シリコーンゴム組成物及びエアーバッグ
出願人信越化学工業株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類C09D 183/07 20060101AFI20250918BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】滑脱抵抗性及び保管安定性に優れるエアーバッグ用付加硬化型液状シリコーンゴム組成物及び当該組成物の硬化被膜を有するエアーバッグを提供する。
【解決手段】(A)1分子中に2個以上のケイ素原子に結合したアルケニル基を含有する重合度が50~2,000の直鎖状オルガノポリシロキサン、(B)パウダー状三次元網状オルガノポリシロキサンレジン、(C)末端がトリアルキルシリル基で封鎖され1分子中に2個以上のヒドロシリル基を含む直鎖状オルガノハイドロジェンポリシロキサン、(D)シリカ微粉末、(E)シラザン類又はクロロシラン類から選ばれる表面処理剤、(F)ヒドロシリル化反応用触媒、(G)接着性付与官能基を含む有機ケイ素化合物、(H)下記式(1)の配位子を1つ以上含むチタン又はジルコニウム化合物を含むエアーバッグ用付加硬化型液状シリコーンゴム組成物。
【化1】
<com:Image com:imageContentCategory="Drawing"> <com:ImageFormatCategory>TIFF</com:ImageFormatCategory> <com:FileName>2025139493000011.tif</com:FileName> <com:HeightMeasure com:measureUnitCode="Mm">21</com:HeightMeasure> <com:WidthMeasure com:measureUnitCode="Mm">54</com:WidthMeasure> </com:Image> 【選択図】なし


特許請求の範囲【請求項1】
(A)1分子中に2個以上のケイ素原子に結合したアルケニル基を含有する重量平均重合度が50~2,000の直鎖状オルガノポリシロキサン:100質量部、
(B)パウダー状の三次元網状オルガノポリシロキサンレジン:0.1~100質量部、
(C)末端がトリアルキルシリル基で封鎖され、1分子中に2個以上のヒドロシリル基を含有する直鎖状のオルガノハイドロジェンポリシロキサン:組成物中に含まれるヒドロシリル基の合計が、組成物中に含まれるケイ素原子結合アルケニル基の合計1モル当たり、1~10モルとなる量、
(D)BET法比表面積が50m

/g以上であるシリカ微粉末:1~50質量部、
(E)シラザン類又はクロロシラン類から選ばれる表面処理剤:前記(D)成分のシリカ微粉末100質量部に対して、10~60質量部、
(F)ヒドロシリル化反応用触媒:前記(A)~(D)の合計質量に対して、触媒金属元素の質量換算で1~500ppm、
(G)接着性付与官能基を含有する有機ケイ素化合物:0.1~10質量部、
(H)下記式(1)で表される配位子を1つ以上含有するチタン又はジルコニウム化合物:0.1~5質量部、
を含むものであることを特徴とするエアーバッグ用付加硬化型液状シリコーンゴム組成物。
TIFF
2025139493000010.tif
21
54
(式中、*は金属原子との結合部を示し、R

は独立して炭素数1~10の炭化水素基を表す。)
続きを表示(約 510 文字)【請求項2】
前記(H)成分がジイソプロポキシビス(エチルアセトアセテート)チタン又はジブトキシビス(エチルアセトアセテート)ジルコニウムであることを特徴とする請求項1に記載のエアーバッグ用付加硬化型液状シリコーンゴム組成物。
【請求項3】
前記(G)成分が、1分子中にアルコキシシリル基、アルケニル基含有シリル基、及びヒドロシリル基から選ばれる1種以上の反応性シリル基と、エポキシ基、イソシアネート基、及び(メタ)アクリル基から選ばれる1種以上の反応性有機基とを有する有機ケイ素化合物であることを特徴とする請求項1に記載のエアーバッグ用付加硬化型液状シリコーンゴム組成物。
【請求項4】
前記(E)成分がヘキサメチルジシラザン又は1,3―ジビニル-1,1,3,3―テトラメチルジシラザンであることを特徴とする請求項1に記載のエアーバッグ用付加硬化型液状シリコーンゴム組成物。
【請求項5】
エアーバッグ用基布上に、請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のエアーバッグ用付加硬化型液状シリコーンゴム組成物の硬化被膜を有するものであることを特徴とするエアーバッグ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、エアーバッグ用付加硬化型液状シリコーンゴム組成物及びエアーバッグに関する。
続きを表示(約 2,600 文字)【背景技術】
【0002】
従来、シリコーンゴム被膜を有するエアーバッグは内圧保持性及び低燃焼速度性に優れ、自動車等のエアーバッグとして好適に用いられる。エアーバッグ用のシリコーンゴム組成物としては、例えば、分子鎖の両末端以外の部分に1個以上のヒドロシリル基を含有するオルガノハイドロジェンポリシロキサンと、分子鎖の両末端にのみケイ素原子と結合する水素原子を含有するオルガノハイドロジェンポリシロキサンを組み合わせて架橋剤とするシリコーンゴム組成物が開示されている(特許文献1)。この組成物を塗布したエアーバッグは、基布への接着性、特に湿熱後の接着性に優れることが特徴である。しかしながら、分子鎖末端のヒドロシリル基は反応性が高く、組成物を長期保管していると、補強性シリカに含まれるシラノール等で分解するため、保管安定性が悪化する懸念がある。また、その他にもシリコーンゴム組成物にブロックポリイソシアネートを配合したシリコーンゴム組成物が開示されている(特許文献2)。この組成物を塗布したエアーバッグは、基布への接着性に優れることが特徴である。しかしながら、ブロックポリイソシアネートのような高極性な添加剤を配合したシリコーンゴム組成物を長期保管した場合、粘度が上昇し、作業性が悪化する懸念がある。
【0003】
また、近年、省スペース化や低重量化のために、エアーバッグ用付加硬化型液状シリコーンゴム組成物の低塗工量化が進んでおり、低塗工量でもエアーバッグ展開時に、インフレータガスの圧力でエアーバッグが破裂しないようなエアーバッグ用付加硬化型液状シリコーンゴム組成物の開発が望まれている。インフレータガスの圧力でエアーバッグが破裂しないようにするためにはシリコーンコーティング基布の強度の指標となる滑脱抵抗性が重要であると考えられる。しかし、シリコーンコーティング剤がそのシリコーンコート基布の強度に与える影響について言及した文献は少ない。
【0004】
高強度のシリコーンコートエアーバッグ基布を与えるシリコーンゴム組成物としては、付加硬化型シリコーンゴム組成物に1分子中に6個以上のケイ素原子に直接結合したアルコキシ基を含有する有機ケイ素化合物を配合した組成物が開示されている(特許文献3)。この組成物を塗布したシリコーンコート基布は滑脱抵抗性に優れることが特徴である。その他にも、シリコーンゴム組成物に1分子中にエーテル結合を少なくとも1つ以上有し、且つ接着性付与官能基を含有しない有機化合物を配合した組成物が開示されている(特許文献4)。この組成物を塗布したシリコーンコート基布は低燃焼速度性及び基布の引裂き強度に優れることが特徴である。しかしながら、これらの組成物では縮合性のあるシリルアルコキシ基を含有する有機ケイ素化合物や、極性の高いエーテル結合を持つ化合物を配合する必要があり、シリコーンゴム組成物を長期保管した場合に粘度が上昇し、コーティング作業性が悪化する懸念がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2018-76394号
特開2019-6952号
特開2023-152553号
特開2022-030018号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、滑脱抵抗性に優れ、且つ保管安定性に優れるエアーバッグ用付加硬化型液状シリコーンゴム組成物、及び当該組成物の硬化被膜を有するエアーバッグを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明では、エアーバッグ用付加硬化型液状シリコーンゴム組成物であって、
(A)1分子中に2個以上のケイ素原子に結合したアルケニル基を含有する重量平均重合度が50~2,000の直鎖状オルガノポリシロキサン:100質量部、
(B)パウダー状の三次元網状オルガノポリシロキサンレジン:0.1~100質量部、
(C)末端がトリアルキルシリル基で封鎖され、1分子中に2個以上のヒドロシリル基を含有する直鎖状のオルガノハイドロジェンポリシロキサン:組成物中に含まれるヒドロシリル基の合計が、組成物中に含まれるケイ素原子結合アルケニル基の合計1モル当たり、1~10モルとなる量、
(D)BET法比表面積が50m

/g以上であるシリカ微粉末:1~50質量部、
(E)シラザン類又はクロロシラン類から選ばれる表面処理剤:前記(D)成分のシリカ微粉末100質量部に対して、10~60質量部、
(F)ヒドロシリル化反応用触媒:前記(A)~(D)の合計質量に対して、触媒金属元素の質量換算で1~500ppm、
(G)接着性付与官能基を含有する有機ケイ素化合物:0.1~10質量部、
(H)下記式(1)で表される配位子を1つ以上含有するチタン又はジルコニウム化合物:0.1~5質量部、
を含むものであることを特徴とするエアーバッグ用付加硬化型液状シリコーンゴム組成物を提供する。
TIFF
2025139493000001.tif
21
54
(式中、*は金属原子との結合部を示し、R

は独立して炭素数1~10の炭化水素基を表す。)
【0008】
このようなエアーバッグ用付加硬化型液状シリコーンゴム組成物であれば、保管安定性に優れ、その硬化被膜を有するエアーバッグ用シリコーンコーティング基布は、滑脱抵抗性に優れる。
【0009】
更に、本発明では、前記(H)成分がジイソプロポキシビス(エチルアセトアセテート)チタン又はジブトキシビス(エチルアセトアセテート)ジルコニウムであることが好ましい。
【0010】
このようなエアーバッグ用付加硬化型液状シリコーンゴム組成物であれば、確実に保管安定性に優れ、その硬化被膜を有するエアーバッグ用シリコーンコーティング基布は、滑脱抵抗性に優れる。
(【0011】以降は省略されています)

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