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公開番号2025135987
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-19
出願番号2024034113
出願日2024-03-06
発明の名称バインダー用熱硬化性樹脂組成物
出願人信越化学工業株式会社
代理人弁理士法人牛木国際特許事務所
主分類C08L 53/02 20060101AFI20250911BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】優れた誘電特性を有し、無機充填剤や金属粉を高充填しても成形性に優れたシートとなるバインダー用熱硬化性樹脂組成物の提供。
【解決手段】(A)スチレン系エラストマー100質量部、
(B)下記式(1)又は(2)で示されるマレイミド化合物1~50質量部、及び
(C)有機過酸化物0.01~10質量部を含むバインダー用熱硬化性樹脂組成物。
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(nは独立に1~100の数、-C36H70-はダイマー酸由来の2価炭化水素基。)
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
(A)スチレン系エラストマー 100質量部、
(B)下記式(1)又は(2)で示されるマレイミド化合物 1~50質量部、及び
(C)有機過酸化物 0.01~10質量部
を含むバインダー用熱硬化性樹脂組成物。
TIFF
2025135987000012.tif
56
157
(式(1)及び式(2)中、nはそれぞれ独立に1~100の数であり、-C
36

70
-はダイマー酸由来の2価炭化水素基である。)
続きを表示(約 430 文字)【請求項2】
(A)成分のスチレン系エラストマーが、スチレンモノマーと、スチレンモノマー以外の炭素-炭素の二重結合を有する化合物との共重合体である請求項1に記載のバインダー用熱硬化性樹脂組成物。
【請求項3】
さらに、(D)酸化防止剤を(A)成分100質量部に対して0.1~20質量部含む請求項1に記載のバインダー用熱硬化性樹脂組成物。
【請求項4】
(D)成分の酸化防止剤が25℃で固形である請求項3に記載のバインダー用熱硬化性樹脂組成物。
【請求項5】
(D)成分の酸化防止剤がフェノール系酸化防止剤、チオエーテル系酸化防止剤及びリンを含有する酸化防止剤からなる群より選ばれる少なくとも1種を含む請求項3に記載のバインダー用熱硬化性樹脂組成物。
【請求項6】
さらに、(E)有機溶剤を(A)成分100質量部に対して10~800質量部含む請求項1に記載のバインダー用熱硬化性樹脂組成物。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、バインダー用熱硬化性樹脂組成物に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
近年、5Gという次世代の移動通信システムが普及しつつあり、高速、大容量、低遅延通信を実現しようとしている。そのためには、高周波帯用の材料が必要であり、ノイズ対策として伝送損失の低減が必須である。そのために、低比誘電率かつ低誘電正接といった誘電特性の優れた絶縁材料の開発が求められている。
【0003】
その中でもバインダー用途で、このような誘電特性の優れた材料が求められている。バインダーとは無機充填剤や金属粉のような粉体材料をシートやフィルムのような形状に成形する際に必要となる構成物質である。粉体材料の特性は物質の特性に依存するため粉体材料自体の比誘電率及び誘電正接を低下することは難しく、粉体材料及びバインダー樹脂を含む絶縁材料の誘電特性を改善するには、バインダー樹脂の比誘電率及び誘電正接を低下が求められている。
【0004】
一般的なシートやフィルムの製造方法として、バインダー樹脂と添加剤と粉体材料を混合して分散させた後に成形する方法がある。その際にバインダー樹脂としては、ポリエステル等の熱可塑性樹脂やエポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂がよく使われる(特許文献1、2)。これらの樹脂はシートの成形性は良好であるものの、熱可塑性樹脂では耐熱性、熱硬化性樹脂では誘電特性にそれぞれ課題がある。
【0005】
このような背景から、バインダー樹脂として、エポキシ樹脂と、エポキシ樹脂以外の熱硬化性樹脂又は熱可塑性樹脂とを組み合わせた組成物の誘電特性が優れることが報告されている(例えば、特許文献3~6)。従来の誘電特性に優れると言われたバインダー樹脂は、現在ではまだ十分な誘電特性とは言えないものが多い。
一方で、特殊なマレイミド化合物を含有する樹脂組成物が、優れた高周波特性を備える組成物として開示されている(特許文献7)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
国際公開第2023-074617号
国際公開第2023-100923号
特開2008-248141号公報
特開2011-68713号公報
国際公開第2016-17473号
特開2016-79354号公報
国際公開第2018-16489号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、特許文献7に記載の樹脂組成物は、誘電特性は非常に優れているものの、シート成形性が十分でなく、バインダー樹脂としてシート状又はフィルム状に成形する成形性に優れ、誘電特性にも優れる材料が所望されていた。
したがって、本発明は、優れた誘電特性を有し、無機充填剤や金属粉等の粉体材料を高充填しても成形性に優れたシートとなるバインダー用熱硬化性樹脂組成物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者らは、上記課題を解決するため鋭意研究を重ねた結果、下記熱硬化性樹脂組成物が、上記目的を達成できることを見出し、本発明を完成した。
すなわち、本発明は、下記のバインダー用熱硬化性樹脂組成物を提供するものである。
【0009】
<1>
(A)スチレン系エラストマー 100質量部、
(B)下記式(1)又は(2)で示されるマレイミド化合物 1~50質量部、及び
(C)有機過酸化物 0.01~10質量部
を含むバインダー用熱硬化性樹脂組成物。
TIFF
2025135987000001.tif
56
157
(式(1)及び式(2)中、nはそれぞれ独立に1~100の数であり、-C
36

70
-はダイマー酸由来の2価炭化水素基である。)
<2>
(A)成分のスチレン系エラストマーが、スチレンモノマーと、スチレンモノマー以外の炭素-炭素の二重結合を有する化合物との共重合体である<1>に記載のバインダー用熱硬化性樹脂組成物。
<3>
さらに、(D)酸化防止剤を(A)成分100質量部に対して0.1~20質量部含む<1>又は<2>に記載のバインダー用熱硬化性樹脂組成物。
<4>
(D)成分の酸化防止剤が25℃で固形である<3>に記載のバインダー用熱硬化性樹脂組成物。
<5>
(D)成分の酸化防止剤がフェノール系酸化防止剤、チオエーテル系酸化防止剤及びリンを含有する酸化防止剤からなる群より選ばれる少なくとも1種を含む<3>又は<4>に記載のバインダー用熱硬化性樹脂組成物。
<6>
さらに、(E)有機溶剤を(A)成分100質量部に対して10~800質量部含む<1>~<5>のいずれか1項に記載のバインダー用熱硬化性樹脂組成物。
【発明の効果】
【0010】
本発明のバインダー用熱硬化性樹脂組成物は、無機充填剤などの粉体材料を高充填してもシート成形性が良好で、その硬化物は誘電特性と耐熱性に優れるものである。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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