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公開番号2025139361
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-26
出願番号2024038256
出願日2024-03-12
発明の名称バンドル構造、バンドル構造とマルチコアファイバの光接続構造及び光接続方法
出願人古河電気工業株式会社
代理人個人
主分類G02B 6/04 20060101AFI20250918BHJP(光学)
要約【課題】 マルチコアファイバとの融着接続の際に、光ファイバ心線の位置ずれを抑制することが可能なバンドル構造等を提供する。
【解決手段】 バンドル構造1は、二本の光ファイバ心線3とキャピラリ9等から構成される。光ファイバ心線3は、コア5とコア5を覆うクラッド7を有する単心の光ファイバである。それぞれの光ファイバ心線3は、軸方向に垂直な断面の外形が円形ではなく、外周部の一部に直線部13が形成される。また、それぞれの光ファイバ心線3は、互いの直線部13同士が対向するように配置される。すなわち、断面において、光ファイバ心線3同士は線接触する。それぞれの光ファイバ心線3は、キャピラリ9の孔11に挿通される。
【選択図】図1

特許請求の範囲【請求項1】
複数の光ファイバ心線からなるバンドル構造であって、
コアと、前記コアを覆うクラッドとからなる光ファイバ心線と、
複数の前記光ファイバ心線が挿入されるキャピラリと、
を具備し、
前記光ファイバ心線は、軸方向に垂直な断面において、外周部の一部に直線部が形成され、前記直線部が対向するように配置されることを特徴とするバンドル構造。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
前記キャピラリの軟化温度が、前記光ファイバ心線の軟化温度よりも低いことを特徴とする請求項1記載のバンドル構造。
【請求項3】
前記コアと前記直線部の距離が10μm以上であることを特徴とする請求項1記載のバンドル構造。
【請求項4】
前記直線部が、少なくとも2つの方向に形成されていることを特徴とする請求項1記載のバンドル構造。
【請求項5】
前記キャピラリの軸方向に垂直な断面において、前記光ファイバ心線の総断面積に対する前記光ファイバ心線が挿入された孔の空隙部分の断面積の比が0.15以下であることを特徴とする請求項1記載のバンドル構造。
【請求項6】
前記光ファイバ心線は、前記直線部を除く外周部に円弧部を有し、前記円弧部を延長して形成される仮想円の中心に対して、前記コアの配置がずれていることを特徴とする請求項1記載のバンドル構造。
【請求項7】
7本の前記光ファイバ心線を有し、
前記キャピラリの軸方向に垂直な断面において、中心に配置される前記光ファイバ心線は、外周面に6つの前記直線部を有し、中心の前記光ファイバ心線の周囲には、3つの前記直線部をそれぞれ有する6本の前記光ファイバ心線が配置され、それぞれの前記直線部同士が対向して配置されることを特徴とする請求項1記載のバンドル構造。
【請求項8】
8本の前記光ファイバ心線を有し、
前記キャピラリの軸方向に垂直な断面において、中央部に縦横に2×2で配置される4本の前記光ファイバ心線は、外周面に3つの前記直線部を有し、それぞれの前記光ファイバ心線が互いの前記直線部が対向するように配置され、
中央部の前記光ファイバ心線を挟み込むように、中央部の前記光ファイバ心線の両側には、外周面に2つの前記直線部を有する端部側の前記光ファイバ心線が配置され、端部側のそれぞれの前記光ファイバ心線の前記直線部は、中央部の前記光ファイバ心線の前記直線部と対向するとともに、隣り合う端部側の前記光ファイバ心線同士のそれぞれの前記直線部が対向して配置されることを特徴とする請求項1記載のバンドル構造。
【請求項9】
請求項1から請求項8のいずれかに記載のバンドル構造とマルチコアファイバの接続構造であって、
マルチコアファイバのコアと前記光ファイバ心線のコアとが調心されて、互いに融着接続されていることを特徴とする光接続構造。
【請求項10】
請求項1から請求項8のいずれかに記載のバンドル構造とマルチコアファイバの光接続方法であって、
前記キャピラリと前記光ファイバ心線とを仮融着する工程と、
前記光ファイバ心線と前記マルチコアファイバとを対向配置させ調心後、融着接続する工程と、
を具備することを特徴とする光接続方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の光ファイバ心線からなるバンドル構造と、当該バンドル構造とマルチコアファイバの光接続構造、及び光接続方法に関するものである。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
近年の光通信におけるトラフィックの急増により、現状で用いられているシングルコアの光ファイバにおいて伝送容量の限界が近づいている。そこで、さらに通信容量を拡大する手段として、一つのファイバに複数のコアが形成されたマルチコアファイバが提案されている。
【0003】
マルチコアファイバが伝送路として用いられた場合、このマルチコアファイバの各コア部は、それぞれ別の光ファイバや光素子等と接続されて伝送信号を送受する必要がある。すなわち、マルチコアファイバを、複数のシングルコアファイバと接続するファンイン・ファンアウトが必要となる。
【0004】
このようなマルチコアファイバとシングルコアファイバとを接続する方法として、複数のシングルコアファイバをキャピラリに挿通して所定の配置とし、シングルコアファイバをキャピラリに固定してマルチコアファイバと接続する方法が提案されている(例えば特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2017-167299号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
図10(a)は、マルチコアファイバ100をガラス製のキャピラリ105に挿通した状態を示す断面図である。マルチコアファイバ100は、略円形のクラッド103の内部に、複数のコア101が配置される。例えば、図示した例では、クラッド103の内部に、コア101が二つ配置される。
【0007】
このようなマルチコアファイバ100と光接続を行うために、図10(b)に示すように、細径の光ファイバ心線107をガラス製のキャピラリ113に挿通したバンドル構造110が用いられる。それぞれの光ファイバ心線107は、クラッド111の中央にコア109が配置された単心の光ファイバであり、図示した例では、2本の光ファイバ心線107がキャピラリ113に挿通される。
【0008】
なお、光ファイバ心線107の外径は、マルチコアファイバ100のコア101間のピッチと一致する。例えば、マルチコアファイバ100のコア101のピッチが50μmである場合には、使用する光ファイバ心線107の外径も50μmのものを使用する。
【0009】
この状態で、コア101とコア109の互いの位置が合うように、キャピラリ105とキャピラリ113のX-Y方向の位置と回転方向の位置を合わせて調心し、接着剤によって接着することで、光ファイバ心線107からなるバンドル構造とマルチコアファイバ100とを光接続することができる。
【0010】
一方、ファンイン・ファンアウトの信頼性を向上させ、高出力耐性強化のためには、接着接続ではなく融着接続であることが望ましい。しかし、従来のファンイン・ファンアウトの構造は、キャピラリ113内に細径の光ファイバ心線107を挿入するため、キャピラリ113の内部の空隙が大きい。また、このようなバンドル構造110とマルチコアファイバ100とを融着しようとすると、光ファイバ心線107同士が点接触しているのみであるため、融着時の熱により光ファイバ心線107が軟化し、光ファイバ心線107とキャピラリ113の空隙が埋まるように光ファイバ心線107が変形して、コア109の位置ずれが起きるおそれがある。
(【0011】以降は省略されています)

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