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公開番号2025146707
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-03
出願番号2025032780
出願日2025-03-03
発明の名称黒色樹脂組成物
出願人東レ株式会社
代理人弁理士法人谷川国際特許事務所
主分類G02B 5/22 20060101AFI20250926BHJP(光学)
要約【課題】可視光域の光線透過率を所望の色相に調整しやすく、分散安定性が高く、ガラス基板との密着性に優れたガラス強化黒色樹脂組成物を提供すること。
【解決手段】黒色樹脂組成物は、着色材(A)と樹脂(B)とを含有する。樹脂(B)としてシロキサン樹脂(C)が含有され、シロキサン樹脂(C)の含有量が黒色組成物中の全固形分量に対して35質量%以上である。黒色樹脂組成物を透明ガラス基板上に膜厚2μmで膜形成し、D65標準光源から前記膜に光線を照射して透過させたときの波長400nm~700nmにおける全光線透過率が最小20%以上、最大80%以下であり、膜の色度a*及びb*が、ともに-3~+3の範囲となる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
着色材(A)と樹脂(B)とを含有する黒色樹脂組成物であって、前記樹脂(B)としてシロキサン樹脂(C)が含有され、前記シロキサン樹脂(C)の含有量が前記黒色組成物中の全固形分量に対して35質量%以上であり、前記黒色樹脂組成物を透明ガラス基板上に膜厚2μmで膜形成し、D65標準光源から前記膜に光線を照射して透過させたときの波長400nm~700nmにおける全光線透過率が最小20%以上、最大80%以下であり、前記膜の色度a*及びb*が、ともに-3~+3の範囲となる黒色樹脂組成物。
続きを表示(約 850 文字)【請求項2】
前記膜のヘイズ値が3%未満となる請求項1に記載の黒色樹脂組成物。
【請求項3】
前記着色材(A)の含有量が、前記黒色組成物中の全固形分量に対して1~6質量%である請求項1または請求項2に記載の黒色樹脂組成物。
【請求項4】
前記着色材(A)が、少なくともカーボンブラック(A-1)と窒化チタン(A-2)とを含み、両者の合計が、着色材(A)の全量に対して50質量%以上である請求項1または請求項2に記載の黒色樹脂組成物。
【請求項5】
前記着色材(A)として、カーボンブラック(A-1)と窒化チタン(A-2)のみを含む請求項4に記載の黒色樹脂組成物。
【請求項6】
前記着色材(A)中のカーボンブラック(A-1)の含有量が前記着色剤(A)の全量に対して25~50質量%であり、かつ窒化チタン(A-2)の含有量が前記着色材(A)の全量に対して50~75質量%である請求項5に記載の黒色樹脂組成物。
【請求項7】
前記着色材(A)が、少なくともカーボンブラック(A-1)と窒化ジルコニウム(A-3)とを含み、両者の合計が、着色材(A)の全量に対して50質量%以上である請求項1または請求項2に記載の黒色樹脂組成物。
【請求項8】
前記着色材(A)として、カーボンブラック(A-1)と窒化ジルコニウム(A-3)のみを含む請求項7に記載の黒色樹脂組成物。
【請求項9】
前記着色材(A)中のカーボンブラック(A-1)の含有量が前記着色剤(A)の全量に対して30~70質量%であり、かつ窒化ジルコニウム(A-3)の含有量が前記着色材(A)の全量に対して30~70質量%である請求項7に記載の黒色樹脂組成物。
【請求項10】
アミン価が30mgKOH/g以下である分散剤(D)を含有する請求項1または請求項2に記載の黒色樹脂組成物。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、着色材(A)と樹脂(B)とを含有する黒色樹脂組成物であって、前記樹脂(B)としてシロキサン樹脂(C)が含有される黒色樹脂組成物と、それを用いた黒色被膜および黒色樹脂被覆ガラス基板に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
従来、ウェアラブル端末、スマートフォン、タブレットPC(パーソナルコンピューター)などの各種表示端末の裏面筐体には、意匠性向上のために透明ガラス層/無色透明なガラス強化透明コート膜層/加飾層の積層構造が採用されている。
【0003】
一方、ガラス基板上との密着性に優れ、膜厚均一性に優れた着色被膜を形成できる着色樹脂組成物の発明として、例えば、赤色、緑色、青色、紫色又は黄色の顔料または染料などからなる厚さ6.0μmのインクジェット塗布被膜でもってグラデーション膜を形成する特許文献1の発明が提案されている。
【0004】
特許文献1の発明は、25℃における表面張力が26mN以上28mN以下であり、(A)メチル基とフェニル基を有するシロキサン樹脂、(B)着色材を有し、前記(A)シロキサン樹脂の含有率が固形分100重量%中30重量%以上であり、熱硬化時の膜収縮率が10%以下である着色樹脂組成物の発明であって、ガラス基板にインクジェット塗布した際において、はじきやムラが無く、外観の良好な着色被膜を形成できる効果を有している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2021-63144号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
近年、各種表示端末の裏面筐体は、更なる意匠性向上が求められており、上記ガラス基板を淡い黒色に着色した半透明なカラーガラスに変更した積層構造の裏面ガラス筐体が検討され始めている(図2参照)。しかし、黒色に着色した半透明なカラーガラスは加工性に課題があるため、焼きムラが発生する課題があった。
【0007】
そこで発明者らは、特許文献1に記載された赤色、緑色、青色、紫色又は黄色の(B)着色材を含有する着色樹脂組成物各々を混合して疑似黒の色彩からなる黒色樹脂組成物を作成し、それを従来の透明ガラス基板にコートして、透明ガラス基板/ガラス強化黒色樹脂組成物層/加飾層からなる新たな積層構造の裏面ガラス筐体を検討した。すなわち、加飾層の明度を調整する減光層としてガラス強化黒色樹脂組成物層を設ける積層構造である(図1参照)。
【0008】
しかし、赤色、緑色、青色、紫色又は黄色の(B)着色材を含有する着色樹脂組成物各々を混合して疑似黒の色彩からなる黒色樹脂組成物を作製しようすると所望の色相に調整するのが難しく、かつ可視光域における各波長の透過性が(B)着色材ごとに差異があるので、黒色樹脂組成物全体として所望の光線透過率に調節するのが難しい課題があった。
【0009】
また、これらの赤色、緑色、青色、紫色又は黄色の着色樹脂組成物を混合して使用したときには、シロキサン樹脂と各々の(B)着色材との相溶性が(B)着色材ごとに異なるため適切な分散剤も(B)着色材ごとに多少異なり、疑似黒の色彩からなる黒色樹脂組成物全体としての分散安定性が低下しがちになる課題もあった。
【0010】
本発明は、かかる課題に鑑み創案されたもので、可視光域の光線透過率を所望の色相に調整しやすく、分散安定性が高く、ガラス基板との密着性に優れたガラス強化黒色樹脂組成物を提供すること、および淡い黒色に着色した半透明なカラーガラスの積層構造よりも加工性に優れ、焼きムラの発生を低減できる強化ガラスを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

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