TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2025140963
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-29
出願番号
2024040638
出願日
2024-03-15
発明の名称
バルブおよび緩衝器
出願人
カヤバ株式会社
代理人
個人
主分類
F16F
9/348 20060101AFI20250919BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約
【課題】減衰力特性の設定自由度を向上できるバルブと緩衝器を提供する。
【解決手段】本発明のバルブVは、環状であって圧側ポート2dと圧側ポート2dの出口端を囲う環状の圧側弁座2eとを有するピストン2と、ピストン2に積層されて圧側ポート2dを開閉する圧側積層リーフバルブ1とを備え、圧側積層リーフバルブ1は、環状であって外周側が圧側弁座2eに着座してピストン2に積層されるとともに圧側ポート2dに連通される圧抜き孔1a3を有する第1リーフバルブ1aと、第1リーフバルブ1aの反ピストン側に積層されて圧抜き孔1a3を閉塞する環状の第2リーフバルブ1bとを有し、ピストン2は、第1リーフバルブ1a側における圧側弁座2eの内周側から第1リーフバルブ1a側に突出するランド部2kを有し、第1リーフバルブ1aがランド部2kに当接しても、圧抜き孔1a3の少なくとも一部が圧側ポート2dと連通する。
【選択図】 図2
特許請求の範囲
【請求項1】
環状であってポートと前記ポートの出口端を囲う環状の弁座とを有する弁座部材と、
前記弁座部材に積層されて前記ポートを開閉する積層リーフバルブとを備え、
前記積層リーフバルブは、環状であって外周側が前記弁座に着座して前記弁座部材に積層されるとともに前記ポートに連通される圧抜き孔を有する第1リーフバルブと、前記第1リーフバルブの反弁座部材側に積層されて前記圧抜き孔を閉塞する環状の第2リーフバルブとを有し、 前記弁座部材は、前記第1リーフバルブ側における前記弁座の内周側から前記第1リーフバルブ側に突出するランド部を有し、
前記第1リーフバルブが前記ランド部に当接しても、前記圧抜き孔の少なくとも一部が前記ポートと連通する ことを特徴とするバルブ。
続きを表示(約 640 文字)
【請求項2】
前記ランド部の先端面は前記第1リーフバルブに当接する状態で前記圧抜き孔に対して径方向にずれている
ことを特徴とする請求項1に記載のバルブ。
【請求項3】
前記ランド部は環状であって、
前記ランド部の先端面の径方向の幅が前記圧抜き孔の径方向の幅よりも狭く、
前記ランド部の先端面に前記第1リーフバルブが当接した状態で前記ランド部の内周側と外周側が前記圧抜き孔を通じて連通する
ことを特徴とする請求項1に記載のバルブ。
【請求項4】
前記第1リーフバルブの撓み剛性は、前記第2リーフバルブの撓み剛性以下である
ことを特徴とする請求項1に記載のバルブ。
【請求項5】
前記第1リーフバルブの厚みは、前記第2リーフバルブの厚さ以下である
ことを特徴とする請求項1に記載のバルブ。
【請求項6】
前記第1リーフバルブには、前記圧抜き孔が複数形成されている
ことを特徴とする請求項1に記載のバルブ。
【請求項7】
アウターチューブと、前記アウターチューブ内に軸方向へ移動可能に挿入されるロッドと、前記アウターチューブに対する前記ロッドの移動によって液体が行き来する少なくとも2つの作動室とを有する緩衝器本体と、
前記作動室間に設けられた請求項1から6のいずれか一項に記載のバルブとを備えた
ことを特徴とする緩衝器。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、バルブおよび緩衝器に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
緩衝器は、たとえば、車両における乗心地を向上する目的で、車両における車体と車軸との間に介装されて使用され、伸縮時に発揮する減衰力で車体および車輪の振動を抑制する。
【0003】
このような緩衝器は、たとえば、シリンダと、シリンダ内に移動自在に挿入されるピストンロッドと、ピストンロッドの一端に連結されてシリンダ内を一方室と他方室に区画するとともに一方室と他方室を連通するポートを有するピストンと、環状であって内周側を固定端としてピストンロッドに固定され外周側を自由端として撓みが許容された状態でピストンの一方室側に積層されてポートの一方室側開口を閉塞する複数のリーフバルブを積層して構成される積層リーフバルブとを備えている。そして、バルブはピストンとリーフバルブとで構成されている。
【0004】
また、ピストンは、ポートの一方室側開口の内周側に設けられて積層リーフバルブの内周側が積層されるボス部と、ポートの一方室側開口の外周側に設けられてポートを囲って積層リーフバルブの自由端側が当接する環状の弁座とを備えている。
【0005】
そして、ピストンが他方室を圧縮する方向に移動すると、他方室の圧力が高くなるので、他方室の作動油はポートを通じて圧力が低い一方室へ移動しようとする。すると、積層リーフバルブは、他方室の圧力をピストン側面となる正面で受けて自由端である外周側を撓ませて弁座から離間させてポートを開放しつつ、通過する作動油の流れに抵抗を与えて減衰力を発生させる(例えば、特許文献1参照)。
【0006】
他方、ピストンが一方室を圧縮する方向に移動すると、一方室の圧力が高くなるが、積層リーフバルブはピストンの一方室側端に積層されていて、一方室の圧力を反ピストン側面となる背面で受けてピストンへ押し付けられるため、ポートを閉塞して作動油の通過を阻止する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2021-143696号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
従来のバルブでは、ピストンが一方室を圧縮する方向に移動して一方室の圧力が高くなると、最もピストン側に配置されてピストンに当接する1番目のリーフバルブと、1番目のリーフバルブの背面に積層される2番目のリーフバルブとの間に作動油が入り込むことがある。
【0009】
そして、自由端がピストンの弁座に着座している1番目のリーフバルブは、内周がピストンのボス部に支持されるとともに外周がピストンの弁座に支持されているが、固定端と自由端の間の部分は、ピストンのボス部と弁座の間に形成される環状凹部と対向して、何ら支持されていない。そのため、1番目のリーフバルブと2番目のリーフバルブとの間に作動油が入り込むと、1番目のリーフバルブと2番目のリーフバルブの間の圧力が上昇して、1番目のリーフバルブが背面側から押圧されるため、1番目のリーフバルブの固定端と自由端の間の部分がピストン側に凸状に撓んで、1番目のリーフバルブに大きな応力が作用し、1番目のリーフバルブを疲労させてしまう可能性がある。
【0010】
1番目のリーフバルブの疲労を軽減するためには、1番目のリーフバルブの厚みを厚くしたり、1番目のリーフバルブの撓み剛性を高くして、1番目のリーフバルブの耐久性を高める方法が考えられるが、1番目のリーフバルブの耐久性を高くすると積層リーフバルブの開弁圧も高くなるため、バルブの減衰力特性の設定自由度に制約が生じてしまう。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
関連特許
カヤバ株式会社
電動ポンプ
1か月前
カヤバ株式会社
摩擦試験機
今日
カヤバ株式会社
冗長システム
26日前
カヤバ株式会社
チェックバルブ
今日
カヤバ株式会社
流体圧制御装置
12日前
カヤバ株式会社
バルブおよび緩衝器
今日
カヤバ株式会社
バルブおよび緩衝器
今日
カヤバ株式会社
反力アクチュエータ
20日前
カヤバ株式会社
ステアバイワイヤ装置
1か月前
カヤバ株式会社
アクチュエータユニット
10日前
カヤバ株式会社
インレットブロック及びバルブ装置
10日前
個人
鍋虫ねじ
1か月前
個人
ホース保持具
5か月前
個人
紛体用仕切弁
1か月前
個人
回転伝達機構
1か月前
個人
トーションバー
5か月前
個人
差動歯車用歯形
3か月前
個人
ジョイント
10日前
株式会社不二工機
電磁弁
4か月前
個人
地震の揺れ回避装置
2か月前
株式会社不二工機
電磁弁
2か月前
個人
ボルトナットセット
6か月前
個人
ナット
11日前
個人
吐出量監視装置
27日前
カヤバ株式会社
緩衝器
2か月前
カヤバ株式会社
ダンパ
3か月前
カヤバ株式会社
ダンパ
3か月前
カヤバ株式会社
緩衝器
2か月前
株式会社三協丸筒
枠体
6か月前
柿沼金属精機株式会社
分岐管
1か月前
株式会社タカギ
水栓装置
1か月前
株式会社奥村組
制振機構
今日
株式会社奥村組
制振機構
今日
株式会社ノーリツ
分配弁
4か月前
個人
固着具と固着具の固定方法
4か月前
個人
固着具と固着具の固定方法
5か月前
続きを見る
他の特許を見る