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公開番号
2025142035
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-29
出願番号
2025119268,2022542232
出願日
2025-07-15,2021-01-08
発明の名称
集積回路チップ
出願人
ナヌセンス・ソシエダッド・リミターダ
,
NANUSENS SL
代理人
アクシス国際弁理士法人
主分類
B81B
7/02 20060101AFI20250919BHJP(マイクロ構造技術)
要約
【課題】この出願は、種々の実施において、MEMSデバイスの製造に関連する欠陥に対処する。
【解決手段】CMOSプロセスのBEOLの材料を使用して形成されるMEMSデバイスであって、前記MEMSデバイスを形成するためにvHFの後処理及びポストバッキングが適用され、前記MEMSデバイスの合計寸法が50μm~150μmである。前記MEMSデバイスは、用途の中でもとりわけ、慣性センサとして実装され得る。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
CMOSプロセスのBEOLの材料を使用して形成されるMEMSデバイスであって、
前記MEMSデバイスを形成するためにvHFの後処理及びポストバッキングが適用され、
前記MEMSデバイスの合計寸法が50μm~150μmであるMEMSデバイス。
続きを表示(約 860 文字)
【請求項2】
前記MEMSデバイスの合計寸法が100μm未満である請求項1に記載のMEMSデバイス。
【請求項3】
前記MEMSデバイスの周りに均等に分散され、前記MEMSデバイスの中心軸の周りに回転させられる少なくとも3つのスプリングのセットを更に備える請求項1又は2に記載のMEMSデバイス。
【請求項4】
前記MEMSデバイスの形状は円形であり、前記スプリングは螺旋形状を有する請求項1~3のいずれか1項に記載のMEMSデバイス。
【請求項5】
前記スプリングは、単一の金属層及び少なくとも2つの金属層のスタックアップの一方により作られる請求項1~4のいずれか1項に記載のMEMSデバイス。
【請求項6】
前記MEMSデバイスは慣性センサである請求項1~5のいずれか1項に記載のMEMSデバイス。
【請求項7】
プルーフマスを備え、前記プルーフマスは4つの金属層のスタックアップ及び前記スプリングから作られ、前記スプリングは、前記スタックアップを形成する前記プルーフマスの上部金属層により作られかつ前記上部金属層に接続されるか、又は、前記スタックアップの2つの上部金属層に接続される請求項1~6のいずれか1項に記載のMEMSデバイス。
【請求項8】
前記スプリングは、その一部が、vHFエッチング後、その外側縁上の酸化ケイ素に埋め込まれたままであるように外部リングに接続される請求項1~7のいずれか1項に記載のMEMSデバイス。
【請求項9】
前記MEMSデバイスは、上部金属面と、前記上部金属面よりも小さい底部金属面とを有する請求項1~8のいずれか1項に記載のMEMSデバイス。
【請求項10】
前記底部金属面の外側リングの幅は、前記上部金属面の外側リングの幅の10%~50%に等しいかそれ未満である請求項9に記載のMEMSデバイス。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
この出願は、一般に、MEMSデバイスに関し、より具体的には、MEMSデバイスを製造するための技術に関する。
続きを表示(約 2,900 文字)
【背景技術】
【0002】
集積回路は、フォトリソグラフィー技術を使用して一連の層が堆積される半導体材料の基板を有する半導体デバイスである。電気要素(例えば、抵抗、コンデンサ、又はインピーダンス)又は電子素子(例えば、ダイオード又はトランジスタ)が作り出されるように層がドープ及び分極される。次いで、他の層が堆積され、これらは電気接続に必要な相互接続層の構造を形成する。
【0003】
微小電気機械又は微小電気機械システム(MEMS)は、フォトリソグラフィー技術に基づく層堆積技術を使用して製造される小型の電気機械デバイスである。MEMSは、その内部にキャビティ又は中空空間を提供し得、これらは液体又は気体で満たされ得る。慣用の集積回路は完全に中実なデバイスであり、すなわち、いかなる種類の空洞も有しない。空洞は、原子又は亜原子スケールの空洞よりも大きいキャビティとして定義され得る。MEMSはそれらの内部に可動要素を有し得る。可動要素は、その端部の1つによりMEMS構造の残部に結合されるか、又は(ルーズ部分がMEMSから「脱出」することを防ぐために)少なくとも部分的に閉じられたハウジング内部で完全にルーズ(すなわち、その周囲に物理的に取り付けられていない)であり得る。チップは、MEMSデバイス及び集積回路(IC)を含み得、ここでICはMEMSを制御し得る。
【0004】
今日のMEMSデバイスの主な問題は、特注の製造プロセスの必要性である。これはソリッドステート電子機器では発生しておらず、これは、主にノードの観点から分類され、多くの変形体を持つ、相補型金属酸化膜半導体(CMOS)と呼ばれる製造標準に向かって収束した。これは、プロセスがフロントエンドオブライン(FEOL)で解決することができる最小特徴サイズである。
【0005】
実際には、今日市場で見られるほとんどのMEMS ICは、内部に2つのダイスを有するパッケージで構成される。これらダイスの一方はCMOSウェーハからのものであり、他方は、特注プロセスで製造されているMEMSウェーハからのものである。パッケージ内部のダイスは一般にワイヤボンディングされ、プラスチックパッケージを使用してパッケージ化される。いくつかのMEMSデバイスを必要とするコンボICでは、パッケージは内部に2つよりも多いダイスを必要とし得る。1つは制御電子機器を有するCMOSであり、また、いくつかのMEMSダイスはそれぞれ異なる製造プロセスで構築される。
【0006】
各MEMS製造業者及び各種のMEMSデバイスに対する独自開発の製造プロセスのこの要件には、コスト、サイズ、市場投入までの時間、性能、及び量産能力といういくつかの問題がある。半導体産業の90%はソリッドステートICで成り立ち、これはMEMSを伴わず、それらのほとんどがCMOS処理で構築されるので、半導体企業のほとんどはいわゆるファブレスモデルを使用し、そのためすべての生産を大規模CMOSファウンドリにアウトソーシングし、それはらCMOSウェーハの製造のみに事業を集中している企業である。
【0007】
これは、最大のMEMSファウンドリと比較して一般に100倍以上の世界的規模の経済を生み出す。そのため、MEMS処理のコストはCMOSウェーハのコストよりも多大となる。しかしながら、MEMSウェーハのコストは、特に我々が下位ノードを考慮すると、CMOSウェーハのコストよりも低くなり得るが、これは、MEMSプロセスと比較してCMOSプロセスの各段に増長した複雑さのためである。しかし、同レベルの複雑さの場合、CMOSは、どのMEMSプロセスよりもずっと低いコストとなる。MEMSが同じCMOSプロセスを使用して構築可能であれば、IC全体のコストが大幅に削減される。これは、最初に2つのダイスが必要ではなく、パッケージ内にただ1つのダイスで足りるためである。そのため我々はMEMSダイを除去し、パッケージングも簡素化する。
【0008】
特にスマートフォンのような用途、及びスペースが非常に制約されるウェアラブル、特にイヤフォンの用途でさえ、ICのサイズを縮小することに関心がある。ICの全体サイズを最小化するために今日使用されている最良のパッケージング技術は、ウェーハレベルチップスケールパッケージング(WLCSP)である。これは、本質的に、ウェーハを保護するためのウェーハ上のシーリング層の堆積、パッドのバンピング、及び、以前の選択的バックグラインドによるウェーハのダイシングである。RDL(再配線層)のようなプロセスにおいて追加のステップがあり得るが、それらはすべての実施に必須でも必要でもない。しかしながら、1つよりも多いダイをパッケージ化する必要がある場合、WLCSPを使用することができない。同じCMOSダイ内にMEMSが構築され得るなら、我々はそれをパッケージ化するためにWLCSPを適用することができ、これによりパッケージダイ全体を大幅に削減でき、それが可能であれば、同じCMOSプロセスに種々のMEMSデバイスを実装できる。これにより製造業者は、WLCSPによりパッケージ化されたコンボチップを構築できる。これは、今日使用されているマルチダイプラスチックパッケージ対応物と比較して、より一層の縮小をもたらすであろう。
【0009】
新タイプのMEMSデバイスが開発される場合、その新MEMSデバイスを構築するための新しい製造プロセスを開発する必要がある。このプロセスが扱わなければならない量が、MEMS市場が一般に消費者のためのものであるため非常に大量であり、また、コストを最小限にするためにそこから高い歩留まりが期待されるため、これは複雑なプロジェクトであり、これは通常は数年を要し、また高コストである。同じCMOSプロセスを使用してMEMSが構築可能であり、それが既に存在し、低コストで大量生産する準備ができていれば、デバイスのみが開発される必要があるため、市場投入までの時間は最小限となるであろう。特注の製造プロセスを開発するために時間(及びコスト)を費やす必要はない。
【0010】
CMOS対MEMSプロセスに存在する異なる規模の経済性のため、CMOSプロセスに使用される機器は最先端であり、他方、MEMSプロセスでは、それらは通常、レガシー機器であり、MEMSプロセスを設定するコストを削減する。これは、臨界寸法とも呼ばれる最小機能サイズが、通常、MEMSプロセスよりもCMOSプロセスによる方が小さいことを意味する。従って、CMOS製造プロセスを使用してMEMSを構築することができれば、それらは小機能サイズを有するMEMSデバイスを製造できるであろう。これは、デバイスの性能を向上させるのに役立ち、それはより柔らかいスプリング/メンブレン及びより小さいギャップを構築することが可能であるためである。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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