TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2025098959
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-02
出願番号2024211673
出願日2024-12-04
発明の名称MEMSデバイス及びMEMSデバイスの製造方法
出願人株式会社村田製作所
代理人個人,個人,個人
主分類B81B 3/00 20060101AFI20250625BHJP(マイクロ構造技術)
要約【課題】可動部を傾斜させるための静電引力及び駆動電圧が大きくなることを抑制することができるMEMSデバイスを提供する。
【解決手段】MEMSデバイスは、第1方向に延びた回転軸を中心として回転可能な可動部と、第1方向に交差し且つ可動部から離れる第2方向へ可動部から延びる第1アームと、第2方向とは逆方向である第3方向へ可動部から延びる第2アームと、を備える。可動部の少なくとも一部は、第1材料を含む。第1アーム及び第2アームは、第1材料とは異なる第2材料を含む。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
第1方向に延びた回転軸を中心として回転可能な可動部と、
前記第1方向に交差し且つ前記可動部から離れる第2方向へ前記可動部から延びる第1アームと、
前記第2方向とは逆方向である第3方向へ前記可動部から延びる第2アームと、を備え、
前記可動部の少なくとも一部は、第1材料を含み、
前記第1アーム及び前記第2アームは、前記第1材料とは異なる第2材料を含む、MEMSデバイス。
続きを表示(約 910 文字)【請求項2】
前記第1材料の熱膨張係数と前記第2材料の熱膨張係数とは、略同一である、請求項1に記載のMEMSデバイス。
【請求項3】
前記第2材料の熱膨張係数は、前記第1材料の熱膨張係数以上である、請求項1または2に記載のMEMSデバイス。
【請求項4】
前記第1材料は、単結晶材料であり、
前記第2材料は、多結晶材料である、請求項1から3のいずれか1項に記載のMEMSデバイス。
【請求項5】
前記第1材料は、シリコンであり、
前記第2材料は、ポリシリコンである、請求項4に記載のMEMSデバイス。
【請求項6】
前記第1方向及び前記第2方向に交差する第4方向において、前記回転軸は、前記可動部及び前記第1アームの接続位置と前記可動部及び前記第2アームの接続位置との間に位置する、請求項1から5のいずれか1項に記載のMEMSデバイス。
【請求項7】
前記第1方向及び前記第2方向に交差する第4方向において、前記可動部及び前記第1アームの接続位置と前記可動部及び前記第2アームの接続位置とは、前記回転軸と異なる位置にあり且つ前記回転軸に対して同じ側に位置する、請求項1から5のいずれか1項に記載のMEMSデバイス。
【請求項8】
前記可動部は、
前記第1材料を含む本体部と、
前記第2材料を含み且つ前記第1アーム及び前記第2アームに接続された接続部と、を備える、請求項1から7のいずれか1項に記載のMEMSデバイス。
【請求項9】
前記可動部は、前記第1材料及び前記第2材料とは異なる第3材料を含む薄膜部を備え、
前記薄膜部は、前記本体部と前記接続部との間に位置する、請求項8に記載のMEMSデバイス。
【請求項10】
前記第1方向及び前記第2方向に交差する第4方向における前記第1アーム及び前記第2アームの長さは、2μm以上かつ20μm以下である、請求項1から9のいずれか1項に記載のMEMSデバイス。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、回転可能な可動部を有するMEMSデバイス、及び当該MEMSデバイスの製造方法に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
回転可能な可動部を有する微小電気機械デバイス(Micro Electro Mechanical Systems(MEMS)デバイス)の一例として、ミラー部を回転させて傾斜させることができるMEMSデバイスが特許文献1に開示されている。
【0003】
特許文献1に開示されたMEMSデバイスは、X軸に沿って延びたトーションバネと、トーションバネに接続されたミラーを有する可動部と、静電容量部とを備える。静電容量部は、可動部と一体に構成された第1層と、第1層とは別体である第2層とから構成されている。第1層が備える複数の歯と第2層が備える複数の歯との噛み合わせで生じる静電力によって、可動部の傾斜が実現されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
米国特許公開第2021/0396993号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に開示されたMEMSデバイスでは、可動部と静電容量部の第1層とが一体である。そのため、可動部を傾斜させるために大きな静電引力及び駆動電圧を必要とし、消費電流が大きくなる。
【0006】
従って、本開示の目的は、前記課題を解決することにあって、可動部を傾斜させるための静電引力及び駆動電圧が大きくなることを抑制することができるMEMSデバイスを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の一態様のMEMSデバイスは、
第1方向に延びた回転軸を中心として回転可能な可動部と、
前記第1方向に交差し且つ前記可動部から離れる第2方向へ前記可動部から延びる第1アームと、
前記第2方向とは逆方向である第3方向へ前記可動部から延びる第2アームと、を備え、
前記可動部の少なくとも一部は、第1材料を含み、
前記第1アーム及び前記第2アームは、前記第1材料とは異なる第2材料を含む。
【発明の効果】
【0008】
本開示によれば、可動部を傾斜させるための静電引力及び駆動電圧が大きくなることを抑制することができるMEMSデバイスを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本開示の第1実施形態に係るMEMSデバイスを示す平面図。
本開示の第1実施形態に係るMEMSデバイスを示す左側面図。
本開示の第1実施形態に係るMEMSデバイスの製造方法の一例を説明するための左側面図。
本開示の第1実施形態に係るMEMSデバイスの製造方法の一例を説明するための左側面図。
本開示の第1実施形態に係るMEMSデバイスの製造方法の一例を説明するための左側面図。
本開示の第1実施形態に係るMEMSデバイスの製造方法の一例を説明するための左側面図。
本開示の第2実施形態に係るMEMSデバイスを示す左側面図。
本開示の第2実施形態に係るMEMSデバイスの製造方法の一例を説明するための左側面図。
本開示の第2実施形態に係るMEMSデバイスの製造方法の一例を説明するための左側面図。
本開示の第2実施形態に係るMEMSデバイスの製造方法の一例を説明するための左側面図。
本開示の第2実施形態に係るMEMSデバイスの製造方法の一例を説明するための左側面図。
本開示の第3実施形態に係るMEMSデバイスを示す左側面図。
本開示の第4実施形態に係るMEMSデバイスを示す左側面図。
本開示の第4実施形態に係るMEMSデバイスの製造方法の一例を説明するための左側面図。
本開示の第4実施形態に係るMEMSデバイスの製造方法の一例を説明するための左側面図。
本開示の第4実施形態に係るMEMSデバイスの製造方法の一例を説明するための左側面図。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本開示の一例を添付図面に従って説明する。以下の説明は、本質的に例示に過ぎず、本開示、その適用物、あるいは、その用途を制限することを意図するものではない。図面は模式的なものであり、各寸法の比率等は現実のものとは必ずしも合致していない。以下の説明では、必要に応じて特定の方向あるいは位置を示す用語(例えば、「上」、「下」、「右」、「左」、「前」、「後」を含む用語)が用いられることがある。本明細書及び図面では、X方向、Y方向、Z方向が定義される。Z方向は、MEMSデバイスの厚み方向であり、X方向及びY方向は、MEMSデバイスの厚み方向に対して交差する方向(以下の各実施形態及び図面では直交する方向)である。X方向及びY方向は、互いに交差(以下の各実施形態及び図面では互いに直交)している。X方向の矢印の方向は、第2方向の一例である。X方向の矢印と逆方向は、第3方向の一例である。つまり、第2方向及び第3方向は、互いに逆方向である。Y方向は、第1方向の一例である。Z方向は、第4方向の一例である。前述した特定の方向あるいは位置を示す用語の使用は、図面を参照した本開示の理解を容易にするためであって、それらの用語の意味によって本開示の技術的範囲が限定されるものではない。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

ローム株式会社
半導体装置及びその製造方法
3日前
ローム株式会社
半導体装置およびその製造方法
2か月前
株式会社村田製作所
二重層MEMSデバイスおよび製造方法
8か月前
タカノ株式会社
シリコン構造体の製造方法
11か月前
ローム株式会社
MEMS装置およびMEMS装置の製造方法
9か月前
ローム株式会社
センサ装置の製造方法及びセンサ装置
2日前
株式会社村田製作所
MEMSデバイス及びMEMSデバイスの製造方法
3日前
TOPPANホールディングス株式会社
マイクロ流路チップ及びその製造方法
11か月前
本田技研工業株式会社
静電アクチュエータ
1か月前
セイコーエプソン株式会社
MEMSデバイスの製造方法、MEMSデバイス、および電子機器
9か月前
株式会社リコー
可動装置の台座、可動システム、画像投影装置、距離測定装置、音響装置および振動子
10か月前
キヤノン株式会社
液滴の処理装置、液滴の処理方法
3か月前
国立研究開発法人物質・材料研究機構
MEMS素子、MEMS素子の製造方法、およびMEMS素子の剛性を制御する方法
6か月前
株式会社デンソー
微小振動体の製造方法
6か月前
株式会社デンソー
微小振動体およびその製造方法
5か月前
大日本印刷株式会社
マイクロ流路構造体、マイクロ流路構造体の製造方法及びマイクロ流路デバイス
10か月前
エックス-ファブ グローバル サービシーズ ゲーエムベーハー
メンブレンデバイスの製造
1か月前
メンロ・マイクロシステムズ・インコーポレーテッド
プレーナ型貫通ガラスビア(TGV)付きのMEMSスイッチ
1か月前
ベルキン ビーブイ
フリーハンギングまたはフリースタンディングのマイクロチャネルを含む微小電気機械システム部品またはマイクロ流体部品
3か月前
メンロ・マイクロシステムズ・インコーポレーテッド
等角狭窄スルービアを用いた完全対称多投スイッチ
11か月前
三菱電機ビルソリューションズ株式会社
発注管理装置およびその制御方法
10か月前
三菱電機ビルソリューションズ株式会社
座席推奨サーバ、座席推奨システムおよび座席推奨方法
10か月前
サノフィ・バイオテクノロジー
モノクローナル抗IL-1RAcP抗体
8か月前
株式会社ジェイテクト
PLCシステム
6か月前