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公開番号2025143635
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-02
出願番号2024042960
出願日2024-03-19
発明の名称真偽判別印刷物及び真偽判別方法
出願人独立行政法人 国立印刷局
代理人
主分類B41M 3/14 20060101AFI20250925BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約【課題】判別要素である赤外蛍光物質の秘匿性が高く、何らかの赤外発光体の付与による模倣を排除し、機械検知により精度の高い真偽判別が可能な印刷物を提供する。
【解決手段】本発明は、基材上の少なくとも一部に、所定の波長域の励起光により励起光と異なる所定の波長域の第一の発光を奏する第一の判別領域と、第一の判別領域と、画線面積率、発光材料の配合割合、膜厚の少なくとも一つが異なることで、第一の発光より発光強度が弱い第二の発光を奏する第二の判別領域を有することを特徴とする真偽判別印刷物である。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
異なる発光強度を有する二つの判別領域が形成され、所定の波長域の励起光を照射した場合に、第一の検出手段により第一の発光が検出可能であり、前記第一の検出手段の前記励起光より照射強度の高いレーザ光の照射、又は、前記第一の検出手段の検出器より検出感度の高い検出器である第二の検出手段により前記第一の発光と前記第二の発光の双方が検出可能な真偽判別印刷物であって、
基材上の少なくとも一部に、前記励起光を照射した場合に、前記励起光と異なる所定の波長域の前記第一の発光を奏する第一の判別領域と、前記第一の判別領域と、画線面積率、発光材料の配合割合、膜厚の少なくとも一つが異なることで、前記第一の発光より発光強度が低い前記第二の発光を奏する第二の判別領域を有することを特徴とする真偽判別印刷物。
続きを表示(約 290 文字)【請求項2】
請求項1記載の真偽判別印刷物の真偽を判別する方法であって、
前記第一の判別領域と前記第二の判別領域に前記励起光を照射して、前記第一の検出手段により前記第一の発光のみを検出する第一の検出ステップと、
前記第一の判別領域と前記第二の判別領域に前記励起光を照射して、前記第二の検出手段により前記第一の発光と前記第二の発光を検出する第二の検出ステップと、
前記第一の検出ステップにより前記第一の発光が検出され、前記第二の検出ステップにより前記第一の発光及び前記第二の発光を検出できた場合に真正と判別することを特徴とする真偽判別方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、赤外発光体を使用した偽造防止印刷物に関するものである。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
銀行券、パスポート、印紙、切手、有価証券、身分証明書、各種チケット、セキュリティラベル等をはじめとする偽造防止印刷物には、高度な偽造防止技術や真偽判別技術を付与することが求められている。
【0003】
これら偽造防止技術や真偽判別技術の一つとして、特定の波長の光を照射することにより人の目に見えない近赤外領域の光を発光する発光体(以下「赤外発光体」という。)を付与し、この発光を読取装置で検出することにより真偽判別する方法がある。
【0004】
真偽判別する方法に使用される赤外発光体は、白色で着色力が低く、目に見えにくいため、赤外発光体を付与したパターンを潜像として形成することができる。また、他の着色顔料と混合して使用した場合には、発光体の存在を隠ぺいし、赤外発光体が付与されていることが知られにくいことから、巧妙な偽造や変造が困難となる。
【0005】
例えば、赤外発光体を使用した偽造防止印刷物の一例として、被転写体上に、赤外蛍光体の励起光や発光を吸収しない熱溶融性物質と赤外蛍光物質を配合したステルス熱転写記録層と、これを覆うように可視光で認識できる色調に着色、かつ、赤外蛍光物質の励起光を透過する薄膜を積層し、予め検知条件を登録した赤外線検知ディフェクターで検知することで、真偽判別することを特徴とする偽造防止印刷物が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2011-213074号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、特許文献1の技術は、判別要素である赤外蛍光物質が付与されているステルス熱転写記録層を見た目で分からなくするように隠ぺい層で覆っているが、一旦赤外蛍光物質が付与されていることを見破られた場合、赤外蛍光物質を入手し一定量以上の赤外蛍光物質を任意の方法で付与することで、赤外線検知ディフェクターで検知できる模倣品を作られる恐れがあった。
【0008】
以上のことから、判別要素である赤外発光体の秘匿性が高く、何らかの赤外発光体の付与による模倣を排除し、機械検知により精度の高い真偽判別が可能な印刷物が要望されていた。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、異なる発光強度を有する二つの判別領域が形成され、所定の波長域の励起光を照射した場合に、第一の検出手段により第一の発光が検出可能であり、第一の検出手段の励起光より照射強度の高いレーザ光の照射、又は、第一の検出手段の検出器より検出感度の高い検出器である第二の検出手段により第一の発光と第二の発光の双方が検出可能な真偽判別印刷物であって、基材上の少なくとも一部に、励起光を照射した場合に、励起光と異なる所定の波長域の第一の発光を奏する第一の判別領域と、第一の判別領域と、画線面積率、発光材料の配合割合、膜厚の少なくとも一つが異なることで、第一の発光より発光強度が低い第二の発光を奏する第二の判別領域を有することを特徴とする真偽判別印刷物である。
【0010】
本発明は、真偽判別印刷物の真偽を判別する方法であって、第一の判別領域と第二の判別領域に励起光を照射して、第一の検出手段により第一の発光のみを検出する第一の検出ステップと、第一の判別領域と第二の判別領域に励起光を照射して、第二の検出手段により第一の発光と第二の発光を検出する第二の検出ステップと、第一の検出ステップにより第一の発光が検出され、第二の検出ステップにより第一の発光及び第二の発光を検出できた場合に真正と判別することを特徴とする真偽判別方法である。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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