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公開番号2025145791
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-03
出願番号2024046175
出願日2024-03-22
発明の名称温度調節器
出願人株式会社アイシン
代理人弁理士法人R&C
主分類H01M 10/6556 20140101AFI20250926BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】バッテリモジュールの温度調節を行うことが可能な温度調節器を提供する。
【解決手段】温度調節器30は、第1方向Xに沿って互いに対向する第1平板部37及び第2平板部38を夫々有する複数の温度調節部71と、夫々の温度調節部71の導入口に流体を供給する供給路と、夫々の温度調節部71の排出口から流体を外部に排出する排出路と、第1平板部37及び第2平板部38の夫々の第1方向Xと交差する第2方向Yに沿う端部同士を接続する複数の接続壁74と、を備え、温度調節部71は、第1平板部37と第2平板部38との間に、導入口に連通し、流体が流通する第1流路31Aと、第1流路31Aからの流体を折り返して流通させ、排出口に連通する第2流路31Bと、を含んでおり、第2流路31Bの流路断面積S2が、第1流路31Aの流路断面積S1よりも小さく構成されている。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
第1方向に沿って並ぶ複数のセルを有するバッテリモジュールを備えたバッテリの温度を調節する温度調節器であって、
前記第1方向に沿って互いに隣り合う2つの前記セルの側面の間に設けられ、前記第1方向に沿って互いに対向する第1平板部及び第2平板部を夫々有する複数の温度調節部と、
夫々の前記温度調節部の導入口に流体を供給する供給路と、
夫々の前記温度調節部の排出口から前記流体を外部に排出する排出路と、
前記第1平板部及び前記第2平板部の夫々の前記第1方向と交差する第2方向に沿う端部同士を接続する複数の接続壁と、を備え、
前記温度調節部は、前記第1平板部と前記第2平板部との間に、前記導入口に連通し、前記流体が流通する第1流路と、前記第1流路からの前記流体を折り返して流通させ、前記排出口に連通する第2流路と、を含んでおり、
前記第2流路の流路断面積が、前記第1流路の流路断面積よりも小さく構成されている温度調節器。
続きを表示(約 270 文字)【請求項2】
前記第2流路の流路断面積は、前記第1流路の流路断面積の20%以上で、且つ、80%以下である請求項1に記載の温度調節器。
【請求項3】
前記第2流路の流路断面積は、前記第1流路の流路断面積の45%以下である請求項2に記載の温度調節器。
【請求項4】
複数の前記温度調節部のうちの最も上流側の温度調節部の前記第2流路の流路断面積が、複数の前記温度調節部のうちの最も下流側の温度調節部の前記第2流路の流路断面積よりも小さく構成されている請求項1から3のいずれか一項に記載の温度調節器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、バッテリの温度を調節可能な温度調節器に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
近年、走行駆動源としてモータを備えた自動車(ハイブリッド車(HEV:HybridElectric Vehicle)、プラグインハイブリッド車(PHEV:Plug-in HybridElectric Vehicle)、バッテリ車(BEV:Battery Electric Vehicle)、燃料電池車(FCEV:Fuel Cell Electric Vehicle)等)が普及している。これらの自動車(以下、「電動車」と総称する)には、モータを駆動させるためのバッテリ(以下、単にバッテリともいう)が搭載されている。
【0003】
通常、電動車に搭載されるバッテリは、複数のセルが並設されたバッテリモジュールを容器に収容して構成されている。そのため、バッテリを使用すると、発熱により容器の内部に熱がこもって高温になる。バッテリは高温になると劣化が進みやすくなる。そこで、バッテリを冷却する技術が検討されてきた(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
特許文献1には、車両に搭載されるバッテリを冷却する装置について記載されている。この装置は、バッテリモジュールに沿って複数の冷却プレートが設けられている。冷却プレートは、一端側に流入ポートが設けられ、他端側に流出ポートが設けられている。これらの流入ポートの夫々には、バッテリモジュールに設けられた導入口から流体が導入される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
中国特許出願公開第114665188号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1に記載されるような装置では、複数の冷却プレートの夫々は、導入口に近い程、流通する流体の量が多く、導入口に遠い程、流通する流体が少なくなる。このため、複数の冷却プレートの夫々を流通する流体の流量にばらつきが生じ、バッテリモジュールの温度調節を適切に行うことができない。
【0007】
そこで、バッテリモジュールの温度調節を適切に行うことが可能な温度調節器が求められる。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係る温度調節器の特徴構成は、第1方向に沿って並ぶ複数のセルを有するバッテリモジュールを備えたバッテリの温度を調節する温度調節器であって、前記第1方向に沿って互いに隣り合う2つの前記セルの側面の間に設けられ、前記第1方向に沿って互いに対向する第1平板部及び第2平板部を夫々有する複数の温度調節部と、夫々の前記温度調節部の導入口に流体を供給する供給路と、夫々の前記温度調節部の排出口から前記流体を外部に排出する排出路と、前記第1平板部及び前記第2平板部の夫々の前記第1方向と交差する第2方向に沿う端部同士を接続する複数の接続壁と、を備え、前記温度調節部は、前記第1平板部と前記第2平板部との間に、前記導入口に連通し、前記流体が流通する第1流路と、前記第1流路からの前記流体を折り返して流通させ、前記排出口に連通する第2流路と、を含んでおり、前記第2流路の流路断面積が、前記第1流路の流路断面積よりも小さく構成されている点にある。
【0009】
このような特徴構成とすれば、複数の温度調節部の夫々において、第2流路の流路断面積を、第1流路の流路断面積よりも小さく構成することで、第1流路を流通する流体の流通抵抗を増大させることができる。第1流路を流通する流体の流通抵抗を増大させることにより、第1方向に沿った上流側のバッテリモジュールに流れる供給路からの流体量を低減し、第1方向に沿った下流側のバッテリモジュールまで供給路からの流体が行き亘るので、バッテリモジュールにおける上流側と下流側との流量差を低減することが可能となる。このように、本構成によれば、第2流路の流路断面積を、第1流路の流路断面積よりも小さく構成することで、バッテリモジュール内において、等流分配を行うことが可能となる。したがって、バッテリモジュールの温度調節を適切に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
温度調節器を用いたバッテリの平面図である。
図1のII-II線の断面図である。
プレート部材を第1方向に沿って切断した断面図である。
複数の温度調節部の夫々を流通する流量を示す図である。
第1流路の流路断面積に対する第2流路の流路断面積の割合と、流量差との関係を示す図である。
その他の実施形態に係るプレート部材を第1方向に沿って切断した断面図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

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