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公開番号
2025147448
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-07
出願番号
2024047702
出願日
2024-03-25
発明の名称
圧電素子、液体吐出ヘッド、およびプリンター
出願人
セイコーエプソン株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
H10N
30/853 20230101AFI20250930BHJP()
要約
【課題】リーク電流を低減できる圧電素子を提供する。
【解決手段】第1電極および第2電極と、前記第1電極と前記第2電極との間に設けられ、カリウム、ナトリウム、およびニオブを含むペロブスカイト型構造の複合酸化物を含む圧電体層と、を含み、前記圧電体層は、リチウム、マンガン、および添加元素を含み、前記添加元素は、銅またはコバルトであり、前記圧電体層に対するX線光電子分光法において、K2p3/2に由来するピークの結合エネルギーを291.7eVで規格化し、Nb3d5/2に由来するピークの結合エネルギーを207.0eVで規格化した場合に、Mn2p3/2に由来するピークは、結合エネルギーが641.18eV以下の範囲で、強度が最大となる、圧電素子。
【選択図】図6
特許請求の範囲
【請求項1】
第1電極および第2電極と、
前記第1電極と前記第2電極との間に設けられ、カリウム、ナトリウム、およびニオブを含むペロブスカイト型構造の複合酸化物を含む圧電体層と、
を含み、
前記圧電体層は、リチウム、マンガン、および添加元素を含み、
前記添加元素は、銅またはコバルトであり、
前記圧電体層に対するX線光電子分光法において、K2p3/2に由来するピークの結合エネルギーを291.7eVで規格化し、Nb3d5/2に由来するピークの結合エネルギーを207.0eVで規格化した場合に、Mn2p3/2に由来するピークは、結合エネルギーが641.18eV以下の範囲で、強度が最大となる、圧電素子。
続きを表示(約 910 文字)
【請求項2】
請求項1において、
結合エネルギーが638eV以上650eV以下の範囲で確認される最大のピークの最大強度I
MAX
と、結合エネルギーが所定の範囲で確認されるピークの強度の平均値I
AVE
と、の比I
AVE
/I
MAX
は、0.54以上であり、
前記所定の範囲は、前記最大のピークの結合エネルギーから1.4eVを差し引いた値から、前記最大のピークの結合エネルギーから1.0eVを差し引いた値までの範囲である、圧電素子。
【請求項3】
請求項2において、
前記比I
AVE
/I
MAX
は、0.71以上である、圧電素子。
【請求項4】
請求項1において、
前記圧電体層に含まれる全ての金属元素の量を100at%とした場合に、
前記リチウムの含有量は、5.0at%以下であり、
前記マンガンの含有量は、1.5at%以下であり、
前記添加元素の含有量は、0.5at%以下である、圧電素子。
【請求項5】
請求項1において、
前記圧電体層は、複数の層からなり、
前記圧電体層に対して深さ方向分析を行った場合に、前記複数の層のうちの最も前記第2電極に近い層の表面における前記マンガンの含有量は、前記圧電体層の深さ方向における前記マンガンの含有量の最大値よりも小さい、圧電素子。
【請求項6】
請求項1ないし5のいずれか1項に記載の圧電素子と、
前記圧電素子により容積が変化する圧力発生室が形成された流路形成基板と、
前記圧力発生室に連通するノズル孔が形成されたノズルプレートと、
を含む、液体吐出ヘッド。
【請求項7】
請求項6に記載の液体吐出ヘッドと、
前記液体吐出ヘッドに対して被記録媒体を相対移動させる搬送機構と、
前記液体吐出ヘッドおよび前記搬送機構を制御する制御部と、
を含む、プリンター。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、圧電素子、液体吐出ヘッド、およびプリンターに関する。
続きを表示(約 1,400 文字)
【背景技術】
【0002】
インクジェットプリンターの液体吐出ヘッドなどに用いられる圧電素子は、例えば、電気機械変換機能を有する圧電材料からなる圧電体層を、2つの電極で挟んで構成されている。
【0003】
例えば特許文献1には、カリウム、ナトリウム、およびニオブを主成分としたKNN圧電体層を含む圧電体素子が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2014-36035号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記のような圧電体素子では、リーク電流を低減することが望まれている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る圧電素子の一態様は、
第1電極および第2電極と、
前記第1電極と前記第2電極との間に設けられ、カリウム、ナトリウム、およびニオブを含むペロブスカイト型構造の複合酸化物を含む圧電体層と、
を含み、
前記圧電体層は、リチウム、マンガン、および添加元素を含み、
前記添加元素は、銅またはコバルトであり、
前記圧電体層に対するX線光電子分光法において、K2p3/2に由来するピークの結合エネルギーを291.7eVで規格化し、Nb3d5/2に由来するピークの結合エネルギーを207.0eVで規格化した場合に、Mn2p3/2に由来するピークは、結合エネルギーが641.18eV以下の範囲で、強度が最大となる。
【0007】
本発明に係る液体吐出ヘッドの一態様は、
前記圧電素子と、
前記圧電素子により容積が変化する圧力発生室が形成された流路形成基板と、
前記圧力発生室に連通するノズル孔が形成されたノズルプレートと、
を含む。
【0008】
本発明に係るプリンターの一態様は、
前記液体吐出ヘッドと、
前記液体吐出ヘッドに対して被記録媒体を相対移動させる搬送機構と、
前記液体吐出ヘッドおよび前記搬送機構を制御する制御部と、
を含む。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本実施形態に係る圧電素子を模式的に示す断面図。
本実施形態に係る液体吐出ヘッドを模式的に示す分解斜視図。
本実施形態に係る液体吐出ヘッドを模式的に示す平面図。
本実施形態に係る液体吐出ヘッドを模式的に示す断面図。
本実施形態に係るプリンターを模式的に示す斜視図。
実施例1,2および比較例1~4の作製条件および実験結果を示す表。
実施例1,2および比較例1,2のXPSの結果を示すグラフ。
実施例1および比較例1のXPSの深さ方向分析の結果を示すグラフ。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の好適な実施形態について、図面を用いて詳細に説明する。なお、以下に説明する実施形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではない。また、以下で説明される構成の全てが本発明の必須構成要件であるとは限らない。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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