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公開番号2025149367
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-08
出願番号2024049965
出願日2024-03-26
発明の名称金属棒曲げ工具
出願人フジテック株式会社
代理人個人,個人
主分類B21D 7/024 20060101AFI20251001BHJP(本質的には材料の除去が行なわれない機械的金属加工;金属の打抜き)
要約【課題】比較的簡易な構成で、エレベータの三方枠を建物に固定するための金属棒を曲げ加工可能な金属棒曲げ工具を提供する。
【解決手段】金属棒MBの第1端部側が挿入される第1の筒体である第1パイプ20と、金属棒MBの第2端部側が挿入される第2の筒体である第2パイプ30と、を含み、第1パイプ20と第2パイプ30に金属棒MBが挿入された状態で、第1パイプ20と第2パイプ30との間の金属棒MB部分を中心として、第1パイプ20と第2パイプ30の前記中心から遠い方の両端部が弧R1、R2を描くように、当該両端部を相対的に近づけることにより、金属棒MBが曲げられる構成とした。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項1】
エレベータの施工工事において、三方枠を建物に固定するために用いる金属棒を曲げ加工するための金属棒曲げ工具であって、
前記金属棒の第1端部側が挿入される第1の筒体と、
前記金属棒の第2端部側が挿入される第2の筒体と、
を含み、
前記第1の筒体と前記第2の筒体に前記金属棒が挿入された状態で、前記第1の筒体と前記第2の筒体との間の前記金属棒部分を中心として、前記第1の筒体と前記第2の筒体の前記中心から遠い方の両端部が弧を描くように、当該両端部を相対的に近づけることにより、前記金属棒が曲げられる構成とされていることを特徴とする金属棒曲げ工具。
続きを表示(約 740 文字)【請求項2】
前記第1の筒体の被挿入側端部からの前記金属棒の挿入長さを規定するストッパを有することを特徴とする請求項1に記載の金属棒曲げ工具。
【請求項3】
少なくとも第1の帯板部と第2の帯板部の二つの帯板部で溝を成す形状をした長手部材であって、前記第1の筒体よりも長い長手部材を有し、
前記長手部材の一端部側に、前記第1の筒体が前記溝に嵌った状態で固定されていると共に、不使用時に、前記長手部材の他端部側の溝に前記第2の筒体が収納される構成とされていることを特徴とする請求項1に記載の金属棒曲げ工具。
【請求項4】
前記第1の帯板部には、その主面から前記溝に向かって突出した突起が設けられており、
前記第2の筒体の一端部部分には、その厚み方向に孔が開設されていて、
前記突起が前記孔に挿入された状態で前記第2の筒体が前記収納される構成とされていることを特徴とする請求項3に記載の金属棒曲げ工具。
【請求項5】
前記長手部材は、第3の帯板部を含み、当該第3の帯板部は前記第1の帯板部と対向していて、前記三つの帯板部で横断面がコ字状をした溝を成す形状をしており、
前記第3の帯板部は、前記第2の筒体が前記溝の底部を成す前記第2の帯板部と直交する方向と平行な姿勢をとった状態で前記孔に前記突起を挿抜する際に、前記第2の筒体が前記突起の軸方向に通過可能とする切欠き部を有することを特徴とする請求項4に記載の金属棒曲げ工具。
【請求項6】
前記第2の帯板部の主面に、収納中の前記第2の筒体を吸着する磁石が固定されていることを特徴とする請求項3~5のいずれか1項に記載の金属棒曲げ工具。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、金属棒曲げ工具に関し、特に、エレベータの施工工事において、三方枠を建物に固定するために用いる金属棒を曲げる工具に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
エレベータの施工工事途中における、乗場出入口を乗場側から視た正面図を図10(a)に、図10(a)におけるA部の拡大図を図10(b)に示す。三方枠302はエレベータの乗場出入口の両側部及び上部を囲む枠である。三方枠302は、建物に開設された、昇降路と連通する開口部310に設けられる。ここで、前記両側部に設けられる枠を縦枠304、306と称し、前記上部に設けられる枠を横枠308と称することとする。
【0003】
図11(a)に、図10(a)をM・M線で切断した拡大平面図を示す。三方枠302は、開口部310の側壁312、314(RC壁:鉄筋コンクリート壁)に打ち込んだ金属製アンカー316、318と縦枠304、306の両方に金属棒MBを溶接することにより、金属棒MBを介して固定される。あるいは、図11(b)に示すように、開口部310の両側部と平行に鉄骨柱320、322を設け、鉄骨柱320、322と縦枠304、406の両方に金属棒MBを溶接することにより、金属棒MBを介して三方枠302を建物に固定する。図11(b)は、三方枠302の固定用として開口部310に鉄骨柱320、322を設けた例であり、図11(a)に倣って描いた図である。
【0004】
なお、図10(a)に示す例は、縦枠304、306のそれぞれ3箇所(A部~C部、D部~F部)を金属棒MB用いて建物に固定した例である。通常は、縦枠304、306だけを建物に固定するのであるが、図示例のように、横枠308も金属棒MBを用いて建物に固定する場合もある(G部、H部)。
【0005】
金属製アンカー316と縦枠304、306の距離、または、鉄骨柱320、322と縦枠304、306の距離には、施工上、ばらつきが生じる。このため、金属棒MB(図10(c))を山なりに曲げ(図10(d))、当該曲げの程度、すなわち山の高さhを変えることにより前記ばらつきに対応している。すなわち、山なりに曲げた金属棒の山の頂部部分を金属製アンカー316、318または鉄骨柱320、322と溶接し、山の裾部分(金属棒MBの両端部部分)を縦枠304、306に溶接する。この場合、前記距離が大きい場合は、金属棒MBを大きく曲げて、前記山の高さhを高くし、前記距離が小さい場合は、曲げの程度を少なくして、前記山の高さhを低くすることで、前記距離のばらつきに対応させるのである。
【0006】
金属棒MBの曲げ加工は、前記ばらつきの程度を観察して、現場にて行われる。具体的には、以下のように行われている。第1工程として、なんらかの金属台に金属棒MBの一端部を寝かせ、寝かせた部分を足で踏んで固定し、台から突き出た金属棒部分をハンマーで叩いて「く」字状に少し屈曲させる。第2工程として、少し屈曲した金属棒MBを、今度は、立てて(すなわち、水平方向から視て「く」字に見えるようにして)その上端をハンマーで叩いて、屈曲の度合いを徐々に増し、前記距離に応じた山なりに加工する。
【0007】
しかしながら、第2工程における、ハンマーの衝撃で屈曲具合を微調整しながらの作業は、時間を要する上、打撃の際、金属棒MBの芯を捉え損ねると、金属棒MBが跳んでしまったり、金属棒MBを把持している手をハンマーで叩いてしまったりする場合がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特開昭61-253135号公報
実開昭50-060329号公報
実開昭61-167210号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
そこで、金属棒MBを効率よく安全に曲げ加工したいといった要請がある。棒状の部材を曲げるための装置は考案されているものの(特許文献1)、装置なので、重量が大きく持ち運びに不便であり、現場作業には不向きである。また、持ち運びに便利な工具も考案されているが(特許文献2、特許文献3)、いずれも、建物の建築資材として用いる、比較的太く、長い鉄筋の曲げ加工に供するものであり、比較的細く、短い上記金属棒MB(例えば、直径9mm、長さ150mm)の曲げ加工には適していないといった実情がある。
【0010】
上記の課題に鑑み、本発明は、比較的簡易な構成で、エレベータの三方枠を建物に固定するための金属棒を曲げ加工可能な金属棒曲げ工具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

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