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公開番号2025151806
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-09
出願番号2024053396
出願日2024-03-28
発明の名称印刷装置、及び印刷装置の制御方法
出願人セイコーエプソン株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類B41J 29/38 20060101AFI20251002BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約【課題】搬送速度を適正に制御する。
【解決手段】プリンター1は、駆動モーター152と、駆動モーター152によって駆動され、記録媒体Pを搬送する搬送ローラー153と、記録媒体Pに印刷する記録ヘッド151と、記録ヘッド151が消費する電流量である第1電流量QAを算出する第1算出部111と、駆動モーター152が消費する電流量である第2電流量QBを算出する第2算出部112と、第1電流量QA、及び第2電流量QBを加算して、加算電流量QTを算出する加算部113と、加算電流量QTに基づいて、記録媒体Pの搬送速度Vを制御する速度制御部115と、を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項１】
駆動モーターと、
前記駆動モーターによって駆動され、記録媒体を搬送する搬送ローラーと、
前記記録媒体に印刷する記録ヘッドと、
前記記録ヘッドが消費する電流量である第１電流量を算出する第１算出部と、
前記駆動モーターが消費する電流量である第２電流量を算出する第２算出部と、
前記第１電流量、及び第２電流量を加算して、加算電流量を算出する加算部と、
前記加算電流量に基づいて、前記記録媒体の搬送速度を制御する搬送速度制御部と、
を備える、印刷装置。
続きを表示（約 1,200 文字）【請求項２】
前記記録ヘッドは、サーマルヘッドであり、
前記第１算出部は、印刷データに基づき、前記第１電流量を算出する、
請求項１に記載の印刷装置。
【請求項３】
複数の周辺機器に対して電力を供給可能な接続端子と、
前記接続端子に接続された前記周辺機器が消費する電流値である周辺電流値を検出する電流検出部と、
を備え、
前記搬送速度制御部は、前記加算電流量、及び前記周辺電流値に基づいて、前記搬送速度を制御する、
請求項１に記載の印刷装置。
【請求項４】
前記電流検出部は、電流センサーである、
請求項３に記載の印刷装置。
【請求項５】
前記加算電流量と前記搬送速度とを対応付けて記憶する複数のテーブルを記憶するテーブル記憶部と、
前記周辺電流値に基づいて、前記複数のテーブルの中から１つのテーブルを選択し、前記１つのテーブルを参照して、前記加算電流量に対応する搬送速度に、前記搬送速度の目標値である目標速度を決定する速度決定部を備え、
前記搬送速度制御部は、前記速度決定部が決定した目標速度に、前記搬送速度を制御する、
請求項３に記載の印刷装置。
【請求項６】
前記駆動モーターは、直流モーターであり、
前記搬送速度制御部は、前記駆動モーターをＰＷＭ制御することによって、前記搬送速度を制御し、
前記第２算出部は、前記駆動モーターへの印加電圧値と、前記ＰＷＭ制御のオン時間と、前記駆動モーターの回転速度と、印刷データの１ラインに対応する前記記録媒体の搬送量を前記搬送ローラーが搬送する時間である搬送時間と、に基づき、前記第２電流量を算出する、
請求項１から請求項５のいずれか１項に記載の印刷装置。
【請求項７】
前記第２算出部は、前記印刷データの所定数のラインについて、前記第２電流量の平均値を算出し、
前記加算部は、前記第１電流量と、前記第２電流量の平均値とを加算して前記加算電流量を算出する、
請求項６に記載の印刷装置。
【請求項８】
前記第２算出部は、前記所定数を、前記搬送速度に応じて決定する、
請求項７に記載の印刷装置。
【請求項９】
駆動モーターと、
前記駆動モーターによって駆動され、記録媒体を搬送する搬送ローラーと、
前記記録媒体に印刷する記録ヘッドと、
を備える、印刷装置の制御方法であって、
前記記録ヘッドが消費する電流量である第１電流量を算出する第１算出ステップと、
前記駆動モーターが消費する電流量である第２電流量を算出する第２算出ステップと、
前記第１電流量、及び第２電流量を加算して、加算電流量を算出する加算ステップと、
前記加算電流量に基づいて、前記記録媒体の搬送速度を制御する搬送制御ステップと、
を含む、印刷装置の制御方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本開示は、印刷装置、及び印刷装置の制御方法に関する。
続きを表示（約 1,500 文字）【背景技術】
【０００２】
特許文献１には、印刷データの次の１ラインの印字ドット数を算出し、印字ドット数からヘッドの消費電流量を計算し、消費電流量に相応する消費電流量閾値に対応付けられた印字速度を選択し、使用する印字速度として決定することが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２０１８－５１８８８号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
しかしながら、印字する際に印刷装置ではヘッドと同時に搬送モーターも駆動しており、消費電流量には搬送モーターの消費電流量も加味する必要がある。そこで、特許文献１に記載の技術では、過剰に電源を保護して印字速度が下がってしまう可能性があった。
【課題を解決するための手段】
【０００５】
上記課題を解決する一態様に係る印刷装置は、駆動モーターと、前記駆動モーターによって駆動され、記録媒体を搬送する搬送ローラーと、前記記録媒体に印刷する記録ヘッドと、前記記録ヘッドが消費する電流量である第１電流量を算出する第１算出部と、前記駆動モーターが消費する電流量である第２電流量を算出する第２算出部と、前記第１電流量、及び第２電流量を加算して、加算電流量を算出する加算部と、前記加算電流量に基づいて、前記記録媒体の搬送速度を制御する搬送速度制御部と、を備える、印刷装置である。
【図面の簡単な説明】
【０００６】
本実施形態に係るプリンターの構成の一例を示す図。
第１テーブルの一例を示す図表。
第２テーブルの一例を示す図表。
制御部の処理の一例を示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【０００７】
以下、図面を参照して本実施形態について説明する。
【０００８】
まず、図１を参照して、本実施形態係るプリンター１の構成について説明する。図１は、第１実施形態に係るプリンター１の構成の一例を示す図である。
図１に示すように、プリンター１は、制御部１１と、操作機構１２と、表示機構１３と、電力供給機構１４と、印刷機構１５と、印刷媒体収容部１６と、を備える。
制御部１１は、プリンター１の各部の動作を制御する。操作機構１２、表示機構１３、電力供給機構１４、印刷機構１５の各々は、制御部１１と通信可能に構成される。
プリンター１は、「印刷装置」の一例に対応する。
【０００９】
制御部１１は、ＣＰＵ（ＣｅｎｔｒａｌＰｒｏｃｅｓｓｉｎｇＵｎｉｔ）等のプロセッサー１１Ａ、ＲＯＭ（ＲｅａｄＯｎｌｙＭｅｍｏｒｙ）等のメモリー１１Ｂを備える。メモリー１１Ｂは、制御プログラムＰＧを記憶する。
【００１０】
プロセッサー１１Ａは、複数のプロセッサーにより構成されてもよいし、単一のプロセッサーで構成されてもよい。
プロセッサー１１Ａが、後述する各部の機能を実現するようにプログラムされたハードウェアであってもよい。すなわち、プロセッサー１１Ａは、制御プログラムＰＧをハードウェア回路として搭載した構成であってもよい。この場合には、例えば、プロセッサー１１Ａは、ＡＳＩＣ（ＡｐｐｌｉｃａｔｉｏｎＳｐｅｃｉｆｉｃＩｎｔｅｇｒａｔｅｄＣｉｒｃｕｉｔ）、ＦＰＧＡ（Ｆｉｅｌｄ―ＰｒｏｇｒａｍｍａｂｌｅＧａｔｅＡｒｒａｙ）等で構成される。
以下の説明では、プロセッサー１１Ａが制御プログラムＰＧを実行することによって、制御部１１の各種の機能を実現する場合について説明する。
（【００１１】以降は省略されています）

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