TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2025152105
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-09
出願番号
2024053848
出願日
2024-03-28
発明の名称
液体燃料の製造方法
出願人
本田技研工業株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
C10G
2/00 20060101AFI20251002BHJP(石油,ガスまたはコークス工業;一酸化炭素を含有する工業ガス;燃料;潤滑剤;でい炭)
要約
【課題】水素供給により一酸化炭素量を増大するとともに、ガス化後のH
2
/CO比が2以上になるような、水素と水蒸気の供給比率を規定することができる液体燃料の製造方法を提供する。
【解決手段】バイオマス原料から合成ガスを生成するガス化工程と、再生可能エネルギーを用いて発電した電力によって水から水素を生成する電解工程と、ガス化工程によって生成された合成ガス、および電解工程によって生成された水素を原料にして、液体燃料を製造する液体燃料製造工程と、ガス化工程および電解工程を制御する制御工程と、有し、液体燃料製造工程に導入するバイオマス原料(B)の質量、水蒸気(S)の質量および水素(H)の質量が下記の式(1)~式(4)を満たす、液体燃料の製造方法。
H/B≦-0.031×S/B+0.079 (1)
H/B≧-0.028×S/B+0.056 (2)
S/B≧0.5 (3)
H/B>0 (4)
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
バイオマス原料から液体燃料を製造する液体燃料の製造方法であって、
バイオマス原料から合成ガスを生成するガス化工程と、
再生可能エネルギーを用いて発電した電力によって水から水素を生成する電解工程と、
前記ガス化工程によって生成された合成ガス、および前記電解工程によって生成された水素を原料にして、液体燃料を製造する液体燃料製造工程と、
前記ガス化工程および前記電解工程を制御する制御工程と、有し、
前記液体燃料製造工程に導入するバイオマス原料(B)の質量、水蒸気(S)の質量および水素(H)の質量が下記の式(1)~式(4)を満たす、液体燃料の製造方法。
H/B≦-0.031×S/B+0.079 (1)
H/B≧-0.028×S/B+0.056 (2)
S/B≧0.5 (3)
H/B>0 (4)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、液体燃料の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、化石燃料の代替として、再生可能エネルギーによって発電した電力によって生成した水素とバイオマスや工場から排出される二酸化炭素等の炭素源とを原材料とした電気合成燃料が注目されている。
【0003】
バイオマスを原料としてメタノールやガソリン等の液体燃料を製造する一般的な手順は以下の通りである。すなわち、所定の前処理を経たバイオマス原料をガス化炉内で水素、酸素、水蒸気と共にガス化させ、水素及び一酸化炭素を含む合成ガスを生成するガス化工程と、生成された合成ガスを洗浄しタールを取り除く洗浄工程と、洗浄工程を経た合成ガスのH
2
CO比を製造しようとする液体燃料に応じた目標比に調整するH
2
/CO比調整工程と、H
2
/CO比調整工程を経た合成ガスから硫黄成分を取り除く脱硫工程と、脱硫工程を経た合成ガスから液体燃料を製造する燃料製造工程と、を経てバイオマス原料から液体燃料が製造される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2021-147504号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ガス化工程では、バイオマスが熱分解して、水素や一酸化炭素、二酸化炭素、メタン等を含む混合ガスが発生する。熱分解で発生するガスのうち、水素と一酸化炭素が液体燃料の原料となる。水素と一酸化炭素から液体燃料を造る場合、H
2
/CO比という指標を適切な値に制御する必要がある。H
2
/CO比を適切な範囲に制御しつつ、その範囲内で一酸化炭素の発生量が最大となる条件でガス化炉を運転することができれば、液体燃料の収率を最大化させることができる。
【0006】
本発明は、上記課題を鑑みてなされたものであり、水素供給により一酸化炭素量を増大するとともに、ガス化後のH
2
/CO比が2以上になるような、水素と水蒸気の供給比率を規定することができる液体燃料の製造方法を提供することを目的とし、製造工程における品質管理向上、延いてはエネルギーの効率化に寄与するものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、本発明は以下の手段を提供する。
[1]バイオマス原料から液体燃料を製造する液体燃料の製造方法であって、
バイオマス原料から合成ガスを生成するガス化工程と、
再生可能エネルギーを用いて発電した電力によって水から水素を生成する電解工程と、
前記ガス化工程によって生成された合成ガス、および前記電解工程によって生成された水素を原料にして、液体燃料を製造する液体燃料製造工程と、
前記ガス化工程および前記電解工程を制御する制御工程と、有し、
前記液体燃料製造工程に導入するバイオマス原料(B)の質量、水蒸気(S)の質量および水素(H)の質量が下記の式(1)~式(4)を満たす、液体燃料の製造方法。
H/B≦-0.031×S/B+0.079 (1)
H/B≧-0.028×S/B+0.056 (2)
S/B≧0.5 (3)
H/B>0 (4)
【0008】
本発明は、水素供給により一酸化炭素量を増大するとともに、ガス化後のH
2
/CO比が2以上になるような、水素と水蒸気の供給比率を規定することができる。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、水素供給により一酸化炭素量を増大するとともに、ガス化後のH
2
/CO比が2以上になるような、水素と水蒸気の供給比率を規定することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明の一実施形態に係る液体燃料の製造方法に用いられる燃料製造システムの構成を示す図である。
実験により、H
2
/CO比と液体燃料の生成量を調査した結果を示す図である。
実験により、S/BおよびH/Bを変動させた際のH
2
/CO比を調査した結果を示す図である。
図3に基づいて、縦軸をH/B、横軸をS/Bとして作成したグラフである。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
関連特許
合同会社双晶
製炭方法
今日
株式会社ユシロ
潤滑剤組成物
8日前
株式会社Move up
凹凸形状の固形着火剤
18日前
NTN株式会社
転がり軸受
16日前
出光興産株式会社
潤滑油組成物
8日前
一般財団法人電力中央研究所
ガス精製システム
18日前
株式会社ユシロ
金属加工用潤滑剤組成物
7日前
三浦工業株式会社
ガス化装置
3日前
株式会社神鋼環境ソリューション
搬送装置
7日前
ENEOS株式会社
グリース組成物
10日前
本田技研工業株式会社
液体燃料の製造方法
7日前
本田技研工業株式会社
液体燃料の製造方法
8日前
三菱重工業株式会社
炭化炉及びその制御方法
7日前
株式会社神鋼環境ソリューション
炭化物製造設備
7日前
出光興産株式会社
再生絶縁油の製造方法
7日前
コスモ石油株式会社
航空燃料油
8日前
出光興産株式会社
潤滑油基油
8日前
コスモ石油株式会社
航空燃料油
8日前
出光興産株式会社
潤滑油組成物
8日前
出光興産株式会社
潤滑油組成物
18日前
出光興産株式会社
潤滑油組成物
18日前
JFEスチール株式会社
コークス炉の補修方法
15日前
桐生瓦斯株式会社
メタン含有ガスの製造方法およびその製造装置
18日前
コスモ石油株式会社
ガード触媒の評価方法
10日前
株式会社Gpower
バイオマス発電システム
18日前
コスモ石油ルブリカンツ株式会社
潤滑油組成物
7日前
コスモ石油ルブリカンツ株式会社
潤滑油組成物
7日前
本田技研工業株式会社
燃料製造方法、及び燃料製造システム
21日前
コスモ石油ルブリカンツ株式会社
グリース組成物
8日前
株式会社フジタ
バイオガス改質システム
14日前
コスモ石油ルブリカンツ株式会社
グリース組成物
10日前
協同油脂株式会社
非延焼性グリース組成物
8日前
コスモ石油ルブリカンツ株式会社
グリース組成物
7日前
日鉄ケミカル&マテリアル株式会社
精製木酢液の製造方法
10日前
本田技研工業株式会社
合成ガスの製造方法、及び燃料製造システム
10日前
本田技研工業株式会社
液体燃料製造システム、液体燃料の製造方法
8日前
続きを見る
他の特許を見る