特許ウォッチ

公開番号2025144925
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-03
出願番号2024044847
出願日2024-03-21
発明の名称バイオガス改質システム
出願人株式会社フジタ
代理人弁理士法人高橋・林アンドパートナーズ
主分類C10L 3/06 20060101AFI20250926BHJP(石油,ガスまたはコークス工業;一酸化炭素を含有する工業ガス;燃料;潤滑剤;でい炭)
要約【課題】メタン発酵型バイオガスから効率的に二酸化炭素を除去するバイオガス改質システムを提供すること。
【解決手段】バイオガス改質システムは、吸着材を含むフィルタ層を有するバイオガス改質装置と、前記バイオガス改質装置に第1移送路及び第2移送路を介して連結された流動床式焼却炉と、を備え、前記第1移送路は、前記バイオガス改質装置から前記流動床式焼却炉に前記吸着材を移送し、前記第2移送路は、前記流動床式焼却炉から前記バイオガス改質装置に前記吸着材を移送する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項１】
吸着材を含むフィルタ層を有するバイオガス改質装置と、
前記バイオガス改質装置に第１移送路及び第２移送路を介して連結された流動床式焼却炉と、を備え、
前記第１移送路は、前記バイオガス改質装置から前記流動床式焼却炉に前記吸着材を移送し、
前記第２移送路は、前記流動床式焼却炉から前記バイオガス改質装置に前記吸着材を移送する、バイオガス改質システム。
続きを表示（約 810 文字）【請求項２】
前記第１移送路によって前記流動床式焼却炉に移送された前記吸着材は、前記流動床式焼却炉の内部に充填された流動媒体に混入される、請求項１に記載のバイオガス改質システム。
【請求項３】
前記第２移送路によって前記流動床式焼却炉から移送された前記吸着材は、前記バイオガス改質システムの前記フィルタ層に混入される、請求項２に記載のバイオガス改質システム。
【請求項４】
前記第２移送路は、前記フィルタ層よりも高い位置に設けられている、請求項１乃至３のいずれか一項に記載のバイオガス改質システム。
【請求項５】
前記流動床式焼却炉は、前記第２移送路よりも高い位置に、燃焼ガスの移動経路を変更する遮蔽プレートが設けられている、請求項１乃至３のいずれか一項に記載のバイオガス改質システム。
【請求項６】
前記バイオガス改質装置は、前記フィルタ層の下方に配置された振動プレートをさらに含む、請求項１乃至３のいずれか一項に記載のバイオガス改質システム。
【請求項７】
前記振動プレートは、前記第１移送路に近いほど下方に位置するように傾斜して配置されている、請求項６に記載のバイオガス改質システム。
【請求項８】
前記バイオガス改質装置は、装置本体の内部にアルカリ反応液を噴射する反応液噴射部を含む、請求項１乃至３のいずれか一項に記載のバイオガス改質システム。
【請求項９】
前記第１移送路及び前記第２移送路は、ダブルフラップダンパを有する、請求項１乃至３のいずれか一項に記載のバイオガス改質システム。
【請求項１０】
前記第２移送路に連結され、前記流動床式焼却炉の内部で生成された燃焼ガスを外部に排気する排気ファンをさらに備える、請求項１乃至３のいずれか一項に記載のバイオガス改質システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明の一実施形態は、バイオガス改質システムに関する。
続きを表示（約 1,400 文字）【背景技術】
【０００２】
従来、メタン発酵型バイオガス（以下、単に「バイオガス」と呼ぶ。）からエネルギーを回収する発電プラントが知られている。バイオガスは、６０％前後のメタンと４０％前後の二酸化炭素を主成分とする組成で構成され、生ごみ等の有機廃棄物を発酵させることにより生成することができる。前述の発電プラントでは、バイオガスの熱量を利用して発電を行うが、バイオガスの熱量は都市ガスに比べて低く、エネルギーの回収効率が悪いという問題がある。このような問題に鑑み、バイオガスの熱量を高めるために、バイオガスに含まれる二酸化炭素を除去し、メタン濃度を高める技術が知られている。例えば、特許文献１には、分離膜処理を用いてバイオガスからメタンを濃縮して回収するバイオガスのメタン濃縮方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２０１３－０９５７２７号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
上記従来技術によるメタン濃縮方法では、二酸化炭素の除去に多段式の分離膜を用いているが、分離膜は基本的に消耗品であり、劣化した分離膜は都度交換しなければならない。そのため、従来のメタン濃縮方法を用いた装置は、運転コストが高くなってしまうという問題があった。また、従来の分離膜を用いたメタン濃縮方法は、分離膜に対してバイオガスを加圧供給するために高圧コンプレッサを用いており、そのような設備を要することも装置コストの低減及び小型化を妨げる要因となっていた。
【０００５】
本発明の課題の一つは、メタン発酵型バイオガスから効率的に二酸化炭素を除去するバイオガス改質システムを提供することにある。また、本発明の他の課題の一つは、メタン発酵型バイオガスから効率的に窒素酸化物を除去するバイオガス改質システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
本発明の一実施形態におけるバイオガス改質システムは、吸着材を含むフィルタ層を有するバイオガス改質装置と、前記バイオガス改質装置に第１移送路及び第２移送路を介して連結された流動床式焼却炉と、を備え、前記第１移送路は、前記バイオガス改質装置から前記流動床式焼却炉に前記吸着材を移送し、前記第２移送路は、前記流動床式焼却炉から前記バイオガス改質装置に前記吸着材を移送する。
【０００７】
上記バイオガス改質システムにおいて、前記第１移送路によって前記流動床式焼却炉に移送された前記吸着材は、前記流動床式焼却炉の内部に充填された流動媒体に混入されてもよい。
【０００８】
上記バイオガス改質システムにおいて、前記第２移送路によって前記流動床式焼却炉から移送された前記吸着材は、前記バイオガス改質システムの前記フィルタ層に混入されてもよい。
【０００９】
上記バイオガス改質システムにおいて、前記第２移送路は、前記フィルタ層よりも高い位置に設けられていてもよい。
【００１０】
上記バイオガス改質システムにおいて、前記流動床式焼却炉は、前記第２移送路よりも高い位置に、燃焼ガスの移動経路を変更する遮蔽プレートが設けられていてもよい。
（【００１１】以降は省略されています）

関連特許