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公開番号
2024146738
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-15
出願番号
2023219818
出願日
2023-12-26
発明の名称
乾燥装置
出願人
東レエンジニアリング株式会社
代理人
主分類
F26B
13/10 20060101AFI20241004BHJP(乾燥)
要約
【課題】電極材料が過度に乾燥することを抑制しつつ、絶縁材料を十分に乾燥させることが可能な乾燥装置を提供する。
【解決手段】この乾燥装置では、第1の乾燥部は、基材に塗布された電極材料および絶縁材料のうち絶縁材料を乾燥させるように構成されている。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
基材の所定面に塗布された電極材料と、前記電極材料の側方に配置されるように前記基材の所定面に塗布された絶縁材料とを乾燥させる乾燥部を備え、
前記乾燥部は、第1の乾燥部を含み、
前記第1の乾燥部は、前記第1の乾燥部に対して、前記電極材料と前記絶縁材料とが塗布された前記基材を相対移動させることにより、前記基材に塗布された前記電極材料および前記絶縁材料のうち前記絶縁材料を乾燥させるように構成されている、乾燥装置。
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【請求項2】
前記乾燥部は、少なくとも前記基材に塗布された前記電極材料を乾燥させるように構成されている、第2の乾燥部をさらに含む、請求項1に記載の乾燥装置。
【請求項3】
前記電極材料および前記絶縁材料は、前記第1の乾燥部および前記第2の乾燥部に対して前記基材が相対移動される搬送方向に沿って前記基材の表面に塗布されており、
前記第1の乾燥部は、前記搬送方向に沿って、前記絶縁材料が塗布されている部分に向かって部分的に照射されることにより、前記基材に塗布された前記電極材料と前記絶縁材料とのうち前記絶縁材料を乾燥させるように構成されており、
前記第2の乾燥部は、前記基材の表面に平行な面内において前記搬送方向と直交する幅方向に沿って、前記基材に塗布された前記電極材料と前記絶縁材料との両方を乾燥させるように構成されている、請求項2に記載の乾燥装置。
【請求項4】
前記第1の乾燥部は、前記電極材料を挟んで、前記電極材料の側方の両側に位置する一対の前記絶縁材料の各々に対応する位置に複数設けられている、請求項3に記載の乾燥装置。
【請求項5】
前記第1の乾燥部は、前記第2の乾燥部とは前記搬送方向の異なる位置に1つ設けられている、請求項4に記載の乾燥装置。
【請求項6】
前記第1の乾燥部と、前記第2の乾燥部とは、異なる方法により乾燥させるように構成されている、請求項2に記載の乾燥装置。
【請求項7】
前記第1の乾燥部は、前記絶縁材料に向かってレーザ光を照射することにより、前記絶縁材料を乾燥させるように構成されている、請求項6に記載の乾燥装置。
【請求項8】
前記第1の乾燥部は、前記絶縁材料に向かって赤外線を照射することにより、前記絶縁材料を乾燥させるように構成されている、請求項6に記載の乾燥装置。
【請求項9】
前記第1の乾燥部は、複数のレーザ光源を有しており、前記レーザ光源の各々によって前記基材に塗布された複数の前記絶縁材料の各々にレーザ光を照射する、請求項1から3のいずれかに記載の乾燥装置。
【請求項10】
前記第1の乾燥部から照射されたレーザ光を複数に分岐させることにより、前記基材に塗布された複数の前記絶縁材料の各々にレーザ光を照射させる分岐部が設けられている、請求項1から3のいずれかに記載の乾燥装置。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
この発明は、乾燥装置に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、乾燥装置が知られている(たとえば、特許文献1参照)。
【0003】
上記特許文献1には、活物質と、オーバーコート用スラリーとが塗布された金属箔を乾燥させるための乾燥装置が開示されている。特許文献1では、活物質を塗布した金属箔にオーバーコート用スラリーを塗布した後、乾燥装置により金属箔を乾燥させることにより、活物質層とオーバーコート層とを金属箔上に積層している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2016-25051号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記特許文献1には開示されていないが、電極材料(活物質)の上に絶縁材料(オーバーコート用スラリー)を塗布せずに、基材(金属箔)の電極材料が塗布されていない部分に絶縁材料を塗布する場合がある。この場合に、乾燥装置が、絶縁材料と電極材料とを合わせて乾燥させることがある。ここで、基材を積層して形成する電池用部品の全体厚みを小さくするために、絶縁材料により形成される絶縁膜(オーバーコート層)を、電極材料により形成される電極膜(活物質層)よりも薄くする場合がある。この場合、電極材料により形成される電極膜よりも絶縁材料により形成される絶縁膜を薄く形成するために、絶縁材料の固形分濃度を低くしている。すなわち、絶縁材料の固形成分(乾燥後に絶縁膜となる物質)を混合させる溶剤が多くなっている。そのため、電極材料と比べて、絶縁材料を乾燥させるために溶剤を揮発させる時間が長くなる。
【0006】
また、電極材料の熱伝導率よりも絶縁材料の熱伝導率の方が低い。正極材料を形成するための電極材料は、たとえば、マンガン酸リチウムまたはリン酸リチウムを成分として含み、負極材料を形成するための電極材料は、たとえば、黒鉛を成分として含んでいる。いずれの物質も、電極材料は熱伝導率が高いため、加熱した時に温度が高くなりやすい。一方で、絶縁膜を形成するための絶縁材料は、たとえば、酸化アルミニウムを成分として含んでいる。酸化アルミニウムは高い耐熱性を有するとともに、熱伝導率が低いため、加熱した時に温度が高くなりにくい。そのため、電極材料よりも絶縁材料の方が乾燥させるための時間が長くなる。
【0007】
そのため、乾燥時間が短いと、電極材料を乾燥させることができるが、絶縁材料を十分に乾燥させることができないという不都合がある。一方で、乾燥させる時間を長くすると、絶縁材料を乾燥させることができるが、電極材料が過度に乾燥して割れが生じるという不都合がある。その結果、電極材料が過度に乾燥することを抑制しつつ、絶縁材料を十分に乾燥させることが困難であるという問題点がある。
【0008】
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、電極材料が過度に乾燥することを抑制しつつ、絶縁材料を十分に乾燥させることが可能な乾燥装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するために、この発明の一の局面による乾燥装置は、基材の所定面に塗布された電極材料と、電極材料の側方に配置されるように基材の所定面に塗布された絶縁材料とを乾燥させる乾燥部を備え、乾燥部は、第1の乾燥部を含み、第1の乾燥部は、第1の乾燥部に対して、電極材料と絶縁材料とが塗布された基材を相対移動させることにより、基材に塗布された電極材料および絶縁材料のうち絶縁材料を乾燥させるように構成されている。
【0010】
この発明の一の局面による乾燥装置は、上記のように、第1の乾燥部は、基材に塗布された電極材料および絶縁材料のうち絶縁材料を乾燥させるように構成されている。これにより、電極材料と絶縁材料とを乾燥させる乾燥部を別途設けた場合に、第1の乾燥部によって絶縁材料だけを乾燥させることにより、電極材料の乾燥時間よりも絶縁材料の乾燥時間を長くすることができる。この結果、電極材料を乾燥させる時間よりも絶縁材料を乾燥させる時間を長くすることができるとともに第1の乾燥部により電極材料が乾燥されないため、電極材料が過度に乾燥することを抑制しつつ、絶縁材料を十分に乾燥させることができる。
(【0011】以降は省略されています)
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