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公開番号
2025154379
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-10
出願番号
2024057335
出願日
2024-03-29
発明の名称
インク組成物及び捺染方法
出願人
日本化薬株式会社
代理人
主分類
C09D
11/322 20140101AFI20251002BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約
【課題】
本発明は、インクジェット捺染において、様々な種類の布帛を着色することができ、かつ得られる画像の発色性、堅牢性(耐光性、耐摩擦性、及び耐洗濯性)、インクの経時安定性、インクジェット吐出性に優れたインク、インクセット及び上記インクを用いるインクジェット捺染方法の提供を目的とするものである。
【解決手段】
顔料、ブロックポリマー型樹脂分散剤、ウレタン樹脂、架橋剤、水溶性有機溶剤、界面活性剤、水を含有する水系顔料捺染インク組成物であって、前記顔料が、C.I.ピグメントイエロー 155とC.I.ピグメントイエロー 74であり、C.I.ピグメントイエロー 155とC.I.ピグメントイエロー 74の質量比が、85:15~40:60の範囲である、水系顔料捺染インク組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
顔料、ブロックポリマー型樹脂分散剤、ウレタン樹脂、架橋剤、水溶性有機溶剤、界面活性剤、水を含有する水系顔料捺染インク組成物であって、前記顔料が、C.I.ピグメントイエロー 155とC.I.ピグメントイエロー 74であり、C.I.ピグメントイエロー 155とC.I.ピグメントイエロー 74の質量比が、85:15~40:60の範囲である、水系顔料捺染インク組成物。
続きを表示(約 830 文字)
【請求項2】
前記顔料の総含有量が、インクの総質量に対して3.0~7.0%である、請求項1に記載の水系顔料捺染インク組成物。
【請求項3】
前記ブロックポリマー型樹脂分散剤の重量平均分子量が10000~40000である、請求項1又は2に記載の水系顔料捺染インク組成物。
【請求項4】
前記架橋剤が、ブロック型イソシアネート基含有化合物を含む、請求項1又は2に記載の水系顔料捺染インク組成物。
【請求項5】
前記ブロック型イソシアネート基含有化合物の解離温度が120℃以上である、請求項1又は2に記載の水系顔料捺染インク組成物。
【請求項6】
前記ウレタン樹脂として、ポリエステル型ウレタン樹脂とポリカーボネート型ウレタン樹脂の2種を含む、請求項1又は2に記載の水系顔料捺染インク組成物。
【請求項7】
25℃において、表面張力が30~40mN/m、粘度が2~20mPa・sである、請求項1又は2に記載の水系顔料捺染インク組成物。
【請求項8】
マゼンタインク組成物、シアンインク組成物、イエローインク組成物、及びブラックインク組成物を備えるインクジェット捺染用インクセットであって、前記イエローインク組成物が、請求項1又は2に記載の水系顔料捺染インク組成物である、インクジェット捺染に用いるインクセット。
【請求項9】
請求項1又は2に記載の水系顔料捺染インク組成物の液滴を、記録信号に応じて吐出させ、被記録材に付着させることにより捺染を行うインクジェット捺染方法。
【請求項10】
前記被記録材が、ポリエステル、セルロース、ポリアミド、及び天然繊維よりなる群から選択される繊維、これらの繊維を含有する混紡繊維、又はこれらの繊維を含有する布帛である、請求項9に記載のインクジェット捺染方法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、特定の顔料、ブロックポリマー型樹脂分散剤、ウレタン樹脂、架橋剤、水溶性有機溶剤、界面活性剤、水を含有するインクジェット捺染に用いる水系顔料捺染インク組成物に関し、さらには該インク組成物を用いるインクジェット捺染方法、及び染色方法に関する。
続きを表示(約 2,700 文字)
【背景技術】
【0002】
インクジェット記録は、情報のデジタル化が進む中で、オフィス、家庭用の印刷方法として広く普及している。また、近年では商業印刷や繊維への捺染等への応用展開も数多く進められている。そして、インクジェット記録の用途が広がっていくのに伴い、インクジェットインクに用いる着色剤も従来の酸性染料あるいは反応染料等の水溶性染料から、用途に応じて水不溶性の着色剤、すなわち、分散染料や顔料等の様々な着色剤が使用されるようになってきた。
【0003】
顔料を用いたインクジェットインクとしては、特許文献1のインクが挙げられる。これは、高分子分散剤を用いた分散インク組成物である。また、特許文献2には、自己分散型の顔料を用いたインク組成物が開示されている。近年、樹脂をインク中に混合することで、熱処理により被記録材に硬化・定着させる手法も知られており、例えば特許文献3及び4に開示されている。
【0004】
水不溶性の着色剤を用いるインクジェット捺染では、繊維上での「にじみ」や「発色性の低下」が問題とされてきた。この問題については、繊維に対して前処理を行うことが提案されている。例えば、下記の特許文献5及び6等には、そのような処理液が提案されている。
【0005】
一方、前処理を行った場合、前処理液が付与された部分の繊維に、その前処理液を付与した「痕跡」が残ってしまう問題や、経時で黄ばみ等の変色が生じる問題がある。また前処理工程におけるバラつきによって、印刷物の濃度斑などが生じやすく、これも問題の1つとなっている。上記の点から、前処理無しでも、高い発色性、堅牢性(耐光性、耐摩擦性、及び耐洗濯性など)が得られるインクジェット用インクが強く求められている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特許第3534395号公報
特許第4016483号公報
特開2011-246633号公報
特開平9-143407号公報
特開平07-119047号公報
特開2000-226781号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、様々な種類の布帛を着色することができ、かつ得られる画像の発色性、堅牢性(耐光性、耐摩擦性、及び耐洗濯性)、インクの経時安定性、インクジェット吐出性に優れたインク、インクセット及び上記インクを用いるインクジェット捺染方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者等は上記課題を解決すべく鋭意研究を行った結果、顔料、ブロックポリマー型樹脂分散剤、ウレタン樹脂、架橋剤、水溶性有機溶剤、界面活性剤、水を含有する水系顔料捺染インク組成物であって、前記顔料が、C.I.ピグメントイエロー 155とC.I.ピグメントイエロー 74であり、C.I.ピグメントイエロー 155とC.I.ピグメントイエロー 74の質量比が、85:15~40:60の範囲である、水系顔料捺染インク組成物により、上記の課題を解決できることを見出し、本発明を完成させるに至った。
【0009】
即ち本発明は、以下の1)~11)に関する。
1)
顔料、ブロックポリマー型樹脂分散剤、ウレタン樹脂、架橋剤、水溶性有機溶剤、界面活性剤、水を含有する水系顔料捺染インク組成物であって、前記顔料が、C.I.ピグメントイエロー 155とC.I.ピグメントイエロー 74であり、C.I.ピグメントイエロー 155とC.I.ピグメントイエロー 74の質量比が、85:15~40:60の範囲である、水系顔料捺染インク組成物。
2)
前記顔料の総含有量が、インクの総質量に対して3.0~7.0%である、1)に記載の水系顔料捺染インク組成物。
3)
前記ブロックポリマー型樹脂分散剤の重量平均分子量が10000~40000である、1)又は2)に記載の水系顔料捺染インク組成物。
4)
前記架橋剤が、ブロック型イソシアネート基含有化合物を含む、1)~3)のいずれか一項に記載の水系顔料捺染インク組成物。
5)
前記ブロック型イソシアネート基含有化合物の解離温度が120℃以上である、1)~4)のいずれか一項に記載の水系顔料捺染インク組成物。
6)
前記ウレタン樹脂として、ポリエステル型ウレタン樹脂とポリカーボネート型ウレタン樹脂の2種を含む、1)~5)のいずれか一項に記載の水系顔料捺染インク組成物。
7)
25℃において、表面張力が30~40mN/m、粘度が2~20mPa・sである、1)~6)のいずれか一項に記載の水系顔料捺染インク組成物。
8)
マゼンタインク組成物、シアンインク組成物、イエローインク組成物、及びブラックインク組成物を備えるインクジェット捺染用インクセットであって、前記イエローインク組成物が、1)~7)のいずれか一項に記載の水系顔料捺染インク組成物である、インクジェット捺染に用いるインクセット。
9)
1)~7)のいずれか一項に記載の水系顔料捺染インク組成物の液滴を、記録信号に応じて吐出させ、被記録材に付着させることにより捺染を行うインクジェット捺染方法。
10)
前記被記録材が、ポリエステル、セルロース、ポリアミド、及び天然繊維よりなる群から選択される繊維、これらの繊維を含有する混紡繊維、又はこれらの繊維を含有する布帛である、9)に記載のインクジェット捺染方法。
11)
9)又は10)に記載のインクジェット捺染方法を用いて被記録材に付着させたインク組成物が含有する顔料を、スチーミング又はベーキング処理により前記被記録材に染着させ、染色を行うインクジェット染色方法。
【発明の効果】
【0010】
本発明により、発色性、堅牢性(耐光性、耐摩擦性、及び耐洗濯性)、インクの経時安定性、インクジェット吐出性に優れたインクジェット捺染に用いる水系顔料捺染インク組成物、インクセット、並びにそれを用いたインクジェット捺染方法及び染色方法が提供できる。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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