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公開番号2025156155
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-14
出願番号2025052798
出願日2025-03-27
発明の名称レジンコーテッドサンド用樹脂組成物及びレジンコーテッドサンド
出願人旭有機材株式会社
代理人個人,個人
主分類B22C 1/22 20060101AFI20251002BHJP(鋳造;粉末冶金)
要約【課題】造形用の型に充填したレジンコーテッドサンドを焼成した後、得られた硬化成形体を回収するために型開き等した際に、不快な硫黄系ガスの排出を抑制することができるレジンコーテッドサンド及びその製造に用いるレジンコーテッドサンド用樹脂組成物を提供する。
【解決手段】本発明のレジンコーテッドサンド用樹脂組成物は、リグニン変性フェノール樹脂、並びに、リグニン及びフェノール樹脂の混合物、の少なくとも1つを含有し、硫黄分が1000ppm以下であることを特徴とし、更に、硬化剤、滑剤、シランカップリング剤等を含有することができる。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
レジンコーテッドサンドの製造に用いる樹脂組成物であって、
リグニン変性フェノール樹脂、並びに、リグニン及びフェノール樹脂の混合物、の少なくとも1つを含有し、硫黄分が1000ppm以下であることを特徴とするレジンコーテッドサンド用樹脂組成物。
続きを表示(約 500 文字)【請求項2】
前記リグニン変性フェノール樹脂が、クラフトリグニンと、フェノール類と、アルデヒド類との反応生成物である請求項1に記載のレジンコーテッドサンド用樹脂組成物。
【請求項3】
前記リグニン変性フェノール樹脂が、ソーダリグニン又は酢酸リグニンと、フェノール類と、アルデヒド類との反応生成物である請求項1に記載のレジンコーテッドサンド用樹脂組成物。
【請求項4】
更に、硬化剤を含有する請求項1に記載のレジンコーテッドサンド用樹脂組成物。
【請求項5】
更に、滑剤を含有する請求項1に記載のレジンコーテッドサンド用樹脂組成物。
【請求項6】
更に、シランカップリング剤を含有する請求項1に記載のレジンコーテッドサンド用樹脂組成物。
【請求項7】
請求項1に記載のレジンコーテッドサンド用樹脂組成物と、骨材とを含むことを特徴とするレジンコーテッドサンド。
【請求項8】
前記骨材の表面の少なくとも一部が、前記レジンコーテッドサンド用樹脂組成物に被覆されている請求項7に記載のレジンコーテッドサンド。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、レジンコーテッドサンド及びその製造に用いるレジンコーテッドサンド用のフェノール樹脂組成物に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
従来、鋳物製造用の鋳型である中子等を精密に製造する場合に、シェルモールド成型法が利用されている。このシェルモールド成型法は、骨材の表面に樹脂成分を含む粘結剤を被覆させてなる粒状のレジンコーテッドサンドを、造形用の型に充填し、焼成することにより、鋳型等として用いる硬化成形体を製造する技術である。また、粘結剤用の樹脂成分として、フェノール樹脂が広く利用されている(例えば、特許文献1、2等)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
国際公開2019/142488
国際公開2023/223996
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、造形用の型に充填したレジンコーテッドサンドを焼成した後、得られた硬化成形体を回収するために型開き等した際に、不快な硫黄系ガスの排出を抑制することができるレジンコーテッドサンド及びその製造に用いるレジンコーテッドサンド用樹脂組成物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明者らは、リグニン変性フェノール樹脂、又は、リグニン及びフェノール樹脂の混合物を含有し、硫黄分が1000ppm以下である樹脂組成物を用いて得られたレジンコーテッドサンドを造形用の型に充填し焼成すると、上記課題が解決されることを見い出した。
【0006】
本発明は以下に示される。
[1]レジンコーテッドサンドの製造に用いる樹脂組成物であって、
リグニン変性フェノール樹脂、並びに、リグニン及びフェノール樹脂の混合物、の少なくとも1つを含有し、硫黄分が1000ppm以下であることを特徴とするレジンコーテッドサンド用樹脂組成物。
[2]上記リグニン変性フェノール樹脂が、クラフトリグニンと、フェノール類と、アルデヒド類との反応生成物である上記[1]に記載のレジンコーテッドサンド用樹脂組成物。
[3]上記リグニン変性フェノール樹脂が、ソーダリグニン又は酢酸リグニンと、フェノール類と、アルデヒド類との反応生成物である上記[1]に記載のレジンコーテッドサンド用樹脂組成物。
[4]更に、硬化剤を含有する上記[1]に記載のレジンコーテッドサンド用樹脂組成物。
[5]更に、滑剤を含有する上記[1]に記載のレジンコーテッドサンド用樹脂組成物。
[6]更に、シランカップリング剤を含有する上記[1]に記載のレジンコーテッドサンド用樹脂組成物。
[7]上記[1]に記載のレジンコーテッドサンド用樹脂組成物と、骨材とを含むことを特徴とするレジンコーテッドサンド。
[8]上記骨材の表面の少なくとも一部が、上記レジンコーテッドサンド用樹脂組成物に被覆されている上記[7]に記載のレジンコーテッドサンド。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、造形用の型に充填した本発明のレジンコーテッドサンドを焼成した後、得られた硬化成形体を回収するために型開き等した際に、不快な硫黄系ガスの排出を抑制することができるので、作業環境低下等の不具合も抑制される。本発明のレジンコーテッドサンド用樹脂組成物は、このようなレジンコーテッドサンドの形成に好適である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明を説明する。ここで示す事項は例示的なもの及び本発明の実施形態を例示的に説明するためのものであり、本発明の原理と概念的な特徴とを最も有効に且つ難なく理解できる説明であると思われるものを提供する目的で述べたものである。この点で、本発明の根本的な理解のために必要で、ある程度以上に本発明の構成的な詳細を示すことを意図しておらず、本説明によって本発明の幾つかの形態が実際にどのように具現化されるかを当業者に明らかにするものである。
【0009】
本発明のレジンコーテッドサンド用樹脂組成物は、造形用の型に充填し、焼成することにより、硬化成形体からなる造形品を得るために用いるレジンコーテッドサンドの製造原料である。そして、本発明のレジンコーテッドサンド用樹脂組成物は、リグニン変性フェノール樹脂、並びに、リグニン及びフェノール樹脂(リグニンで変性されていないフェノール樹脂)の混合物、の少なくとも1つを含有し、硫黄分が1000ppm以下であることを特徴とする。本発明のレジンコーテッドサンド用樹脂組成物は、必要に応じて、更に、他の成分(後述)を含有することができる。
【0010】
本発明に係るリグニン変性フェノール樹脂は、リグニン変性ノボラック型フェノール樹脂及びリグニン変性レゾール型フェノール樹脂のいずれでもよく、両方でもよい。本発明においては、レジンコーテッドサンドの保存安定性の観点から、リグニン変性ノボラック型フェノール樹脂を含むことが好ましい。
(【0011】以降は省略されています)

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