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公開番号
2025153761
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-10
出願番号
2024056387
出願日
2024-03-29
発明の名称
Ni合金粉
出願人
JFEミネラル株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
B22F
9/28 20060101AFI20251002BHJP(鋳造;粉末冶金)
要約
【課題】静電容量に優れる積層セラミックコンデンサ(MLCC)が得られるNi合金粉を提供する。
【解決手段】Si含有量が0.05質量%以上0.50質量%未満であり、粒径D
50
が40~250nmである、Ni合金粉を提供する。上記Ni合金粉は、Ni-Ni結合、Ni-O結合およびNi-OH結合に対するNi-OH結合の割合が、40モル%以下であることが好ましい。上記Ni合金粉は、S含有量が200質量ppm以下であることが好ましい。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
Si含有量が0.05質量%以上0.50質量%未満であり、
粒径D
50
が40~250nmである、Ni合金粉。
続きを表示(約 130 文字)
【請求項2】
Ni-Ni結合、Ni-O結合およびNi-OH結合に対するNi-OH結合の割合が、40モル%以下である、請求項1に記載のNi合金粉。
【請求項3】
S含有量が200質量ppm以下である、請求項1または2に記載のNi合金粉。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、Ni合金粉に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
積層セラミックコンデンサ(MLCC)は、誘電体と内部電極とが交互に積層された積層構造を有する。従来、Ni合金粉が、MLCCの内部電極を形成する材料として使用されている(特許文献1~3)。
【0003】
MLCCを製造するためには、まず、焼成されて誘電体となるセラミックグリーンシート上に、内部電極ペースト(Ni合金粉およびバインダを含有するペースト)を任意のパターンで印刷する。
次いで、内部電極ペーストが印刷されたセラミックグリーンシートを複数枚積み重ねて圧着し、未焼成の積層体(コンデンサ素体)を得る。
得られた積層体を、任意の形状に切断し、低温で加熱(脱バインダ)してから、高温で焼成する。これにより、セラミックグリーンシートが含有する誘電体材料(チタン酸バリウムなど)が焼結して、誘電体となる。また、内部電極ペーストが含有するNi合金粉が焼結して、内部電極となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平11-189802号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
MLCCを製造する際には、交互に積層されたセラミックグリーンシートと内部電極ペーストとが同時に焼成される。
このとき、セラミックグリーンシートが含有する誘電体材料よりも、内部電極ペーストが含有するNi合金粉の方が先に低温で焼結する。
内部電極ペーストのNi合金粉が先に焼結すると、形成される内部電極に空隙が発生する。この場合、誘電体を被覆する内部電極の面積割合(被覆率)が低下し、有効に働く内部電極が減少する。所望の静電容量を得るためには、被覆率を向上させる必要がある。
【0006】
ところで、近年、MLCCを大容量化する観点から、内部電極および誘電体を薄くする(例えば、厚さを0.5μm以下にする)ことが要求されている。
Ni合金粉の細粒を用いると、内部電極を薄く形成できる。
しかし、活性の高い粒子表面の割合が増加することにより、焼結温度が低下し、被覆率が低下する。
【0007】
Ni合金粉に適量のSiを含有させることにより、焼結温度の低下を抑制できる。すなわち、焼結抑制効果が得られる。
もっとも、Niに比べてSiは非常に酸化されやすい金属であることから、Ni合金粉中のSiは、MLCCを製造する際の焼成雰囲気(酸素分圧が僅かである雰囲気)において、SiO
2
として析出しやすい。
このため、内部電極ペーストのNi合金粉中にSiが含まれると、内部電極と誘電体との間にSiO
2
層が形成される場合がある。
誘電体は、電圧が印加されることにより、電気を蓄える。このとき、SiO
2
層が内部電極と誘電体との間に存在すると、印加される電圧はSiO
2
層および誘電体の両方に分配され、誘電体に印加される電圧が低下する。すなわち、静電容量が低下する。
このようなSiO
2
層による分配の影響は、誘電体が厚い場合は無視できるが、誘電体の薄い場合は無視できない。
【0008】
特許文献1には、内部電極および誘電体を薄くした(例えば、厚さを0.5μm以下にした)MLCCの静電容量が増加したことは、記載されていない。
本発明者らが、特許文献1に記載されたNi合金粉を用いて、内部電極および誘電体の厚さが0.5μmであるMLCCを作製したところ、その静電容量が不十分な場合があった。
【0009】
そこで、本発明は、静電容量に優れる積層セラミックコンデンサ(MLCC)が得られるNi合金粉を提供することを目的とする。
特に、内部電極および誘電体が薄い場合であっても、静電容量に優れるMLCCが得られることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明者らは、下記構成を採用することにより、上記目的が達成されることを見出し、本発明を完成させた。
すなわち、本発明は、以下の[1]~[3]を提供する。
[1]Si含有量が0.05質量%以上0.50質量%未満であり、粒径D
50
が40~250nmである、Ni合金粉。
[2]Ni-Ni結合、Ni-O結合およびNi-OH結合に対するNi-OH結合の割合が、40モル%以下である、上記[1]に記載のNi合金粉。
[3]S含有量が200質量ppm以下である、上記[1]または[2]に記載のNi合金粉。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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