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公開番号2025156505
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-14
出願番号2025129875,2021037760
出願日2025-08-04,2021-03-09
発明の名称ポリオール組成物、難燃性ウレタン樹脂組成物、及びポリウレタン発泡体
出願人積水化学工業株式会社
代理人個人,個人
主分類C08G 18/00 20060101AFI20251002BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】良好な難燃性を維持しつつ、赤色化が抑制されたポリウレタン発泡体を形成可能なポリオール組成物を提供することを課題とする。
【解決手段】ポリオール化合物、リン系固体難燃剤、触媒、及び発泡剤を含有するポリオール組成物であって、前記リン系固体難燃剤が赤燐を含有しない、ポリオール組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
ポリオール化合物、リン系固体難燃剤、触媒、及び発泡剤を含有するポリオール組成物であって、
前記リン系固体難燃剤が赤燐を含まない、ポリオール組成物。
続きを表示(約 690 文字)【請求項2】
前記ポリオール組成物中のリン濃度が2.5質量%以上である、請求項1に記載のポリオール組成物。
【請求項3】
前記リン系固体難燃剤が、リン酸塩、ホスファゼン化合物、リン酸エステル化合物、及びホスフィン酸金属塩からなる群から選択される少なくとも1種である、請求項1又は2に記載のポリオール組成物。
【請求項4】
前記リン系固体難燃剤が、前記リン酸塩を含有し、前記リン酸塩中のリン濃度が25質量%以上である、請求項3に記載のポリオール組成物。
【請求項5】
前記リン系固体難燃剤が、ポリリン酸塩を含む、請求項3又は4に記載のポリオール組成物。
【請求項6】
前記ポリリン酸塩の平均粒径が50μm以下である、請求項5に記載のポリオール組成物。
【請求項7】
前記ポリオール化合物の、加重平均芳香族濃度が10質量%以上である、請求項1~6いずれか1項に記載のポリオール組成物。
【請求項8】
前記触媒が三量化触媒を含む、請求項1~7いずれか1項に記載のポリオール組成物。
【請求項9】
前記触媒がビスマス化合物及びスズ化合物からなる群から選択される少なくとも1種を含む、請求項1~8いずれか1項に記載のポリオール組成物。
【請求項10】
前記ポリオール組成物が液状難燃剤を含有し、
前記リン系固体難燃剤に対する液状難燃剤の含有量比が0.2~3である、請求項1~9いずれか1項に記載のポリオール組成物。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ポリオール組成物、難燃性ウレタン樹脂組成物、及びポリウレタン発泡体に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
ポリウレタン発泡体は、その優れた断熱性を利用して、マンション等の集合住宅、戸建住宅、商業ビル等の建築物の天井、屋根、壁面などの建築部材の断熱や結露防止に実用されている。ポリウレタン発泡体は、各構造物の表面に、ポリオール化合物及びポリイソシアネート化合物を含む難燃性ウレタン樹脂組成物を吹き付け、発泡及び硬化させることにより形成される。
【0003】
ポリウレタン発泡体は、軽量であるものの、有機物であるため燃えやすい。これを改善するため、難燃性の高いポリウレタン発泡体が必要とされている。ポリウレタン発泡体の難燃性を高める為の手段として、例えば、特許文献1のように、発泡性ウレタン樹脂組成物に赤燐を使用することが挙げられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2020-172603号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、赤燐は、消防法上の危険物であるため、発泡性ウレタン樹脂組成物を製造する際、取扱いを注意する必要がある。また、赤燐を使用した発泡性ウレタン樹脂組成物から形成されたポリウレタン発泡体は、赤燐によって赤く変色し、意匠性が損なわれる問題もあった。
そこで本発明は、良好な難燃性を維持しつつ、赤色になることが抑制されたポリウレタン発泡体を形成可能なポリオール組成物を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らが上記課題を解決するために鋭意検討を重ねた結果、ポリオール化合物、リン系固体難燃剤、触媒、及び発泡剤を含有するポリオール組成物であって、前記ポリオール組成物が赤燐を含有しないポリオール組成物により上記課題を解決できることを見出し、本発明を完成させた。
【0007】
本発明は、下記[1]~[15]を要旨とする。
[1]ポリオール化合物、リン系固体難燃剤、触媒、及び発泡剤を含有するポリオール組成物であって、前記リン系固体難燃剤が赤燐を含まない、ポリオール組成物。
[2]前記ポリオール組成物中のリン濃度が2.5質量%以上である、[1]に記載のポリオール組成物。
[3]前記リン系固体難燃剤が、リン酸塩、ホスファゼン化合物、リン酸エステル化合物、及びホスフィン酸金属塩からなる群から選択される少なくとも1種である、[1]又は[2]に記載のポリオール組成物。
[4]前記リン系固体難燃剤が、前記リン酸塩を含有し、前記リン酸塩中のリン濃度が25質量%以上である、[3]に記載のポリオール組成物。
[5]前記リン系固体難燃剤が、ポリリン酸塩を含む、[3]又は[4]に記載のポリオール組成物。
[6]前記ポリリン酸塩の平均粒径が50μm以下である、[5]に記載のポリオール組成物。
[7]前記ポリオール化合物の、加重平均芳香族濃度が10質量%以上である、[1]~[6]いずれか1項に記載のポリオール組成物。
[8]前記触媒が三量化触媒を含む、[1]~[7]いずれか1項に記載のポリオール組成物。
[9]前記触媒がビスマス化合物及びスズ化合物からなる群から選択される少なくとも1種を含む、[1]~[8]いずれか1項に記載のポリオール組成物。
[10]前記ポリオール組成物が液状難燃剤を含有し、前記リン系固体難燃剤に対する液状難燃剤の含有量比が0.2~3である、[1]~[9]いずれか1項に記載のポリオール組成物。
[11]難燃剤由来のハロゲン原子の含有量が、前記ポリオール組成物中において20質量%以下である、[1]~[10]いずれか1項に記載のポリオール組成物。
[12][1]~[11]いずれか1項に記載のポリオール組成物と、ポリイソシアネート化合物とを含む難燃性ウレタン樹脂組成物であって、前記難燃性ウレタン樹脂組成物が赤燐を含有しない、難燃性ウレタン樹脂組成物。
[13]難燃性ウレタン樹脂組成物から形成されるポリウレタン発泡体のISO-5660の試験方法に準拠して、放射熱強度50kW/m

にて10分間加熱したときの総発熱量が8MJ/m

以下である、[12]に記載の難燃性ウレタン樹脂組成物。
[14]吹き付け用途に用いられる、[12]又は[13]に記載の難燃性ウレタン樹脂組成物。
[15][12]~[14]いずれか1項に記載の難燃性ウレタン樹脂組成物から形成される、ポリウレタン発泡体。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、良好な難燃性を維持しつつ、赤色に変色することが抑制されるポリウレタン発泡体を形成可能なポリオール組成物を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明を詳細に説明する。
[ポリオール組成物]
本発明のポリオール組成物は、ポリオール化合物、リン系固体難燃剤、触媒、及び発泡剤を含有するポリオール組成物であって、前記リン系固体難燃剤が赤燐を含まないポリオール組成物である。
【0010】
本発明のポリオール組成物中に含有されるリン系固体難燃剤は、赤燐を含まない。赤燐を含まないことにより、該組成物から形成されるポリウレタン発泡体が赤色に変色して、ポリウレタン発泡体の意匠性が損なわれることを防止できる。
(【0011】以降は省略されています)

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