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公開番号
2025157469
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-15
出願番号
2025122065,2021052149
出願日
2025-07-22,2021-03-25
発明の名称
多液型硬化性組成物および硬化物
出願人
株式会社カネカ
代理人
弁理士法人 HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
主分類
C08L
33/14 20060101AFI20251007BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】耐久性が向上した硬化性組成物および硬化物を提供する。
【解決手段】本発明の一態様に係る多液型硬化性組成物は、(メタ)アクリル系共重合体(A1)およびアルコキシシリル基を有するポリオキシアルキレン系重合体(B)を含む主剤と、硬化触媒を含む硬化剤と、を備える。(メタ)アクリル系共重合体(A1)は、XブロックおよびYブロックを含むブロック共重合体であり、アルコキシシリル基を有する。XブロックとYブロックとでは、アルコキシシリル基の含有率が異なる。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
(メタ)アクリル系共重合体(A1)およびアルコキシシリル基を有するポリオキシアルキレン系重合体(B)を含む主剤と、
硬化触媒を含む硬化剤と、
を備える多液型硬化性組成物であって、
上記(メタ)アクリル系共重合体(A1)は、XブロックおよびYブロックを有しており、
上記(メタ)アクリル系共重合体(A1)の分子は、XYジブロック構造またはXYXトリブロック構造を分子中に含んでおり、
上記Xブロックに含まれているアルコキシシリル基を有する(メタ)アクリル酸エステルモノマー由来の繰り返し単位は、平均で1.0~10.0個であり、
上記Xブロックに含まれているアルコキシシリル基を有する(メタ)アクリル酸エステルモノマー由来の繰り返し単位は、上記Xブロックに含まれている全ての繰り返し単位の重量を基準として、3重量%超であり、
上記(メタ)アクリル系共重合体(A1)は、下記(i)および(ii)のモノマーに由来する繰り返し単位を有しており:
(i)(メタ)アクリル酸エステルモノマー(β)および(メタ)アクリル酸エステルモノマー(γ)のうち少なくとも一方;
(ii)(メタ)アクリル酸エステルモノマー(δ);
ここで、
上記(メタ)アクリル酸エステルモノマー(β)は、(メタ)アクリル酸とエステル結合しているアルキル基の炭素数が1~5であり、
上記(メタ)アクリル酸エステルモノマー(γ)は、(メタ)アクリル酸とエステル結合しているアルキル基の炭素数が6~15であり、
上記(メタ)アクリル酸エステルモノマー(δ)は、(メタ)アクリル酸とエステル結合しているアルキルの炭素数が16~25であり;
上記Yブロックに含まれているアルコキシシリル基を有する(メタ)アクリル酸エステルモノマー由来の繰り返し単位は、上記Yブロックに含まれている全ての繰り返し単位の重量を基準として、0~3重量%であり、
上記(メタ)アクリル系共重合体(A1)の分子量分布(Mw/Mn)は、1.8以下であり、
上記アルコキシシリル基を有するポリオキシアルキレン系重合体(B)は、平均すると、1分子あたり0.5~6.0個のアルコキシシリル基を有しており、
上記主剤における各成分の含有量は、重量部で、上記(メタ)アクリル系共重合体(A1):上記アルコキシシリル基を有するポリオキシアルキレン系重合体(B)=100:(5~1900)であり、
上記主剤は、下記の群より選択される1種類以上の成分をさらに含む、多液型硬化性組成物:
(i)充填材;
(ii)可塑剤;
(iii)チクソ性付与剤;
(iv)安定剤;
(v)顔料。
続きを表示(約 1,300 文字)
【請求項2】
上記(メタ)アクリル系共重合体(A1)は、以下の条件を満たす(メタ)アクリル系共重合体(A2)である、請求項1に記載の多液型硬化性組成物:
(メタ)アクリル酸エステルモノマー(α)由来の繰り返し単位をランダムに含んでおり;
上記(メタ)アクリル酸エステルモノマー(α)は、(メタ)アクリル酸とエステル結合しているアルキル基を有しており、かつ、上記アルキル基は炭素数が1~5のアルコキシ基を有しており;
上記(メタ)アクリル酸エステルモノマー(α)由来の繰り返し単位は、上記(メタ)アクリル系共重合体(A2)に含まれている全ての繰り返し単位の重量を基準として、5~20重量%含まれている。
【請求項3】
上記(メタ)アクリル酸エステルモノマー(α)は、(メタ)アクリル酸2-メトキシエチルである、請求項2に記載の多液型硬化性組成物。
【請求項4】
上記(メタ)アクリル系共重合体(A2)は、上記(メタ)アクリル酸エステルモノマー(γ)由来の繰り返し単位を含んでいない、請求項2または3に記載の多液型硬化性組成物。
【請求項5】
上記(メタ)アクリル系共重合体(A1)の分子量分布(Mw/Mn)は、1.5以下である、請求項1~4のいずれか1項に記載の多液型硬化性組成物。
【請求項6】
上記アルコキシシリル基を有するポリオキシアルキレン系重合体(B)は、下記式で表されるアルコキシシリル基を有している、請求項1~5のいずれか1項に記載の多液型硬化性組成物:
-Si(R
6
)
3-a
(X)
a
(式中、
1つのアルコキシシリル基にR
6
が複数含まれる場合、それらは同一であっても異なっていてもよく、
R
6
は、アルコキシシリル基ごとに異なっていてもよく、炭素原子数1~20の置換または非置換の炭化水素基を表し(置換されている場合には、ヘテロ原子含有基で置換されていてもよい)、
1つのアルコキシシリル基にXが複数含まれる場合、それらは同一であっても異なっていてもよく、
Xは、アルコキシシリル基ごとに異なっていてもよく、水酸基または加水分解性基を表し(ただし、Xのうち少なくとも1つはアルコキシ基である)、
aは、1、2または3である)。
【請求項7】
上記アルコキシシリル基を有するポリオキシアルキレン系重合体(B)の数平均分子量は、10,000~40,000である、請求項1~6のいずれか1項に記載の多液型硬化性組成物。
【請求項8】
上記硬化剤は、助触媒および/または可塑剤を含む、請求項1~7のいずれか1項に記載の多液型硬化性組成物。
【請求項9】
請求項1~8のいずれか1項に記載の多液型硬化性組成物を硬化させてなる、硬化物。
【請求項10】
建築用シーリング材である、請求項9に記載の硬化物。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、多液型硬化性組成物および硬化物に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
アルコキシシリル基を有する重合体分子は、アルコキシシリル基が加水分解することにより、他の重合体分子との間でシロキサン結合を形成する。この架橋反応によって、ゴム状の硬化物が得られることが知られている。上述の特徴を利用して、アルコキシシリル基を有する重合体は、シーリング材、接着剤、塗料などの広汎な用途に使用されている。
【0003】
このような重合体の一例として、アルコキシシリル基を有するポリオキシアルキレン系重合体が挙げられる。アルコキシシリル基を有するポリオキシアルキレン系重合体を含む硬化性組成物は、作業性が良好であり、機械的物性(破断伸び、破断強度など)のバランスにも優れている。しかし、ポリオキシアルキレン系重合体は、老化防止剤を使用しないと、3級炭素に結合した水素原子が酸化されやすい。そのため、硬化性組成物の耐候性が悪くなるという問題があった。
【0004】
この問題を解決するために、アルコキシシリル基を有するポリオキシアルキレン系重合体に、アルコキシシリル基を有する(メタ)アクリル系共重合体を混合した硬化性組成物が提案されている。例えば、特許文献1には、アルコキシシリル基を有するビニル重合体(A)、末端にアルコキシシリル基を有するポリオキシアルキレン化合物(B)、および、特定分子量のポリプロピレングリコール(C1)またはアルコキシシリル基を有していないビニル重合体(C2)を含有するシーリング材組成物が開示されている。特許文献2には、(A)アルコキシシリル基を有するオキシアルキレン重合体、および、(B)架橋性官能基を有する特定のビニル重合体を含むシーリング材組成物が開示されている。特許文献3には、加水分解性シリル基を有する(メタ)アクリル酸エステル単量体を構成単量体に含む特定のビニル重合体、および、加水分解性シリル基含有オキシアルキレン系重合体を含んでなる硬化性樹脂組成物が開示されている。特許文献4には、数平均分子量が10000以上のポリエーテル系重合体(I)、および、架橋性官能基を重合体末端に少なくとも1個有するビニル系重合体(II)を含有する硬化性組成物が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2004-018748号公報
国際公開第2008/059872号パンフレット
特開2014-118502号公報
国際公開第2005/095492号パンフレット
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
このような硬化性組成物の一態様として、多液型硬化性組成物があることが知られている。ところが、本発明者らが検討したところ、上述のような従来技術の硬化性組成物を多液型硬化性組成物とした場合には、耐久性に改善の余地が残されていることが判明した。
【0007】
本発明の一態様は、耐久性および耐疲労性が向上した硬化性組成物および硬化物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一態様に係る多液型硬化性組成物は、
(メタ)アクリル系共重合体(A1)およびアルコキシシリル基を有するポリオキシアルキレン系重合体(B)を含む主剤と、
硬化触媒を含む硬化剤と、
を備える多液型硬化性組成物であって、
上記(メタ)アクリル系共重合体(A1)は、XブロックおよびYブロックを有しており、
上記(メタ)アクリル系共重合体(A1)の分子は、XYジブロック構造またはXYXトリブロック構造を分子中に含んでおり、
上記Xブロックに含まれているアルコキシシリル基を有する(メタ)アクリル酸エステルモノマー由来の繰り返し単位は、平均で1.0個以上であり、
上記Yブロックに含まれているアルコキシシリル基を有する(メタ)アクリル酸エステルモノマー由来の繰り返し単位は、上記Yブロックに含まれている全ての繰り返し単位の重量を基準として、0~3重量%であり、
上記(メタ)アクリル系共重合体(A1)の分子量分布(Mw/Mn)は、1.8以下である。
【発明の効果】
【0009】
本発明の一態様によれば、耐久性が向上した多液型硬化性組成物および硬化物が提供される。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施の形態の一例について詳細に説明するが、本発明は、これらに限定されない。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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