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公開番号2025158490
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-17
出願番号2024061071
出願日2024-04-04
発明の名称鞍乗型車両
出願人ヤマハ発動機株式会社
代理人弁理士法人新樹グローバル・アイピー,個人
主分類F16H 61/02 20060101AFI20251009BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】鞍乗型車両において、エンジンの挙動への影響を抑えながら、触媒を早期に活性化させる。
【解決手段】鞍乗型車両1は、エンジン14と、触媒39と、車輪5と、無段変速式トランスミッション15と、温度センサ104と、コントローラ100とを備える。温度センサ104は、エンジン14の温度を検出する。コントローラ100は、無段変速式トランスミッション15を制御する。無段変速式トランスミッション15は、コントローラ100からの指令信号に応じて変速比を変更するように、電気的に制御される。コントローラ100は、エンジン14の温度を取得する。コントローラ100は、エンジン14の温度が所定の第1閾温度以下の低温時には、エンジン14の温度が第1閾温度より高い通常時よりもエンジン回転速度が増大するように、無段変速式トランスミッション15の変速比を制御する。
【選択図】図10
特許請求の範囲【請求項1】
エンジンと、
前記エンジンからの排気を浄化する触媒と、
車輪と、
前記エンジンからの駆動力を前記車輪に伝達する無段変速式トランスミッションと、
前記エンジンの温度を検出する温度センサと、
前記無段変速式トランスミッションを制御するコントローラと、
を備え、
前記無段変速式トランスミッションは、前記コントローラからの指令信号に応じて変速比を変更するように、電気的に制御され、
前記コントローラは、
前記エンジンの温度を取得し、
前記エンジンの温度が所定の第1閾温度以下の低温時には、前記エンジンの温度が前記第1閾温度より高い通常時よりもエンジン回転速度が増大するように、前記無段変速式トランスミッションの変速比を制御する、
鞍乗型車両。
続きを表示(約 1,800 文字)【請求項2】
前記エンジンは、クランク軸を含み、
前記無段変速式トランスミッションは、
第1可動シーブと第1固定シーブとを含み、前記クランク軸に接続されるプライマリプーリと、
第2可動シーブと第2固定シーブとを含み、前記車輪に取り付けられるセカンダリプーリと、
前記プライマリプーリと前記セカンダリプーリとに巻回されるベルトと、
前記第1固定シーブに対して第1可動シーブを移動させることで、前記無段変速式トランスミッションの変速比を変更する電動アクチュエータと、
を含み、
前記コントローラは、前記低温時には、前記通常時よりも前記エンジン回転速度が増大するように、前記電動アクチュエータを制御して前記無段変速式トランスミッションの変速比を変更する、
請求項1に記載の鞍乗型車両。
【請求項3】
前記鞍乗型車両の車速を検出する車速センサと、
前記エンジンのスロットル開度を検出するスロットルセンサと、
をさらに備え、
前記コントローラは、前記通常時における前記車速と前記スロットル開度とに対する前記エンジンの目標回転速度との関係を規定する通常時データと、前記低温時における前記車速と前記スロットル開度とに対する前記エンジンの目標回転速度との関係を規定する低温時データとを記憶しており、
前記低温時データは、同じ車速及び同じスロットル開度に対して、少なくとも部分的に、前記通常時データよりも高い前記エンジンの目標回転速度を規定しており、
前記コントローラは、
前記通常時には、前記通常時データに基づいて、前記エンジンの目標回転速度を決定し、
前記低温時には、前記低温時データに基づいて、前記エンジンの目標回転速度を決定し、
前記エンジン回転速度が前記目標回転速度となるように、前記電動アクチュエータを制御して前記無段変速式トランスミッションの変速比を変更する、
請求項2に記載の鞍乗型車両。
【請求項4】
前記低温時データは、前記第1閾温度よりも低い第2閾温度以下での前記車速と前記スロットル開度とに対する前記目標回転速度との関係を規定し、
前記コントローラは、前記エンジンの温度が前記第1閾温度と前記第2閾温度との間の温度である場合には、前記通常時データと前記低温時データと前記エンジンの温度とに基づいて、補間により、前記目標回転速度を決定する、
請求項3に記載の鞍乗型車両。
【請求項5】
前記スロットル開度が所定の第1開度である場合、前記低温時データは、所定の第1速度から前記第1速度より大きい第2速度までの車速では、前記通常時データよりも高い前記目標回転速度を規定する、
請求項3に記載の鞍乗型車両。
【請求項6】
車速が、連結速度以上である場合に、前記無段変速式トランスミッションを前記車輪に連結する係合状態となる遠心クラッチをさらに備え、
前記連結速度は、前記第1速度より大きく、
前記スロットル開度が前記第1開度である場合、前記低温時データは、前記第1速度より小さい車速では、前記通常時データと同じ前記目標回転速度を規定する、
請求項5に記載の鞍乗型車両。
【請求項7】
前記スロットル開度が前記第1開度である場合、前記低温時データは、前記第2速度より大きい車速では、前記通常時データと同じ前記目標回転速度を規定する、
請求項5に記載の鞍乗型車両。
【請求項8】
前記スロットル開度が前記第1開度よりも大きい第2開度である場合、前記低温時データは、前記車速によらず、前記通常時データと同じ前記目標回転速度を規定する、
請求項5に記載の鞍乗型車両。
【請求項9】
前記コントローラは、
前記低温時には、前記通常時よりも前記エンジン回転速度が増大するように、前記エンジンの目標回転速度を決定し、
前記目標回転速度から前記無段変速式トランスミッションの目標変速比を決定し、
前記目標変速比に基づいて、前記無段変速式トランスミッションの変速比を変更するように、前記電動アクチュエータを制御する、
請求項2に記載の鞍乗型車両。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、鞍乗型車両に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)【背景技術】
【0002】
鞍乗型車両には、エンジンからの排気を浄化するための触媒を備えるものがある。例えば、特許文献1の自動二輪車は、エンジンと、エンジンに接続された排気管とを備えている。排気管の内部には、触媒が配置されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-167313号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
エンジンの始動直後など、エンジンの低温時には、触媒の活性化が遅くなる。排気ガスを効果的に浄化するためには、触媒を早期に活性化させることが望まれる。そのため、例えば、エンジンの低温時に、スロットル開度を増大させることで、エンジン回転速度を増大させ、それにより触媒の活性化を促進することが考えられる。しかし、その場合、エンジンの挙動に影響を与えてしまう。本発明の目的は、鞍乗型車両において、エンジンの挙動への影響を抑えながら、触媒を早期に活性化させることにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一態様に係る鞍乗型車両は、エンジンと、触媒と、車輪と、無段変速式トランスミッションと、温度センサと、コントローラとを備える。触媒は、エンジンからの排気を浄化する。無段変速式トランスミッションは、エンジンからの駆動力を車輪に伝達する。温度センサは、エンジンの温度を検出する。コントローラは、無段変速式トランスミッションを制御する。無段変速式トランスミッションは、コントローラからの指令信号に応じて変速比を変更するように、電気的に制御される。コントローラは、エンジンの温度を取得する。コントローラは、エンジンの温度が所定の第1閾温度以下の低温時には、エンジンの温度が第1閾温度より高い通常時よりもエンジン回転速度が増大するように、無段変速式トランスミッションの変速比を制御する。
【0006】
本態様に係る鞍乗型車両では、エンジンの低温時には、通常時よりもエンジン回転速度が増大するように、無段変速式トランスミッションの変速比が変更される。それにより、低温時であっても、排気ガスのボリュームが増大することで、触媒の活性が促進される。また、無段変速式トランスミッションの変速比が電気的に制御されることで、エンジン回転速度が増大する。そのため、スロットル開度を変更することでエンジン回転速度が増大する場合と比べて、エンジンの挙動への影響が抑えられる。
【0007】
エンジンは、クランク軸を含んでもよい。無段変速式トランスミッションは、プライマリプーリと、セカンダリプーリと、ベルトと、電動アクチュエータとを含んでもよい。プライマリプーリは、第1可動シーブと第1固定シーブとを含んでもよい。プライマリプーリは、クランク軸に接続されてもよい。セカンダリプーリは、第2可動シーブと第2固定シーブとを含んでもよい。セカンダリプーリは、車輪に取り付けられてもよい。ベルトは、プライマリプーリとセカンダリプーリとに巻回されてもよい。電動アクチュエータは、第1固定シーブに対して第1可動シーブを移動させることで、無段変速式トランスミッションの変速比を変更してもよい。コントローラは、低温時には、通常時よりもエンジン回転速度が増大するように、電動アクチュエータを制御して無段変速式トランスミッションの変速比を変更してもよい。この場合、エンジンの低温時には、通常時よりもエンジン回転速度が増大するように、電動アクチュエータを制御することで、無段変速式トランスミッションの変速比が変更される。
【0008】
鞍乗型車両は、車速センサとスロットルセンサとをさらに備えてもよい。車速センサは、鞍乗型車両の車速を検出してもよい。スロットルセンサは、エンジンのスロットル開度を検出してもよい。コントローラは、通常時データと低温時データとを記憶していてもよい。通常時データは、通常時における車速とスロットル開度とに対するエンジンの目標回転速度との関係を規定してもよい。低温時データは、低温時における車速とスロットル開度とに対するエンジンの目標回転速度との関係を規定してもよい。低温時データは、同じ車速及び同じスロットル開度に対して、少なくとも部分的に、通常時データよりも高いエンジンの目標回転速度を規定していてもよい。コントローラは、通常時には、通常時データに基づいて、エンジンの目標回転速度を決定してもよい。コントローラは、低温時には、低温時データに基づいて、エンジンの目標回転速度を決定してもよい。コントローラは、エンジン回転速度が目標回転速度となるように、電動アクチュエータを制御して無段変速式トランスミッションの変速比を変更してもよい。この場合、車速とスロットル開度に応じて、低温時のエンジン回転速度が適切に制御される。
【0009】
低温時データは、第1閾温度よりも低い第2閾温度以下での車速とスロットル開度とに対する目標回転速度との関係を規定していてもよい。コントローラは、エンジンの温度が第1閾温度と第2閾温度との間の温度である場合には、通常時データと低温時データとエンジンの温度とに基づいて、補間により、目標回転速度を決定してもよい。この場合、車速とスロットル開度に応じて、低温時のエンジン回転速度が適切に制御される。
【0010】
スロットル開度が所定の第1開度である場合、低温時データは、所定の第1速度から、第1速度より大きい第2速度までの車速では、通常時データよりも高い目標回転速度を規定していてもよい。この場合、スロットル開度が第1開度であり、車速が第1速度から第2速度までの場合には、エンジンの低温時には、通常時よりもエンジン回転速度が増大される。それにより、低温時であっても、触媒の活性が促進される。
(【0011】以降は省略されています)

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