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公開番号2025162848
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-28
出願番号2024066311
出願日2024-04-16
発明の名称乳頭保護剤および家畜の乳頭を保護する方法
出願人株式会社トクヤマ,日本酢ビ・ポバール株式会社
代理人弁理士法人 HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
主分類A61K 47/04 20060101AFI20251021BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】耐水性の高い膜を形成することができる乳頭保護剤を実現する。
【解決手段】本発明の一態様に係る乳頭保護剤は、水溶性高分子基材と、ヒュームドシリカと、溶剤と、を含有する。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
水溶性高分子基材と、
ヒュームドシリカと、
溶剤と、
を含有する乳頭保護剤。
続きを表示(約 790 文字)【請求項2】
前記水溶性高分子基材は、ビニルアルコール系重合体を含む、
請求項1に記載の乳頭保護剤。
【請求項3】
前記ビニルアルコール系重合体は、87.0モル%以上、100モル%以下のけん化度を有する、
請求項2に記載の乳頭保護剤。
【請求項4】
増粘多糖類をさらに含有する、
請求項1乃至3のいずれか一項に記載の乳頭保護剤。
【請求項5】
前記水溶性高分子基材の重量に対して、5重量%以上、50重量%以下の重量の前記ヒュームドシリカを含む、
請求項1乃至3のいずれか一項に記載の乳頭保護剤。
【請求項6】
殺菌剤、消泡剤および可塑剤からなる群より選択される少なくとも1種の添加剤をさらに含有する、
請求項1乃至3のいずれか一項に記載の乳頭保護剤。
【請求項7】
前記乳頭保護剤は水性液剤であり、
ローター回転速度60rpmの条件でB型粘度計により測定したときの温度25℃での粘度が、200mPa・s以上、1500mPa・s以下である、
請求項1乃至3のいずれか一項に記載の乳頭保護剤。
【請求項8】
前記乳頭保護剤は水性液剤であり、
ローター回転速度6rpmの条件でB型粘度計により測定したときの温度25℃での粘度と、ローター回転速度60rpmの条件でB型粘度計により測定したときの温度25℃での粘度との比(6rpm粘度/60rpm粘度)から求められるチクソトロピー指数が、3.0以上、5.5以下である、
請求項1乃至3のいずれか一項に記載の乳頭保護剤。
【請求項9】
請求項1に記載の乳頭保護剤を家畜の乳頭に塗布し、乳頭の外周面に膜を形成する工程を含む、家畜の乳頭を保護する方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、乳頭保護剤および家畜の乳頭を保護する方法に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
乳牛の重大な疾病の一つに乳房炎があり、乳牛全体の約30%が乳房炎に罹患するといわれている。乳房炎は、細菌およびその他の微生物が乳頭口から乳房内へ侵入し、定着・増殖することによって起こる感染病である。乳房炎に罹患すると、乳量や乳質が低下するだけでなく、抗生物質による治療を行った場合、薬剤の残留を考慮し、その治療期間中は乳を出荷することができない。さらに、症状が重篤で治療が困難な場合は罹患牛を淘汰せざるを得ず、酪農家に甚大な経済的損失を与える。乳房炎による直接的および間接的な被害額は、日本国内だけでも年間数百億円の規模となる。
【0003】
乳房炎の原因となる細菌などから乳牛の乳頭を守る手段として、乳頭の表面に膜などの物理的バリアを形成することによって細菌などが乳頭に接触し難くすることで、細菌などが乳頭口から乳房内へ侵入し難くする技術が提案されている。
【0004】
例えば、特許文献1には、水性基剤中に、(a)ラテックス、アラビノキシラン、グルコマンナン、グアーガム、ヨハニスツリーガム、セルロース、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、カルボキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、デンプン、ヒドロキシエチルデンプン、アラビアゴム、カードラン、プルラン、デキストラン、ポリスルホン酸、ポリアクリルアミド、高分子量ポリアクリレート、高分子量架橋ポリアクリレート、ポリアクリル酸、カルボマー、アルギン酸ナトリウム、カルシウム塩で架橋されたアルギン酸ナトリウム、キサンタンガム、ポリビニルアルコール、およびポリ(N-ビニルピロリドン)の一つまたは複数を含む、膜形成性ポリマーと、(b)抗菌剤と、さらに(c)レオロジー改質剤として疎水性改質エトキシル化ウレタンと(d)任意に、消泡剤と、を含む、噴霧可能な水性抗菌膜形成性組成物が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2020-122020号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
牛床は湿っているため、乳牛が牛床に横臥することで、乳頭の表面に形成された膜が水に触れることがある。従って、乳頭の表面に形成される膜は、耐水性が求められる。
【0007】
本発明の一態様は、耐水性の高い膜を形成することができる乳頭保護剤を実現することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る乳頭保護剤は、水溶性高分子基材と、ヒュームドシリカと、溶剤と、を含有する。
【発明の効果】
【0009】
本発明の一態様によれば、耐水性の高い膜を形成することができる乳頭保護剤を実現することができる。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の一態様について詳細に説明する。なお、本明細書において特記しない限り、数値範囲を表す「A~B」は、「A以上、B以下」を意図する。
(【0011】以降は省略されています)

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