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公開番号2025164091
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-30
出願番号2024067856
出願日2024-04-19
発明の名称連続鋳造装置のブレークアウト弁別方法
出願人大同特殊鋼株式会社
代理人個人
主分類B22D 11/16 20060101AFI20251023BHJP(鋳造;粉末冶金)
要約【課題】ブレークアウトの大部分を占めるコーナ部起因のブレークアウトの弁別を良好に行って当該ブレークアウトを確実に防止するための連続鋳造装置のブレークアウト弁別方法を提供する。
【解決手段】連続鋳造装置のモールド3の外周面の、コーナ部を挟んだ二位置♯23,♯20あるいは♯15,♯13を含む複数位置に熱電対4を配置して鋳造時の各熱電対4のそれぞれについて温度信号を一定周期で取得して温度データ列Taとした後、一の温度データとその直前の温度データの差分を算出して差分データ列Tadを得、当該差分データ列Tadの差分値が所定の閾値を越えた時のデータ位置をインデックスidxとして当該熱電対4に付与して、インデックスidxの昇順に熱電対4を並べた時に、先頭位置とこれに続く位置の熱電対4が上記二位置♯23,♯20あるいは♯15,♯13に設置されたものである場合に、発生したブレークアウトをコーナ部起因のものと弁別する。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
連続鋳造装置のモールドの外周面の、コーナ部を挟んだ二位置を含む複数位置に温度検出手段を配置して鋳造時の前記各温度検出手段のそれぞれについて温度微分値を算出して、温度微分値が所定の閾値を越える時刻が最も早い時刻とこれに続く時刻となった温度検出手段が前記二位置に配置されたものである場合に、発生したブレークアウトがコーナ部起因のものと弁別することを特徴とする連続鋳造装置のブレークアウト弁別方法。
続きを表示(約 310 文字)【請求項2】
連続鋳造装置のモールドの外周面の、コーナ部を挟んだ二位置を含む複数位置に温度検出手段を配置して鋳造時の前記各温度検出手段のそれぞれについて温度信号を一定周期で取得して温度データ列とした後、一の温度データとその直前の温度データの差分を算出して差分データ列を得、当該差分データ列の差分値が所定の閾値を越えた時のデータ位置をインデックスとして当該温度検出手段に付与して、前記インデックスの昇順に前記温度検出手段を並べた時に、先頭位置とこれに続く位置の温度検出手段が前記二位置に設置されたものである場合に、発生したブレークアウトがコーナ部起因のものと弁別することを特徴とする連続鋳造装置のブレークアウト弁別方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は連続鋳造装置のブレークアウト弁別方法に関し、特にブレークアウトのうち多くを占めるコーナ部起因のブレークアウトを他のブレークアウトから弁別する方法に関するものである。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
連続鋳造装置でブレークアウトが生じると鋳造不能となりその復旧にも多くの費用を要するため、従来からブレークアウトの予知方法が考案されており、例えば特許文献1に記載の方法(従来方法)等が提案されている。
【0003】
上記従来方法では、連続鋳造装置のモールドに多数の熱電対を埋め込んで、ブレークアウトが発生した時と発生していない時の温度推移データを収集する。そじて、これら温度推移データによって、ニューラルネットワークで実現された温度変化パターン検出ネットワークとブレークアウト検知ネットワークを学習させておき、上記温度変化パターン検出ネットワークの出力と、熱電対の出力信号を処理したピーク信号とを上記ブレークアウト検知ネットワークの入力にして、ブレークアウトの予知を行なっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平7-178524
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、上記ブレークアウトには、水冷されたモールドのコーナ部で溶鋼外周の凝固シェル(固相)がさらに凝固収縮して破れ、溶鋼(液相)が流出するコーナ部起因のもの、モールドのノズル周辺でデッケル(析出物)が凝固シェルに固着してこれが破れ、溶鋼が流出するデッケル起因のもの、およびノズルの吐出孔の一つが閉塞して残りの吐出孔に溶鋼が集中し、凝固シェルが破れて溶鋼が流出するノズル閉塞起因のものがあり、発明者の知見によれば、このうちコーナ部起因のブレークアウトが大部分(85パーセント程度)を占めている。
【0006】
この場合、ブレークアウトの種類によってこれを未然に防止する具体的対策が異なるため、ブレークアウトの多くを占めるコーナ部起因のものを良好に弁別予知して、その発生を確実に防止することが求められている。しかし、上記従来の予知方法ではブレークアウトを弁別して予知することができないという問題があった。
【0007】
そこで本発明はこのような課題を解決するもので、ブレークアウトの大部分を占めるコーナ部起因のブレークアウトの弁別を良好に行って当該ブレークアウトを確実に防止するための連続鋳造装置のブレークアウト弁別方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、本第1発明では、連続鋳造装置のモールドの外周面の、コーナ部を挟んだ二位置を含む複数位置に温度検出手段を配置して鋳造時の前記各温度検出手段のそれぞれについて温度微分値を算出して、温度微分値が所定の閾値を越える時刻が最も早い時刻とこれに続く時刻となった温度検出手段が前記二位置に配置されたものである場合に、発生したブレークアウトをコーナ部起因のものと弁別することを特徴とする。
【0009】
本第2発明では、連続鋳造装置のモールド(3)の外周面の、コーナ部を挟んだ二位置(♯23,♯20あるいは♯15,♯13)を含む複数位置に温度検出手段(4)を配置して鋳造時の前記各温度検出手段4のそれぞれについて温度信号を一定周期で取得して温度データ列(Ta)とした後、一の温度データとその直前の温度データの差分を算出して差分データ列(Tad)を得、当該差分データ列(Tad)の差分値が所定の閾値を越えた時のデータ位置をインデックス(idx)として当該温度検出手段(4)に付与して、前記インデックス(idx)の昇順に前記温度検出手段4を並べた時に、先頭位置とこれに続く位置の温度検出手段4が前記二位置(♯23,♯20あるいは♯15,♯13)に設置されたものである場合に、発生したブレークアウトをコーナ部起因のものと弁別することを特徴とする。
【0010】
上記カッコ内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を参考的に示すものである。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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