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公開番号2025166677
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-11-06
出願番号2024070859
出願日2024-04-24
発明の名称情報処理装置、情報処理方法、及びプログラム
出願人大日本印刷株式会社
代理人弁理士法人インテクト国際特許事務所,個人
主分類G06F 21/35 20130101AFI20251029BHJP(計算;計数)
要約【課題】デジタルデバイスに実装されている複数種類のアプリケーションのうちアクセス手段によりアクセス可能なアプリケーションを迅速に特定してIDを読み取ることが可能な情報処理装置、情報処理方法、及びプログラムを提供する。
【解決手段】ID読み取り&検証装置Vmは、デジタルデバイスDnからカタログ情報を取得し、取得されたカタログ情報に格納される特定情報と、記憶部13に記憶されている特定情報とに基づいて、ID読み取り&検証装置Vmが実行可能なID-APPアクセス手段を1または複数選定し、選定されたID-APPアクセス手段を実行して当該ID-APPアクセス手段に対応するID-APPからIDを読み取る。
【選択図】図7
特許請求の範囲【請求項1】
個人を識別することが可能な識別情報を管理するアプリケーションを複数種類実装するデジタルデバイスと通信可能な情報処理装置であって、
前記デジタルデバイスは、前記情報処理装置が前記アプリケーションにアクセスして前記識別情報を読み取って真正性を検証するためのシーケンスを示すアクセス手段の特定情報を前記複数種類のアプリケーションごとに格納するカタログ情報を記憶しており、
前記情報処理装置は、
前記アプリケーションごとの前記アクセス手段のうち前記情報処理装置が実装する少なくとも何れか1つのアクセス手段の特定情報を記憶する記憶手段と、
前記デジタルデバイスから前記カタログ情報を取得する取得手段と、
前記取得手段により取得されたカタログ情報に格納される前記特定情報と、前記記憶手段に記憶されている前記特定情報とに基づいて、前記情報処理装置が実行可能なアクセス手段を1または複数選定する選定手段と、
前記選定手段により選定されたアクセス手段を実行して当該アクセス手段に対応する前記アプリケーションから前記識別情報を読み取る読取手段と、
を備えることを特徴とする情報処理装置。
続きを表示(約 1,700 文字)【請求項2】
前記読取手段により読み取られた識別情報の真正性を検証する検証手段を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記検証手段による前記識別情報の真正性の検証結果が失敗を示す場合、エラーメッセージを前記デジタルデバイスのユーザへ通知する通知手段を更に備えることを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記読取手段は、前記選定手段により選定された複数のアクセス手段のうち何れか1のアクセス手段の実行に失敗した場合に何れか他のアクセス手段を実行して当該他のアクセス手段に対応する前記アプリケーションから前記識別情報を読み取ることを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記読取手段は、前記選定手段により選定された複数のアクセス手段のそれぞれを実行してそれぞれの前記アプリケーションから前記識別情報を読み取り、
前記検証手段は、それぞれの前記アプリケーションから読み取られた前記識別情報の真正性を検証し、
前記検証手段によるそれぞれの前記識別情報の真正性の検証結果のうち少なくとも1つが失敗を示す場合、エラーメッセージを前記デジタルデバイスのユーザへ通知する通知手段を更に備えることを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記読取手段は、前記選定手段により選定された複数のアクセス手段のそれぞれを実行してそれぞれの前記アプリケーションから前記識別情報を読み取り、
前記検証手段は、それぞれの前記アプリケーションから読み取られた前記識別情報の真正性を検証し、
前記検証手段によるそれぞれの前記識別情報の真正性の検証結果が失敗を示す場合、エラーメッセージを前記デジタルデバイスのユーザへ通知する通知手段を更に備えることを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記記憶手段は、前記識別情報の真正性の検証に成功した際に加算されるスコアを前記アクセス手段ごとに記憶しており、
前記読取手段は、前記選定手段により選定された複数のアクセス手段のそれぞれを実行してそれぞれの前記アプリケーションから前記識別情報を読み取り、
前記検証手段は、それぞれの前記アプリケーションから読み取られた前記識別情報の真正性を検証し、
前記真正性の検証結果が成功である複数の前記識別情報のそれぞれに対応する前記アクセス手段に対応する前記スコアの合計と閾値とを比較し、比較結果が所定の条件に合致するか否かを判定する判定手段を更に備え、
前記判定手段により前記比較結果が所定の条件に合致しないと判定された場合、エラーメッセージを前記デジタルデバイスのユーザへ通知する通知手段を更に備えることを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項8】
複数の前記アクセス手段の組合せ条件を記憶しており、
前記読取手段は、前記選定手段により選定された複数のアクセス手段のそれぞれを実行してそれぞれの前記アプリケーションから前記識別情報を読み取り、
前記検証手段は、それぞれの前記アプリケーションから読み取られた前記識別情報の真正性を検証し、
前記真正性の検証結果が成功である複数の前記識別情報のそれぞれに対応する前記アクセス手段の組合せが前記組合せ条件を満たすか否かを判定する判定手段を更に備え、
前記判定手段により前記アクセス手段の組合せが前記組合せ条件を満たさないと判定された場合、エラーメッセージを前記デジタルデバイスのユーザへ通知する通知手段を更に備えることを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記検証手段による前記識別情報の真正性の検証結果が成功を示す場合、制御対象物の制御、または秘密情報の提示を行うことを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記アクセス手段の特定情報は、オブジェクト識別子であることを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の情報処理装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、電子化されたID証を実装するデジタルデバイスと通信可能な装置等の技術分野に関する。
続きを表示(約 2,900 文字)【背景技術】
【0002】
従来、プラスチックカードや冊子等の物理的な媒体によって実現していた個人識別用ID(Identifier)証は、デジタルトランスフォーメーションによって電子化され、スマートフォンに代表されるデジタルデバイスに格納されつつある。例えば、自動車運転免許証はISO/IEC 18013-5に規定されるmDL(mobile Driving Licence)へと変容し、またパスポートにはICAOが策定しているDTC(Digital Travel Credentials)が応用される見込みである。特許文献1には、スマートフォン等の携帯可能な電子機器(携帯端末)にインストールされるアプリケーションで実現されるID情報を簡易な手続きでセキュアに登録することが可能な技術が開示されている。一方でDID(Decentralized identifier)のように、旧来の物理的なID媒体は存在せず、デジタルIDを起源とする新しい個人識別の形態を提供するものもある。デジタルデバイスに格納されるIDの真正性を確認する際は、物理媒体におけるホログラムのように目視による真贋判定ができないため、デジタルデバイスにアクセスしてIDを読み取って検証するための検証装置(読み取り装置)が必要になる。
【0003】
例えば、1台のデジタルデバイスに、mDL、DTC、社員証、健康保険証、ナショナルIDカード(マイナンバーカード等)、及び専門職証明書等のうち何れか複数種類のID証のそれぞれに対応する(つまり、ID証のIDを管理する)アプリケーションが実装される場合において、検証装置が単一のIDの検証に特化している場合には、単一のアプリケーションに即したアクセス手段のみが検証装置に備わっていればよい。具体的には、建物の入退室を管理するアクセスコントロール用の検証装置が、正規の社員証を保持している入館者を確認するシステムであれば、社員証に応じたアプリケーションに特化したアクセス手段のみが検証装置に備わっていればよい。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2022-96855号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、検証装置に複数種類のID証(例えば、mDL及び健康保険証等)のそれぞれに対応するアプリケーションに即したアクセス手段が実装されている場合、当該検証装置が検証可能なIDの種類を画面表示または係員の口頭等を通じてデジタルデバイスのユーザ(ID所持者)に伝え、ユーザがデジタルデバイスにより提示可能なIDの種類の中から1つを指定すると、当該検証装置はユーザから指定された種類に対応するアプリケーションに即したアクセス手段により当該アプリケーションへのアクセスを試みる。ここで、IDの指定は、例えばユーザがIDを係員に口頭で伝えること、または検証装置が備える入力部からユーザがIDを入力することにより行われる。
【0006】
一方、ID検証時に係員が伴わない場合で、且つ検証装置が入力部を備えていない場合、検証装置はデジタルデバイスに格納されているIDの種類が分からないので、検証装置が実装する複数のアクセス手段を一つずつ所定の順番に従って逐次試行する方法が考えられる。例えば、mDL、DTC、健康保険証、及びナショナルIDカードのそれぞれに対応するアプリケーションに即したアクセス手段を実装している検証装置に対して、健康保険証、ナショナルIDカード、及び社員証のそれぞれに対応するアプリケーションが実装されているデジタルデバイスが提示されたとする。この場合、検証装置は、デジタルデバイスに対してトライ&エラー方式によって実行可能なアクセス手段の順にアクセスを試みる。すなわち、検証装置は、mDL→DTC→健康保険証→ナショナルIDカードの順に、それぞれに対応するアクセス手段を実行して各アプリケーションへのアクセスを試行することになる。
【0007】
例えば、検証装置がmDLに対応するアプリケーションへのアクセスを試みると、デジタルデバイスにはmDLに対応するアプリケーションが実装されていないため、デジタルデバイスは検証装置に対してエラーを応答する。かかる応答に応じて、検証装置は、次に、DTCに対応するアプリケーションへのアクセスを試みると、デジタルデバイスにはDTCに対応するアプリケーションも実装されていないため、デジタルデバイスは検証装置に対して再度エラーを応答する。かかる応答に応じて、検証装置は、次に、健康保険証に対応するアプリケーションへのアクセスを試みると、デジタルデバイスには健康保険証に対応するアプリケーションが実装されているので、健康保険証に対応するアプリケーションが検証装置により実装されるアクセス手段にしたがって適切な処理を実行する。これにより、健康保険証に対応するアプリケーションにより管理されるIDが検証装置へ送信される。
【0008】
しかしながら、上述したいずれの方法を採用したとしても、省人化が求められる環境や、極めて短い時間でID検証を終えなければならない環境では、運用に支障を来すことが懸念される。
【0009】
そこで、本発明は、上記課題等に鑑みてなされたものであり、デジタルデバイスに実装されている複数種類のアプリケーションのうちアクセス手段によりアクセス可能なアプリケーションを迅速に特定してIDを読み取ることが可能な情報処理装置、情報処理方法、及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、個人を識別することが可能な識別情報を管理するアプリケーションを複数種類実装するデジタルデバイスと通信可能な情報処理装置であって、前記デジタルデバイスは、前記情報処理装置が前記アプリケーションにアクセスして前記識別情報を読み取って真正性を検証するためのシーケンスを示すアクセス手段の特定情報を前記複数種類のアプリケーションごとに格納するカタログ情報を記憶しており、前記情報処理装置は、前記アプリケーションごとの前記アクセス手段のうち前記情報処理装置が実装する少なくとも何れか1つのアクセス手段の特定情報を記憶する記憶手段と、前記デジタルデバイスから前記カタログ情報を取得する取得手段と、前記取得手段により取得されたカタログ情報に格納される前記特定情報と、前記記憶手段に記憶されている前記特定情報とに基づいて、前記情報処理装置が実行可能なアクセス手段を1または複数選定する選定手段と、前記選定手段により選定されたアクセス手段を実行して当該アクセス手段に対応する前記アプリケーションから前記識別情報を読み取る読取手段と、を備えることを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

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