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公開番号
2025023508
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-02-17
出願番号
2023127676
出願日
2023-08-04
発明の名称
浴中軸部材の製造方法
出願人
大阪富士工業株式会社
代理人
個人
主分類
C23C
2/00 20060101AFI20250207BHJP(金属質材料への被覆;金属質材料による材料への被覆;化学的表面処理;金属質材料の拡散処理;真空蒸着,スパッタリング,イオン注入法,または化学蒸着による被覆一般;金属質材料の防食または鉱皮の抑制一般)
要約
【課題】浴中軸部材の表面の耐摩耗性を向上させることができる浴中軸部材の製造方法を提供する。
【解決手段】溶融金属めっき浴中で使用される浴中軸部材の製造方法であって、コバルト基合金及び炭化タングステンを含む複合合金を溶材として、浴中軸部材(スリーブ7)の表面にレーザークラッディングにより肉盛層を形成する肉盛工程を含む。レーザークラッディングを用いて浴中軸部材の表面に肉盛層を形成することにより、コバルト基合金と炭化タングステンの比重差による分散ムラを緩和し、炭化タングステンが均一に分散した肉盛層を形成することができる。これにより、浴中軸部材の表面の耐摩耗性を向上させることができるため、使用とともにビード状の部分的な損耗が発生することを防止できる。
【選択図】 図2
特許請求の範囲
【請求項1】
溶融金属めっき浴中で使用される浴中軸部材の製造方法であって、
コバルト基合金及び炭化タングステンを含む複合合金を溶材として、前記浴中軸部材の表面にレーザークラッディングにより肉盛層を形成する肉盛工程を含む、浴中軸部材の製造方法。
続きを表示(約 510 文字)
【請求項2】
前記コバルト基合金には、炭化物形成元素又は金属間化合物形成元素が含まれる、請求項1に記載の浴中軸部材の製造方法。
【請求項3】
前記コバルト基合金には、炭化物形成元素が含まれ、
前記溶材における前記炭化タングステンの含有量が30vol%以上である、請求項2に記載の浴中軸部材の製造方法。
【請求項4】
前記浴中軸部材の表面に下盛層を形成する下盛工程をさらに含み、
前記肉盛工程では、600~1400Wのレーザー出力で前記下盛層の表面にレーザークラッディングが行われる、請求項3に記載の浴中軸部材の製造方法。
【請求項5】
前記コバルト基合金には、金属間化合物形成元素が含まれ、
前記溶材における前記炭化タングステンの含有量が30vol%以上である、請求項2に記載の浴中軸部材の製造方法。
【請求項6】
前記浴中軸部材の表面に下盛層を形成する下盛工程をさらに含み、
前記肉盛工程では、600~1400Wのレーザー出力で前記下盛層の表面にレーザークラッディングが行われる、請求項5に記載の浴中軸部材の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、溶融金属めっき浴中で使用される浴中軸部材の製造方法に関するものである。
続きを表示(約 1,200 文字)
【背景技術】
【0002】
溶融亜鉛めっき鋼板に代表される溶融金属めっき鋼板を製造する際には、溶融金属めっき浴中に鋼板を浸漬し、浴中に配置されたシンクロールで鋼板の進行方向を変えて上方に引き上げる過程で、鋼板の表面にめっきが形成される(例えば、下記特許文献1参照)。シンクロールは、溶融金属めっき浴中に回転可能に保持されており、鋼板の搬送時に回転する。
【0003】
シンクロールの両端部は、軸受により回転可能に保持されている。具体的には、シンクロールの軸の両端部に円筒状のスリーブが被せられ、当該スリーブが軸受により保持される。これにより、シンクロールが回転する際には、軸受に対してスリーブの表面が摺接しながら回転するようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
実開平5-69155号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
浴中軸部材の一例であるスリーブは、その表面が軸受に対して摺接するため、摩耗により劣化しやすい。そこで、スリーブの表面に肉盛層を形成して、耐摩耗性を向上させることが考えられる。例えば、PTA(Powder Plasma Transferred Arc Welding:粉体プラズマアーク溶接法)を用いてスリーブの表面に肉盛層を形成することが考えられるが、PTAにより形成した肉盛層は、使用とともにビード状の部分的な損耗が発生することが確認されている。
【0006】
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、浴中軸部材の表面の耐摩耗性を向上させることができる浴中軸部材の製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
(1)本発明に係る浴中軸部材の製造方法は、溶融金属めっき浴中で使用される浴中軸部材の製造方法であって、コバルト基合金及び炭化タングステンを含む複合合金を溶材として、前記浴中軸部材の表面にレーザークラッディングにより肉盛層を形成する肉盛工程を含む。
【0008】
このような構成によれば、レーザークラッディングを用いて浴中軸部材の表面に肉盛層を形成することにより、コバルト基合金と炭化タングステンの比重差による分散ムラを緩和し、炭化タングステンが均一に分散した肉盛層を形成することができる。これにより、浴中軸部材の表面の耐摩耗性を向上させることができるため、使用とともにビード状の部分的な損耗が発生することを防止できる。
【0009】
(2)前記コバルト基合金には、炭化物形成元素又は金属間化合物形成元素が含まれていてもよい。
【0010】
このような構成によれば、炭化物形成元素又は金属間化合物形成元素が含まれるコバルト基合金を用いて、耐摩耗性が向上された肉盛層を形成することができる。
(【0011】以降は省略されています)
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