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公開番号
2025025479
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-02-21
出願番号
2023130277
出願日
2023-08-09
発明の名称
ボイラプラント及びその運転方法
出願人
三菱重工業株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
F22B
37/54 20060101AFI20250214BHJP(蒸気発生)
要約
【課題】復水器真空の確立を必須とせずにブローイングアウトを実施できるボイラプラントを提供する。
【解決手段】火炉11に設けられたバーナで生成された燃焼ガスによって加熱された加熱水を気液分離する汽水分離器125と、汽水分離器125によって分離された蒸気が供給される蒸気系統と、蒸気系統から導かれた蒸気によって蒸気タービンを駆動した後の蒸気が導かれる復水器と、汽水分離器125で分離された蒸気を供給して蒸気系統を洗浄するブローイングアウトを行う際に、汽水分離器125で分離されたドレン水を復水器へ導かずに復水器を含む循環水系統から排水する排水ラインL7と、を備えている。
【選択図】図4
特許請求の範囲
【請求項1】
燃焼ガスによって加熱された加熱水を気液分離する汽水分離器と、
前記汽水分離器によって分離された蒸気が供給される蒸気系統と、
前記蒸気系統から導かれた蒸気によって蒸気タービンを駆動した後の蒸気が導かれる復水器と、
前記汽水分離器で分離された蒸気を供給して前記蒸気系統を洗浄するブローイングアウトを行う際に、前記汽水分離器で分離された飽和水を前記復水器へ導かずに該復水器を含む循環水系統から排水する排水手段と、
を備えているボイラプラント。
続きを表示(約 630 文字)
【請求項2】
前記排水手段は、フラッシュパイプを備えている請求項1に記載のボイラプラント。
【請求項3】
前記ブローイングアウトの際に、前記汽水分離器の飽和水の水位が所望値となるように前記排水手段へ導かれる飽和水の流量が制御される請求項1に記載のボイラプラント。
【請求項4】
前記汽水分離器から導かれた飽和水が前記復水器をバイパスして前記循環水系統に流れる飽和水バイパス流路が設けられ、
前記ブローイングアウトの際に、前記汽水分離器から導かれた飽和水の一部が前記飽和水バイパス流路を流れる請求項1に記載のボイラプラント。
【請求項5】
前記ブローイングアウトの際に、前記循環水系統から火炉側へ導かれる給水の流量を一定に制御する請求項1に記載のボイラプラント。
【請求項6】
燃焼ガスによって加熱された加熱水を気液分離する汽水分離器と、
前記汽水分離器によって分離された蒸気が供給される蒸気系統と、
前記蒸気系統から導かれた蒸気によって蒸気タービンを駆動した後の蒸気が導かれる復水器と、
を備えたボイラプラントの運転方法であって、
前記汽水分離器で分離された蒸気を供給して前記蒸気系統を洗浄するブローイングアウトを行う際に、前記汽水分離器で分離された飽和水を前記復水器へ導かずに該復水器を含む循環水系統から排水するボイラプラントの運転方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、ブローイングアウトを行うボイラプラント及びその運転方法に関するものである。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
発電用ボイラなどの大型のボイラは、中空形状をなして鉛直方向に設置される火炉を有し、この火炉壁に複数のバーナが火炉の周方向に沿って配設されている。また、大型のボイラは、火炉の鉛直方向上方に煙道が連結されており、この煙道に蒸気を生成するための熱交換器が配置されている。そして、バーナが火炉内に燃料と空気(酸化性ガス)との混合気を噴射することで火炎が形成され、燃焼ガスが生成されて煙道に流れる。燃焼ガスが流れる領域に熱交換器が設置され、熱交換器を構成する伝熱管内を流れる水や蒸気を加熱して過熱蒸気が生成される。
【0003】
蒸気タービンを備えたボイラプラントの新設工事や改造工事では、蒸気タービンに清浄な蒸気を供給するためにブローイングアウトが実施される。ブローイングアウトは、過熱器、再熱器及び主配管の内面に付着するミルスケール及び工事中の溶接作業によって発生する付着物、溶接屑、その他の異物を高速蒸気流によって剥離し除去する。ブローイングアウト時は、ボイラを運転し昇温・昇圧後、汽水分離器からの発生蒸気を利用し、ブローイングアウト装置を用いて、高速蒸気流を主蒸気管・再熱蒸気管内に導入し、大気に放出する。
【0004】
特許文献1には、ブローイングアウト蒸気を系外に排出してブローイングアウト蒸気が中低圧タービン及び復水器に流れ込むことを防止する発明が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開昭61-261604号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
例えば超臨界圧貫流ボイラを備えた発電設備においては、系統構成上、ブローイングアウト時に汽水分離器(ウォータセパレータ)で発生した余剰飽和水を復水器へ回収するため、冷却水系統を運転して復水器へ冷却水(海水、河川水、あるいは冷却塔を備えた循環冷却水)を通水し、復水脱塩装置を含むボイラ給水系統を正規状態で運転し、復水器真空を確立する必要がある。しかし、冷却水系統の工事進捗遅れや、冷却水系統に不具合があった場合、ブローイングアウトの実施が危ぶまれ、プロジェクト全体の工事進捗に影響を及ぼすという問題がある。冷却水系統の工事は、海水や河川水を使用する場合には系外からの取水設備、循環冷却水を使用する場合には冷却塔など、大規模な工事となる傾向があり、工事遅延や系統不具合が発生する要因も多い。
【0007】
上記特許文献1では、ブローイングアウト蒸気の系外排出については開示されているが、汽水分離器で分離された高温の飽和水(熱水)の扱いについては開示されていない。
【0008】
本開示は、このような事情に鑑みてなされたものであって、復水器真空の確立を必須とせずにブローイングアウトを実施できるボイラプラント及びその運転方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本開示の一態様に係るボイラプラントは、燃焼ガスによって加熱された加熱水を気液分離する汽水分離器と、前記汽水分離器によって分離された蒸気が供給される蒸気系統と、前記蒸気系統から導かれた蒸気によって蒸気タービンを駆動した後の蒸気が導かれる復水器と、前記汽水分離器で分離された蒸気を供給して前記蒸気系統を洗浄するブローイングアウトを行う際に、前記汽水分離器で分離された飽和水を前記復水器へ導かずに該復水器を含む循環水系統から排水する排水手段と、を備えている。
【0010】
本開示の一態様に係るボイラプラントの運転方法は、燃焼ガスによって加熱された加熱水を気液分離する汽水分離器と、前記汽水分離器によって分離された蒸気が供給される蒸気系統と、前記蒸気系統から導かれた蒸気によって蒸気タービンを駆動した後の蒸気が導かれる復水器と、を備えたボイラプラントの運転方法であって、前記汽水分離器で分離された蒸気を供給して前記蒸気系統を洗浄するブローイングアウトを行う際に、前記汽水分離器で分離された飽和水を前記復水器へ導かずに該復水器を含む循環水系統から排水する。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
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