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公開番号2025094963
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-26
出願番号2023210667
出願日2023-12-14
発明の名称ボイラからの排ガスの温度制御方法
出願人株式会社ヒラカワ
代理人弁理士法人森本国際特許事務所
主分類F22D 1/12 20060101AFI20250619BHJP(蒸気発生)
要約【課題】ボイラからの排ガスを通す煙突の内部におけるドレンの発生を防止する。
【解決手段】ボイラ11から排出された排ガス15であって、ボイラ11への給水23を熱交換により加熱する排ガスエコノマイザ21を通った後の排ガス15の温度を制御する。排ガスエコノマイザ21を出た排ガス15の温度が設定値未満まで下がらないときには、排ガスエコノマイザ21において、排ガス15の流れ方向と給水23の流れ方向とが互いに対向するように給水の流れ方向を制御する。排ガスエコノマイザ21を出た排ガス15の温度が設定値未満まで下がったときまたは下がると予測されるときには、排ガスエコノマイザ21において、排ガス15の流れ方向と給水23の流れ方向とが互いに並行するように給水23の流れ方向を制御して、排ガスエコノマイザ21を出た排ガス15の温度が設定値未満まで下がらないようにする。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
ボイラから排出され、前記ボイラへの給水を熱交換により加熱する排ガスエコノマイザを通った後の排ガスの温度を制御するに際し、
排ガスエコノマイザを出た排ガスの温度が設定値未満まで下がらないときには、前記排ガスエコノマイザにおいて、排ガスの流れ方向と給水の流れ方向とが互いに対向するように給水の流れ方向を制御し、
排ガスエコノマイザを出た排ガスの温度が設定値未満まで下がったとき、または排ガスエコノマイザを出た排ガスの温度が設定値未満まで下がると予測されるときには、前記排ガスエコノマイザにおいて、排ガスの流れ方向と給水の流れ方向とが互いに並行するように給水の流れ方向を制御して、排ガスエコノマイザを出た排ガスの温度が設定値未満まで下がらないようにすることを特徴とするボイラからの排ガスの温度制御方法。
続きを表示(約 170 文字)【請求項2】
排ガスエコノマイザを出た排ガスの温度が設定値未満まで下がったとき、または排ガスエコノマイザを出た排ガスの温度が設定値未満まで下がると予測されるときには、給水の一部を排ガスエコノマイザに通すとともに、給水の残部は排ガスエコノマイザに通さずに直接ボイラに供給することを特徴とする請求項1記載のボイラからの排ガスの温度制御方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明はボイラからの排ガスの温度制御方法に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
ボイラから排出された排ガスを、ボイラへの給水を熱交換により加熱する排ガスエコノマイザに通すことで、排ガスの保有する熱エネルギをボイラへの給水に移動させ、それによってボイラ効率を向上させることが知られている(たとえば特許文献1)。
【0003】
このとき、ボイラ効率の向上のためには、排ガスの保有する熱エネルギをできるだけ給水へ移動させることが必要である。その一方で、ボイラからの排ガスは、煙道および煙突を通って大気中に放出される。この場合において、煙突は、大気に露出した状態で設置されることが通例である。このため煙突は、内部を高温の排ガスが通過するものの、大気により常に冷却されている。
【0004】
その結果、煙突を通る排ガスの温度が低すぎて一定値未満となると、排ガス中の水蒸気成分が煙突の内壁面に接触することで熱を奪われて凝縮し、それにより煙突内にドレンが発生する可能性がある。このドレンは煙突を構成する材料を腐食させる腐食性成分を有する。このため、煙突の内部でドレンが発生することは、可能な限り避けなければならない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2022-166344号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
そこで本発明は、ボイラからの排ガスを通す煙突の内部におけるドレンの発生を防止することを技術的課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この課題を解決するため本発明は、
ボイラから排出され、前記ボイラへの給水を熱交換により加熱する排ガスエコノマイザを通った後の排ガスの温度を制御するに際し、
排ガスエコノマイザを出た排ガスの温度が設定値未満まで下がらないときには、前記排ガスエコノマイザにおいて、排ガスの流れ方向と給水の流れ方向とが互いに対向するように給水の流れ方向を制御し、
排ガスエコノマイザを出た排ガスの温度が設定値未満まで下がったとき、または排ガスエコノマイザを出た排ガスの温度が設定値未満まで下がると予測されるときには、前記排ガスエコノマイザにおいて、排ガスの流れ方向と給水の流れ方向とが互いに並行するように給水の流れ方向を制御して、排ガスエコノマイザを出た排ガスの温度が設定値未満まで下がらないようにすることを特徴とする。
【0008】
排ガスエコノマイザにおいて、排ガスの流れ方向と給水の流れ方向とが互いに対向する向流仕様とした場合には、排ガスの保有する熱エネルギを効率的に給水に移動させることができる。これに対し、排ガスの流れ方向と給水の流れ方向とが互いに並行する並流仕様とした場合には、向流仕様よりもエネルギの移動効率が低下し、向流仕様ほどの効率は得られない。
【0009】
本発明は、これらの点をボイラからの排ガスの温度制御にうまく取り入れたものである。すなわち、排ガスエコノマイザを出た排ガスの温度が設定値未満まで下がらないときには、向流仕様となるように制御して、排ガスの保有する熱エネルギを効率的に給水に移動させる。これに対し、排ガスエコノマイザを出た排ガスの温度が設定値未満まで下がったとき、または排ガスエコノマイザを出た排ガスの温度が設定値未満まで下がると予測されるときには、並流仕様となるように制御することで、排ガスエコノマイザを出る排ガスの温度が下がり過ぎないようにして、煙突の内部におけるドレンの発生を防止するようにしたものである。
【0010】
本発明によれば、排ガスエコノマイザを出た排ガスの温度が設定値未満まで下がったとき、または排ガスエコノマイザを出た排ガスの温度が設定値未満まで下がると予測されるときには、給水の一部を排ガスエコノマイザに通すとともに、給水の残部は排ガスエコノマイザに通さずに直接ボイラに供給することが好適である。
(【0011】以降は省略されています)

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