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公開番号2025030686
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-07
出願番号2023136192
出願日2023-08-24
発明の名称未焙煎コーヒー豆のカフェイン除去方法
出願人国立大学法人東北大学
代理人弁理士法人ドライト国際特許事務所
主分類A23F 5/02 20060101AFI20250228BHJP(食品または食料品;他のクラスに包含されないそれらの処理)
要約【課題】脂質の除去等に起因するコーヒー豆本来の味わいの劣化を抑制して、未焙煎コーヒー豆からカフェインを抽出して除去することができる、未焙煎コーヒー豆のカフェイン除去方法を提供する。
【解決手段】未焙煎コーヒー豆のカフェイン除去方法は、未焙煎コーヒー豆を水と接触させて湿潤させ、湿潤させた前記未焙煎コーヒー豆を抽出容器10に収容し、ボンベ12からの二酸化炭素を、水(容器16)と接触させて含水した二酸化炭素を得て、含水した前記二酸化炭素を抽出容器10に導入して湿潤させた未焙煎コーヒー豆と接触させ、加圧により二酸化炭素を超臨界状態とし、減圧により二酸化炭素を超臨界状態ではない状態とし、加圧と減圧のサイクルを複数回繰り返して、未焙煎コーヒー豆からカフェインを抽出して除去する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
未焙煎コーヒー豆を水と接触させて湿潤させ、
湿潤させた前記未焙煎コーヒー豆を抽出容器に収容し、
水と接触させて含水した二酸化炭素を得て、
含水した前記二酸化炭素を前記抽出容器に導入して湿潤させた前記未焙煎コーヒー豆と接触させ、加圧により前記二酸化炭素を超臨界状態とし、減圧により前記二酸化炭素を前記超臨界状態ではない状態とし、前記加圧と前記減圧のサイクルを複数回繰り返して、前記未焙煎コーヒー豆からカフェインを抽出して除去する
未焙煎コーヒー豆のカフェイン除去方法。
続きを表示(約 570 文字)【請求項2】
前記加圧と前記減圧のサイクルを複数回繰り返した後、加圧により前記二酸化炭素を超臨界状態として90分以上150分以下の間一定の圧力を保持して前記未焙煎コーヒー豆からカフェインを連続抽出して除去する
請求項1に記載の未焙煎コーヒー豆のカフェイン除去方法。
【請求項3】
前記加圧と前記減圧のサイクルにおいて前記加圧により前記二酸化炭素を前記超臨界状態とした後前記二酸化炭素が前記超臨界状態ではなくなるように前記減圧を開始するまで10分以上30分以下の間一定の圧力を保持する
請求項1に記載の未焙煎コーヒー豆のカフェイン除去方法。
【請求項4】
前記減圧により前記二酸化炭素を前記超臨界状態ではない状態とする際に、5分以上10分以下の期間内に減圧する
請求項1に記載の未焙煎コーヒー豆のカフェイン除去方法。
【請求項5】
前記加圧により前記二酸化炭素を前記超臨界状態とする際に、10MPa以上の圧力に加圧する
請求項1に記載の未焙煎コーヒー豆のカフェイン除去方法。
【請求項6】
前記減圧により前記二酸化炭素を前記超臨界状態ではない状態とする際に、大気圧まで減圧する
請求項1に記載の未焙煎コーヒー豆のカフェイン除去方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、未焙煎コーヒー豆のカフェイン除去方法に関する。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
コーヒーに含まれるカフェインは、脳を興奮・覚醒させ、集中力や認知能力を高め、運動機能を向上させる等の望ましい作用を示す一方、過剰に摂取した場合に健康被害をもたらすことがあることから、近年の健康志向の高まりにともないカフェインを除去したデカフェコーヒーの需要が高まっている。
【0003】
未焙煎コーヒー豆からカフェインを除去する方法としては、水で未焙煎コーヒー豆を処理してカフェインを抽出除去する方法が知られている。
【0004】
また、未焙煎コーヒー豆からカフェインを除去する方法としては、超臨界二酸化炭素で未焙煎コーヒー豆を処理してカフェインを抽出除去する方法が知られている。超臨界二酸化炭素を用いた抽出法は、コーヒーへの溶媒の残留がなくて安全性が高く、圧力・温度などを最適条件に調整することで高効率にカフェインを抽出可能であるため、デカフェプロセスに広く適用されている。
【0005】
一方で、コーヒーにはコーヒー豆本来の味わいを保つことへの要求が高まってきており、デカフェコーヒーにも同様のことが期待されている。
【0006】
特許文献1には、二酸化炭素の超臨界流体を用いた未焙煎コーヒー豆(グリーンコーヒー)のカフェイン除去方法が記載されている。
【0007】
特許文献2には、未焙煎コーヒー豆を30℃以上90℃以下の水と接触させて湿潤させ、その後に超臨界二酸化炭素を用いて湿潤した未焙煎コーヒー豆からカフェインを抽出して除去する未焙煎コーヒー豆のカフェイン除去方法が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特開平3-160949号公報
特開2023-074596号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、水で未焙煎コーヒー豆を処理してカフェインを抽出除去する方法によると、カフェインの抽出率は高いが、多量の水を要し、さらにカフェインの抽出除去と同時にコーヒー豆に含有される成分まで抽出除去してしまってコーヒー豆本来の味わいが劣化してしまうという問題点があった。また、超臨界二酸化炭素で未焙煎コーヒー豆を処理してカフェインを抽出除去する方法によると、抽出には多量の二酸化炭素を要し、さらにカフェインの抽出除去と同時にコーヒー豆に含有される脂質等の成分まで抽出除去してしまってコーヒー豆本来の味わいが劣化してしまうという問題点があった。
【0010】
本発明は、上記のような問題に鑑みてなされたものであり、脂質の除去等に起因するコーヒー豆本来の味わいの劣化を抑制して、未焙煎コーヒー豆からカフェインを抽出して除去することができる、未焙煎コーヒー豆のカフェイン除去方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

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