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公開番号
2025058757
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-09
出願番号
2023168891
出願日
2023-09-28
発明の名称
キッチンタオルロール
出願人
日本製紙クレシア株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
D21H
27/00 20060101AFI20250402BHJP(製紙;セルロースの製造)
要約
【課題】日産量を良好にしつつも、一定範囲の坪量で、ロールがコンパクトであり、ロールの交換頻度が良好で、吸水性が良好で、スルーエアードライヤー技術特有の触感が良好で、シワが入りにくいキッチンタオルロールを提供する。
【解決手段】少なくとも1プライにエンボスパターンが付与されたシートをグルーで接着処理し、2プライに積層したキッチンタオルシートをロール状に巻取ったキッチンタオルロールであって、キッチンタオルロールの巻長が18m以上40m以下、巻直径が120mm以上180mm以下であり、キッチンタオルシートの2プライの坪量が47g/m
2
以上65g/m
2
以下であり、キッチンタオルシートの2プライの吸水量が、1m
2
あたり265g以上440g以下、1gあたり4.7g以上8.0g以下であり、キッチンタオルシートのDGMTが4.5N/25mm以上21N/25mm以下でありるキッチンタオルシートの提供。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
少なくとも1プライにエンボスパターンが付与されたシートをグルーで接着処理し、2プライに積層したキッチンタオルシートをロール状に巻取ったキッチンタオルロールであって、
キッチンタオルロールの巻長が18m以上40m以下、巻直径が120mm以上180mm以下であり、
前記キッチンタオルシートの2プライの坪量が47g/m
2
以上65g/m
2
以下であり、
前記キッチンタオルシートの2プライの吸水量が、1m
2
あたり265g以上440g以下、1gあたり4.7g以上8.0g以下であり、
前記キッチンタオルシートの、JIS-P8113に基づく乾燥時の縦方向の引張強さをDMDTとし、乾燥時の横方向の引張強さをDCDTとしたとき、前記DMDTと前記DCDTとの積の平方根であるDGMT(=(DMDT×DCDT)
1/2
)が4.5N/25mm以上21N/25mm以下であり、
前記キッチンタオルシートは、前記エンボスパターンとは異なる抄紙工程由来の凹凸のパターンを有しており、
前記キッチンタオルシートの、前記エンボスパターンが付与されていない部分における表面粗さの二乗平均平方根高さが30μm以上110μm以下
であることを特徴とする、キッチンタオルロール。
続きを表示(約 810 文字)
【請求項2】
前記エンボスパターンが長さ50mm未満であることを特徴とする、請求項1に記載のキッチンタオルロール。
【請求項3】
前記キッチンタオルシートの紙厚が2.3mm/10枚以上4.0mm/10枚以下であることを特徴とする、請求項1に記載のキッチンタオルロール。
【請求項4】
前記DMDTが5N/25mm以上22N/25mm以下であることを特徴とする、請求項1に記載のキッチンタオルロール。
【請求項5】
前記DCDTが4N/25mm以上18N/25mm以下であることを特徴とする、請求項1に記載のキッチンタオルロール。
【請求項6】
前記DGMTを前記2プライの坪量で除した値(=DGMT/2プライの坪量)が0.08以上0.35以下であることを特徴とする、請求項1に記載のキッチンタオルロール。
【請求項7】
前記キッチンタオルシートの比容積が8.1cm
3
/g以上14.5cm
3
/g以下であることを特徴とする、請求項1に記載のキッチンタオルロール。
【請求項8】
キッチンタオルロールのロール密度が0.072g/cm
3
以上0.116g/cm
3
以下であることを特徴とする、請求項1に記載のキッチンタオルロール。
【請求項9】
キッチンタオルロールの巻密度が0.25m/cm
2
以上0.42m/cm
2
以下であることを特徴とする、請求項1に記載のキッチンタオルロール。
【請求項10】
前記エンボスパターンにおけるエンボスの深さが0.20mm以上0.55mm以下であることを特徴とする、請求項1に記載のキッチンタオルロール。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、キッチンタオルロールに関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、キッチンタオルをロール状に巻き取ったキッチンタオルロールが各種開発されている。キッチンタオルロールは、キッチンの清掃や、食器の水切りや拭き取りに用いられることが多く、その用途から十分な吸水量や強度が求められ、吸水量や吸油量を高くする抄紙技術が開発されている。
【0003】
例えば、特許文献1には、タオルシートの製造工程において、スルーエアードライヤー技術を用いることで、抄紙及びクレーピング工程でエンボスパターンとは異なる抄紙工程(ファブリック)由来の凹凸のパターンがキッチンタオルに施され、この凹凸のパターンを有することによりキッチンタオルの吸水量が向上することが開示されている。
【0004】
しかし、このスルーエアードライヤー技術を用いると、製造現場の操業面では、熱風で乾燥させるため、エネルギーを多く使用し、また抄速が遅くなり日産量(t/日)が低下するという問題があった。そこで、抄紙工程由来の凹凸パターンを小さくすると、乾燥効率が向上し、抄速を早くすることができ日産量を向上させることができるが、その一方でキッチンタオルの紙厚(比容積)が低下し吸水性が低下する。
【0005】
そこで、吸水性を向上させるためにタオルシートの坪量を高くすると、タオルシートの紙厚が高くなり、ロールにしたときに巻長が短くなって交換頻度が劣りコンパクト性が劣る。また、坪量を高くするため、タオルシートの強度が高くなりスルーエアードライヤー技術特有の触感が劣る。
【0006】
一方、エンボス加工は、紙厚を高くすることが一般的であり、特許文献2に開示されているように、紙厚を低くするライン状のエンボスパターンの場合、エンボスパターンが長くつながっていることからシワが入りやすくなる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2022-152428号公報
特許第6786387号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、以上の課題に鑑みてなされたものであり、スルーエアードライヤー技術を用いたキッチンタオルにおいて、日産量を良好にしつつも、一定範囲の坪量で、ロールがコンパクトであり、ロールの交換頻度が良好で、吸水性が良好で、スルーエアードライヤー技術特有の触感が良好で、シワが入りにくいキッチンタオルロールを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の発明者らは、上記課題を解決するため、鋭意研究を行った。その結果、キッチンタオルロールの巻長及び巻直径、キッチンタオルシートの坪量、吸水量、引張強さ、エンボスパターンとは異なる凹凸パターン、及びエンボスパターンが付与されていない部分における表面粗さの二乗平均平方根高さを調整することにより、上記の課題を解決できることを見出し、本発明を完成するに至った。具体的には、本発明は以下のものを提供する。
【0010】
(1)本発明の第1の態様は、少なくとも1プライにエンボスパターンが付与されたシートをグルーで接着処理し、2プライに積層したキッチンタオルシートをロール状に巻取ったキッチンタオルロールであって、キッチンタオルロールの巻長が18m以上40m以下、巻直径が120mm以上180mm以下であり、前記キッチンタオルシートの2プライの坪量が47g/m
2
以上65g/m
2
以下であり、前記キッチンタオルシートの2プライの吸水量が、1m
2
あたり265g以上440g以下、1gあたり4.7g以上8.0g以下であり、前記キッチンタオルシートの、JIS-P8113に基づく乾燥時の縦方向の引張強さをDMDTとし、乾燥時の横方向の引張強さをDCDTとしたとき、DMDTとDCDTとの積の平方根であるDGMT(=(DMDT×DCDT)
1/2
)が4.5N/25mm以上21N/25mm以下であり、前記キッチンタオルシートは、前記エンボスパターンとは異なる抄紙工程由来の凹凸のパターンを有しており、前記キッチンタオルシートの、前記エンボスパターンが付与されていない部分における表面粗さの二乗平均平方根高さが30μm以上110μm以下であることを特徴とする、キッチンタオルロールである。
(【0011】以降は省略されています)
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