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公開番号
2025073253
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-13
出願番号
2023183862
出願日
2023-10-26
発明の名称
腸内菌叢改善剤
出願人
国立大学法人広島大学
,
株式会社 きものブレイン
代理人
弁理士法人アルガ特許事務所
主分類
A61K
38/16 20060101AFI20250502BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】 腸内菌叢改善及び便通改善に有用な食品又は医薬品素材を提供する。
【解決手段】 シルクプロテインの植物乳酸菌発酵物を有効成分とする腸内のエンテロコッカス属菌の占有率を増大する腸内菌叢改善剤であって、植物乳酸菌がラクトコッカス ラクティスである、剤。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
シルクプロテインの植物乳酸菌発酵物を有効成分とする腸内のエンテロコッカス属菌の占有率を増大する腸内菌叢改善剤であって、植物乳酸菌がラクトコッカス ラクティスである、剤。
続きを表示(約 500 文字)
【請求項2】
シルクプロテインの植物乳酸菌発酵物を有効成分とする便通改善剤であって、植物乳酸菌がラクトコッカス ラクティスである、剤。
【請求項3】
シルクプロテインの植物乳酸菌発酵物を有効成分とする腸内のエンテロコッカス属菌の占有率を増大する腸内菌叢改善用食品であって、植物乳酸菌がラクトコッカス ラクティスである、食品。
【請求項4】
シルクプロテインの植物乳酸菌発酵物を有効成分とする便通改善用食品であって、植物乳酸菌がラクトコッカス ラクティスである、食品。
【請求項5】
植物乳酸菌がラクトコッカス ラクティス BM32-1株である、請求項1若しくは2に記載の剤、又は請求項3若しくは4に記載の食品。
【請求項6】
シルクプロテインがフィブロインとセリシンの混合物である、請求項1若しくは2に記載の剤、又は請求項3若しくは4に記載の食品。
【請求項7】
フィブロインとセリシンの混合物の混合割合(セリシン/フィブロイン)が質量基準で0.20~0.60である、請求項6に記載の剤又は食品。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は発酵シルクエキスを用いた腸内菌叢改善剤に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
カイコの吐き出す繭糸は、95%以上が「セリシン」及び「フィブロイン」と呼ばれる2種類のタンパク質で構成され、フィブロインを中心にして、その周囲をセリシンが取り囲んでいる。フィブロインは繊維状のタンパク質であり、絹糸に加工され、重用される他、機能性食品素材としての性質が着目されており、1990年代初頭にはモデルラットにおける肝機能改善作用が報告され(非特許文献1)、最近では、腸管バリア機能向上を介しての大腸炎モデルラットへの有効性や創傷治癒効果、抗炎症作用なども見出されている(非特許文献2)。
【0003】
また、セリシンは大部分が絹糸精練の過程で除去され、廃棄されてきたが、近年、その機能性が徐々に明らかにされ、現在では、保湿性やしわ予防といった機能性(非特許文献3)に着目した化粧品への応用や、細胞増殖促進作用や細胞死抑制作用(非特許文献4、5)に着目した無血清培地への添加剤への利用が実用化されている。また、セリシンの構造の一部には、レジスタントプロテインとしての機能性も報告され(非特許文献6)、その難消化性の特性を活かすことで整腸作用(非特許文献6、7)や腸内環境改善(非特許文献8)といった生体への機能性が報告されている。
【0004】
一方、フィブロインやセリシンは分子量が大きいことから消化吸収に課題があることから、フィブロインやセリシンを植物乳酸菌(ラクトバチルス プランタルム)を用いて発酵した発酵産物を利用する試みも行われている(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2022-107155号公報
【非特許文献】
【0006】
平林潔, 化学. 47, 25-28 (1992)
Rodoriguez-Nogales, A. et al., Int. J. Pharm. 511, 1-9 (2016)
Rainer, V. Fragr. J. 26, 70-74 (1998)
Terada, S. et al., Cytotechnology. 40, 3-12 (2002)
Sasaki, M. et al., Biotechnol. Appl. Biochem. 42, 183-188 (2005)
加藤範久ら, 日本栄養・食糧学会誌. 53, 71-75 (2000)
Sasaki, M. et al., Food Sci. Technol. Res. 6, 280-283 (2000)
Okazaki, Y. et al., J. Nutr. 141, 1975-1981 (2011)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、腸内菌叢改善及び便通改善に有用な食品又は医薬品素材を提供することに関する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者らは、上記課題に鑑み、鋭意研究を重ねた結果、シルクプロテインを植物乳酸
菌であるラクトコッカス ラクティス(Lactococcus lactis)を用いて発酵した乳酸菌発酵物(発酵シルクエキス)に、腸内のエンテロコッカス属菌の占有率を増加する作用があり、これが菌叢改善剤、便通改善剤として有用であることを見出した。
【0009】
すなわち、本発明は、以下の1)~7)に係るものである。
1)シルクプロテインの植物乳酸菌発酵物を有効成分とする腸内のエンテロコッカス属菌の占有率を増大する腸内菌叢改善剤であって、植物乳酸菌がラクトコッカス ラクティスである、剤。
2)シルクプロテインの植物乳酸菌発酵物を有効成分とする便通改善剤であって、植物乳酸菌がラクトコッカス ラクティスである、剤。
3)シルクプロテインの植物乳酸菌発酵物を有効成分とする腸内のエンテロコッカス属菌の占有率を増大する腸内菌叢改善用食品であって、植物乳酸菌がラクトコッカス ラクティスである、食品。
4)シルクプロテインの植物乳酸菌発酵物を有効成分とする便通改善用食品であって、植物乳酸菌がラクトコッカス ラクティスである、食品。
5)植物乳酸菌がラクトコッカス ラクティス BM32-1株である、1)若しくは2)の剤、又は3)若しくは4)の食品。
6)シルクプロテインがフィブロインとセリシンの混合物である、1)若しくは2)の剤、又は3)若しくは4)の食品。
7)フィブロインとセリシンの混合物の混合割合(セリシン/フィブロイン)が質量基準で0.20~0.60である、6)の剤又は食品。
【発明の効果】
【0010】
本発明の腸内菌叢改善剤又は便通改善剤によれば、腸内のエンテロコッカス属菌の占有率を増大し、便通機能の改善を図ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
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