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公開番号
2025075212
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-15
出願番号
2023186211
出願日
2023-10-31
発明の名称
植物生育環境評価装置及び植物生育環境評価方法
出願人
国立大学法人広島大学
代理人
個人
主分類
A01G
7/00 20060101AFI20250508BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約
【課題】二酸化炭素施用に係る生育環境が植物の生育状態に与える影響を把握することにより、植物の生育環境の評価を容易且つ精度よく行うことができる植物生育環境評価装置及び植物生育環境評価方法を提供する。
【解決手段】植物生育環境評価装置1は、植物を植え付ける土壌部11と、土壌部11の一部を覆い、植物を生育可能な密閉空間を形成する2以上のチャンバ12と、チャンバ12ごとに所定の二酸化炭素濃度の空気を供給する給気手段である給気手段16と、を備える。チャンバ12は、互いに異なる二酸化炭素濃度で植物を生育可能である評価対象チャンバ12a及び基準条件チャンバ12bを含む。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
植物を植え付ける土壌部と、
前記土壌部の一部を覆い、前記植物を生育可能な密閉空間を形成する2以上のチャンバと、
前記チャンバごとに所定の二酸化炭素濃度の空気を供給する給気手段と、を備え、
前記チャンバは、互いに異なる二酸化炭素濃度で前記植物を生育可能である評価対象チャンバ及び基準条件チャンバを含む、
ことを特徴とする植物生育環境評価装置。
続きを表示(約 730 文字)
【請求項2】
前記チャンバは、
所定の時間間隔で前記植物を撮影可能なカメラと、
前記チャンバ内の二酸化炭素濃度を測定する二酸化炭素濃度センサと、
前記給気手段で供給される空気の二酸化炭素濃度を調整する制御部と、を備え、
前記制御部は、
前記カメラで撮影された画像を解析することにより、前記植物の生育状態を判定し、
予め設定された前記植物の生育状態に対応する二酸化炭素濃度となるように、前記二酸化炭素濃度センサの測定値に基づいて前記給気手段を制御する、
ことを特徴とする請求項1に記載の植物生育環境評価装置。
【請求項3】
前記チャンバは、
前記チャンバ内の気温を測定する温度センサと、
前記給気手段で供給される空気の二酸化炭素濃度を調整する制御部と、
前記給気手段で供給される空気の温度を調整する温度調整手段と、を備え、
前記制御部は、
前記チャンバ内の気温が予め設定された温度となるように、前記温度センサの測定値に基づいて前記温度調整手段を制御する、
ことを特徴とする請求項1に記載の植物生育環境評価装置。
【請求項4】
共通の土壌部の一部を覆い、植物を生育可能な密閉空間を形成する2以上のチャンバに前記植物を植え付けて、
前記チャンバを、互いに異なる二酸化炭素濃度で前記植物を生育する評価対象チャンバ及び基準条件チャンバとして前記植物を生育し、
前記評価対象チャンバ及び前記基準条件チャンバの前記植物の生育状態に基づいて、植物生育環境を評価する、
ことを特徴とする植物生育環境評価方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、植物生育環境評価装置及び植物生育環境評価方法に関し、より詳細には植物の生育状態に影響を与える二酸化炭素濃度、気温、光量等の環境を評価する植物生育環境評価装置及び植物生育環境評価方法に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、光合成を促進して植物の成長を促進する二酸化炭素施用に関する技術が開発されている(例えば、特許文献1、2)。農作物を生育する施設園芸において二酸化炭素施用を行うには、大きな設備投資及び運用費用が必要であること、目標二酸化炭素濃度、施用時間等の生育環境条件に対する生育状態、収量の関係がわかりにくいこと等から、二酸化炭素施用は広く一般に導入されるには至っていない。すなわち、二酸化炭素施用に係る費用対効果がわかりにくいことが、二酸化炭素施用の導入が拡がらないことの一つの要因であると考えられる。
【0003】
植物の生育環境である環境空気について測定を行う方法として、ターゲットガスである二酸化炭素の収支を測定する方法(特許文献3)、二酸化炭素の固定量を測定する方法(特許文献4)等が開発されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2021-23262号公報
特開2022-113630号公報
特開2005-333921号公報
特開2007-71758号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献3、4では、二酸化炭素を施用した場合における、生育環境、二酸化炭素の吸収量を測定する装置が開示されている。しかしながら、特許文献3、4は、対象となる特定のチャンバについてガスの測定を行うものであり、二酸化炭素施用に係る生育環境の違いが植物の生育状態に与える影響を比較検討することは難しい。
【0006】
本発明は、上述の事情に鑑みてなされたものであり、二酸化炭素施用に係る生育環境が植物の生育状態に与える影響を把握することにより、植物の生育環境の評価を容易且つ精度よく行うことができる植物生育環境評価装置及び植物生育環境評価方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するため、本発明の第1の観点に係る植物生育環境評価装置は、
植物を植え付ける土壌部と、
前記土壌部の一部を覆い、前記植物を生育可能な密閉空間を形成する2以上のチャンバと、
前記チャンバごとに所定の二酸化炭素濃度の空気を供給する給気手段と、を備え、
前記チャンバは、互いに異なる二酸化炭素濃度で前記植物を生育可能である評価対象チャンバ及び基準条件チャンバを含む。
【0008】
また、前記チャンバは、
所定の時間間隔で前記植物を撮影可能なカメラと、
前記チャンバ内の二酸化炭素濃度を測定する二酸化炭素濃度センサと、
前記給気手段で供給される空気の二酸化炭素濃度を調整する制御部と、を備え、
前記制御部は、
前記カメラで撮影された画像を解析することにより、前記植物の生育状態を判定し、
予め設定された前記植物の生育状態に対応する二酸化炭素濃度となるように、前記二酸化炭素濃度センサの測定値に基づいて前記給気手段を制御する、
こととしてもよい。
【0009】
また、前記チャンバは、
前記チャンバ内の気温を測定する温度センサと、
前記給気手段で供給される空気の二酸化炭素濃度を調整する制御部と、
前記給気手段で供給される空気の温度を調整する温度調整手段と、を備え、
前記制御部は、
前記チャンバ内の気温が予め設定された温度となるように、前記温度センサの測定値に基づいて前記温度調整手段を制御する、
こととしてもよい。
【0010】
また、本発明の第2の観点に係る植物生育環境評価方法では、
共通の土壌部の一部を覆い、植物を生育可能な密閉空間を形成する2以上のチャンバに前記植物を植え付けて、
前記チャンバを、互いに異なる二酸化炭素濃度で前記植物を生育する評価対象チャンバ及び基準条件チャンバとして前記植物を生育し、
前記評価対象チャンバ及び前記基準条件チャンバの前記植物の生育状態に基づいて、植物生育環境を評価する。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
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