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公開番号2025076535
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-16
出願番号2023188077
出願日2023-11-02
発明の名称除雪機
出願人フジイコーポレーション株式会社
代理人
主分類E01H 5/09 20060101AFI20250509BHJP(道路,鉄道または橋りょうの建設)
要約【課題】ロータリー除雪機での春先の締まって重く堅いザラメ雪、氷板雪ではオーガでの削雪困難になり除雪負荷オーバーで雪詰まり、エンジンストップなどトラブルを生じやすい。
【解決手段】オーガ翼の螺旋外周の雪に食い込む歯状の部分を、ブロワ方向側(内側)と反対側(外側)とに交互に曲げ、鋸歯の歯振(アサリ)状に形成する形状にするか、または歯状部分を一つおきに内側かまたは外側に曲げ、片歯振(アサリ)状に形成する形状にした。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
エンジン又は動力モータなど原動機を搭載し、雪を削雪し収集するオーガ翼11と、雪を吐出させるブロワ2と、投雪方向を定めるシュータ3とによって除雪部1が構成される歩行型小型ロータリー式除雪機において、オーガ翼11の螺旋外周の歯状部分を、ブロワ2方向側(内側)と反対側(外側)とに交互に曲げ、鋸歯の歯振(アサリ)状に形成する形状にした、または歯状部分を総て、または一つ又は任意間隔置きに内側または外側に曲げ、方歯振(アサリ)状に形成する形状にした歩行型小型ロータリー式除雪機。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は主に、個人、農家、店舗、事務所、中小事業所などで使用されるロータリー式の小形歩行型除雪機で、その除雪作業能率の向上に関するものである。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
小型歩行型除雪機は国や県が管理する公道、公共設備などで使用される大型除雪機とは別に、雪国地域の前記個別小口用に今では広く普及している。また大型機の入っていけない山間地や山麓地などでは、現在では雪国の必需品並に需要が高い。特に螺旋状の回転歯、即ちオーガ翼により、積もった雪を削雪し、掻き崩し、掻き込み、雪を吐出させるブロワに収集し、吐出方向を定める半円筒状のシュータから放出するロータリー式除雪機は除雪能力が他方式より高く、普及台数も圧倒的に多い。この方式は半世紀以上前から構造的にも機構的にも成熟し、今日までその姿が変わることはなかった。本出願は今一度機械除雪の原点に立ち帰り、成熟している除雪機機構の改良に関わるものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第4494724
特許第4961017
特許第6148107
特許第6719700
【非特許文献】
【0004】
建設機械施工 VOL.66 NO.11
JWAリリース 2012.2.9
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
雪国地域の除雪期間は地域により多少差はあるものの半年程度は続く、それにより雪質も積雪状態も刻々変化していき、それに伴い除雪条件も刻々と変化していく。積雪期前半の新雪、粉雪ではオーガ翼に雪が付着しやすく、やがて除雪部全体が雪詰まりになり除雪作業困難になる状態が生じやすく、また積雪期後半の堅いザラメ雪、氷板雪ではオーガでの削雪困難になり除雪負荷オーバーでエンジンストップする状態も生ずる。そして積雪期中間ではそれらが複合して生ずる。除雪機による除雪作業といえどトラブルはシーズンを通して尽きない。本出願人はじめ除雪機製造に携わる技術者は絶えず雪との戦いである。本出願人はこの除雪機トラブルの内、前半期の新雪、粉雪による、雪付着-雪詰まり、の課題を先に「スノーブロック」として解決した(特許文献3)。本願はこれに続き後半期の重く堅い雪質に挑戦したものである。
【0006】
春先の締まって重く堅い雪の場合、熟練作業者は除雪負荷オーバーにならないよう、絶えず速度を微妙に調整しながら除雪作業を行うが、その間別に投雪方向や除雪機姿勢も絶えず注意しなければならず、初心者、未熟練者にとっては難しい操縦操作といえる。これを自動制御化したものもあるが(特許文献1)、雪を削雪する主体であるオーガ翼については従来ほとんど改良の取り組みは見られなかった。わずかにあるものの(特許文献2、特許文献3)、オーガ翼そのものの形状は従来から、現在の除雪機の姿になってより、ほとんど変わっていない。本願は成熟したものとされているオーガ翼に、今一度除雪の基本から着目し、積雪期後半の重く堅い雪質にも充分対抗出来るオーガ翼を実現し、春先の除雪負荷オーバーによるトラブルを解決し、先の開発技術と合わせてシーズンを通して安定して使用できる除雪機を実現する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記課題を解決するために本発明において講じた手段は、エンジン又は動力モータなど原動機を搭載し、雪を削雪し収集するオーガ翼と、雪を吐出させるブロワと、投雪方向を定めるシュータとによって除雪部が構成される歩行型ロータリー式除雪機において、オーガ翼の螺旋外周の雪に食い込む歯状の部分を、ブロワ方向側(内側)と反対側(外側)とに交互に曲げ、鋸歯の歯振(アサリ)状に形成する形状にするか、または歯状部分を総て、または一つ又は任意間隔置きに内側かまたは外側に曲げ、方歯振(アサリ)状に形成する形状にした。
【発明の効果】
【0008】
本発明は上記手段を施したことにより以下の効果を有する。
【0009】
積雪期後半の重く堅い雪質、積雪状況でも、削雪性能の向上はもとより、掻き崩し、掻き込みなど、排出性能おも向上したことで、除雪負荷オーバーになることが大幅に少なくなり、雪詰まりや、エンジンストップなどのトラブルによる除雪作業の中断が大幅に少なくなり、安定した除雪作業を継続できるため、除雪作業能率が向上する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
歩行型ロータリー除雪機を示す全体図である。
除雪部の従来オーガ翼部を示す図である。
本願オーガ翼の歯状部にアサリを付けた状態を示す図である。
本願オーガ翼アサリの角度(アサリ幅)を示す図である。
アサリ形状オーガ翼による除雪状態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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