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公開番号
2025078436
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-20
出願番号
2023191001
出願日
2023-11-08
発明の名称
皮膚疾患抑制剤のスクリーニング方法
出願人
株式会社マンダム
,
国立大学法人大阪大学
,
国立大学法人 長崎大学
代理人
弁理士法人 HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
主分類
C12Q
1/02 20060101AFI20250513BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約
【課題】新たな皮膚疾患抑制剤のスクリーニング方法を提供する。
【解決手段】ヒト表皮角化細胞をコリネバクテリウム属細菌の存在下で培養する培養工程1後のヒト表皮角化細胞における遺伝子発現1と、ヒト表皮角化細胞をコリネバクテリウム属細菌および被験物質の存在下で培養する培養工程2後のヒト表皮角化細胞における遺伝子発現2と、を比較することによって、被験物質によるヒト表皮角化細胞における皮膚疾患の抑制効果を評価する。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
表皮角化細胞を、コリネバクテリウム属細菌の存在下で培養する培養工程1、
表皮角化細胞を、コリネバクテリウム属細菌および被験物質の存在下で培養する培養工程2、
前記培養工程1後の前記表皮角化細胞における遺伝子発現1と、前記培養工程2後の前記表皮角化細胞における遺伝子発現2と、を測定する測定工程、
前記遺伝子発現1と前記遺伝子発現2とを比較する比較工程、および、
前記比較工程の結果に基づき、前記被験物質による前記表皮角化細胞における皮膚疾患の抑制効果を評価する評価工程を有する、皮膚疾患抑制剤のスクリーニング方法。
続きを表示(約 410 文字)
【請求項2】
前記培養工程1および前記培養工程2で用いるコリネバクテリウム属細菌が、コリネバクテリウム属細菌の死菌である、請求項1に記載のスクリーニング方法。
【請求項3】
前記コリネバクテリウム属細菌が、コリネバクテリウム デュルム(Corynebacterium durum)、および/または、コリネバクテリウム マトルコッティ(Corynebacterium matruchotii)である、請求項1または2に記載のスクリーニング方法。
【請求項4】
前記測定工程にて測定される前記遺伝子発現1および前記遺伝子発現2が、Keratin1、Keratin4、Keratin13、Keratin23、Keratin24、IL36G、CXCL8、IL33、および、IL24からなる群から選ばれる少なくとも1つの遺伝子の発現である、請求項1に記載のスクリーニング方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、皮膚疾患抑制剤のスクリーニング方法に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)
【背景技術】
【0002】
表皮および粘膜の疾患は、審美的な問題を生じることから、QOL(quality of life)を著しく低下させる。当該疾患の中には、例えば、アトピー性皮膚炎などの皮膚疾患が含まれるが、当該皮膚疾患に関して、現時点では、病態の解明が進んでおらず、エビデンスに基づく治療法も確立していない。
【0003】
これまで、アトピー性皮膚炎などの皮膚疾患にはスタフィロコッカス アウレウス(Staphylococcus aureus)が関わっていることが知られている(非特許文献1)。
【0004】
常在菌と、表皮および粘膜の疾患との関連性に関する研究には、マウスモデルを用いた実験が広く用いられている。皮膚は、表皮角化細胞だけでなく、免疫細胞を含む様々な細胞から構成されるため、これらの細胞の間で、複雑な相互作用が生じていると考えられる。それ故に、モデルマウスを用いた実験から得られる結果には、複雑な相互作用が含まれており、当該結果の解釈には注意を要することになる。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0005】
Tetsuro Kobayashi et. al.,"Dysbiosis and Staphylococcus aureus colonization drives inflammation in atopic dermatitis" Immunity, 2015 April 21; 42(4) ;756-766
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
このような状況のなか、新たな皮膚疾患抑制剤の開発が求められている。
【0007】
本発明の一態様は、新たな皮膚疾患抑制剤のスクリーニング方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
表皮角化細胞は、上皮の最外層のバリアを形成することによって、皮膚における機械的防御機構を形成する細胞であるとともに、サイトカインを分泌することによって免疫応答に寄与する細胞でもある。本発明者は、生体組織を単純化したモデルとして表皮角化細胞を用い、常在菌と生体組織との相互作用を解明することを試みた。
【0009】
本発明者は、表皮角化細胞をコリネバクテリウム属細菌の存在下で培養すると、皮膚疾患に関連する遺伝子の発現量が変化すること、換言すれば、表皮角化細胞に発現する当該遺伝子を指標にすれば、皮膚疾患抑制剤をスクリーニングできること、を見出し、本発明を完成させるに至った。本発明の一実施形態は、以下を包含する。
【0010】
〔1〕表皮角化細胞を、コリネバクテリウム属細菌の存在下で培養する培養工程1、表皮角化細胞を、コリネバクテリウム属細菌および被験物質の存在下で培養する培養工程2、前記培養工程1後の前記表皮角化細胞における遺伝子発現1と、前記培養工程2後の前記表皮角化細胞における遺伝子発現2と、を測定する測定工程、前記遺伝子発現1と前記遺伝子発現2とを比較する比較工程、および、前記比較工程の結果に基づき、前記被験物質による前記表皮角化細胞における皮膚疾患の抑制効果を評価する評価工程を有する、皮膚疾患抑制剤のスクリーニング方法。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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