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公開番号
2025154356
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-10
出願番号
2024057300
出願日
2024-03-29
発明の名称
油吸着材とその製造方法
出願人
島根県
代理人
個人
,
個人
主分類
C12N
1/14 20060101AFI20251002BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約
【課題】安価で油の吸収力の高い油吸着材を提供する。
【解決手段】この発明の油吸着材は、内部で真菌類の菌糸が繁殖・成長した培地を乾燥処理してなり、培地はきのこ栽培に使用した廃菌床であるほか、化学ポリマー、植物繊維、木質基材又は多孔質固形物を基材とした培地も使用できる。
また、油類を吸着し且つ粉砕された油吸着材をペレット状に形成して燃料にできるほか、植物製油又は動物性油を吸着し且つ粉砕された油吸着材を堆肥発酵用助材としても利用できる。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
内部で真菌類の菌糸が繁殖・成長した培地を乾燥処理してなる油吸着材。
続きを表示(約 480 文字)
【請求項2】
培地がきのこ栽培に使用した廃菌床である請求項1に記載の油吸着材。
【請求項3】
化学ポリマー、植物繊維、木質基材又は多孔質固形物を基材とした培地からなる請求項1に記載の油吸着材。
【請求項4】
油類を吸着し且つ粉砕された請求項1又は2に記載の油吸着材をペレット状に形成した燃料。
【請求項5】
植物製油又は動物性油を吸着し且つ粉砕された請求項1又は2に記載の油吸着材からなる堆肥発酵用助材。
【請求項6】
植物油を吸着し且つ粉砕された請求項1~5のいずれかに記載の吸着材からなる家畜用飼料。
【請求項7】
化学ポリマー、植物繊維、木質基材からなる繊維集合体又は多孔質固形物からなる基材に菌糸成長に必要な養分を添加した培地に真菌類を接種するとともに該真菌類を培養した後乾燥処理する油吸着材の製造方法。
【請求項8】
きのこ栽培に使用した廃菌床を所定粒度に粉砕し、粉砕された培地の基材中の真菌類を再培養した後乾燥処理する油吸着材の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
この発明は動物・植物由来の油、石油に代表される鉱物油等の油を吸着する油吸着材とその応用材及び製造方法に関する。
に関する。
続きを表示(約 1,100 文字)
【背景技術】
【0002】
従来道路上の交通事故、海洋でのタンカー等の船舶事故、工場その他の施設におけるボイラーや機械設備のオイル漏出事故等では油の迅速且つ効果的な回収が課題となっている他、調理場や食品加工現場からの排水中のグリーストラップ等の油分回収設備での油の効率的な回収も同様に重要な課題である。
【0003】
さらに給食施設や調理店、家庭からの廃食用油は、事業系で約33万トン(7割が再利用されている)、家庭用で約10万トンと言われており、これらの廃棄物処理が課題であり、家庭系の廃食用油は一部は固形化されるものの他は排水管に流され、いずれも再利用が困難で後者は環境汚染を招くので適切な回収処理が課題である。
【0004】
これに対し、従来床面等に流出した油をおが屑に吸着させて回収する他、黒曜石等の鉱物を用いた発泡体やセルロース繊維,植物種子穀粉末等を使用したオイル吸着材に吸着させて処理する方法が採用されていた。
【0005】
またグリーストラップ内に浮上したオイル等の主に水面上のオイル用の吸着材としてポリプロピレンナノ繊維を用いたもの又は油脂添加セルロース繊維等の市販品も知られている。
【0006】
その他上記のような場面での油類を吸着するものではないが、工場廃水等に含有される重金属を環境汚染の防止や希少金属のリサイクルを目的として回収するための吸着材として、担子菌の死菌体を含む廃菌床を利用する技術が特許文献1等によって公知である。さらに廃菌床をボイラーの燃料として利用できるように、廃菌床に水分と油を添加混合して乾燥と油分分離を行い、ボイラーの燃料とする技術が特許文献2によって公知である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2014-12272号公報
特開2010-119928号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかし上記の油吸着材のうち木材加工で生じたおが屑は、多量の水分を含む他乾燥しても高密度の繊維や樹脂分を含むため油の吸着量や能力に限度がある。
【0009】
また床面に漏出した油面上に散布して吸収しても床面の油の残存量が多く亀裂状の凹部や細部に浸み込んだ油の回収は困難である。
【0010】
さらに鉱物原料やセルロース繊維材,植物種子殻を原料とする吸着材はコスト高である上に後述するように多量の吸着材を必要とする等、吸着材性能の面でも特別高いとは言えない等の課題がある。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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