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公開番号2025078493
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-20
出願番号2023191101
出願日2023-11-08
発明の名称光アイソレータ及び光透過回路モジュール
出願人信越化学工業株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類G02B 27/28 20060101AFI20250513BHJP(光学)
要約【課題】
複数の光路を有するレーザーモジュールに挿入する光アイソレータについて、透光部以外の空間にアイソレータチップを配置することなく、かつアイソレータチップの組付け工程を簡略化できる光アイソレータを提供することを目的とする。
【解決手段】
光路を2本以上有する光アイソレータであって、前記光路のそれぞれに1個以上の偏光子と1個以上のファラデー回転子が相互に接合一体化されたアイソレータチップを備え、前記アイソレータチップと基板とが接合固定されたものであり、前記基板は透光性基板であり、前記光路を通過する光は前記アイソレータチップ及び前記透性基板を介して透過するものであることを特徴とする光アイソレータ。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
光路を2本以上有する光アイソレータであって、
前記光路のそれぞれに1個以上の偏光子と1個以上のファラデー回転子が相互に接合一体化されたアイソレータチップを備え、前記アイソレータチップと基板とが接合固定されたものであり、
前記基板は透光性基板であり、
前記光路を通過する光は前記アイソレータチップ及び前記透過性基板を介して透過するものであることを特徴とする光アイソレータ。
続きを表示(約 270 文字)【請求項2】
前記アイソレータチップに磁界を印加するための1個以上の磁石が、さらに前記基板上に接合固定されたものであることを特徴とする、請求項1に記載の光アイソレータ。
【請求項3】
前記アイソレータチップの数がn(nは2以上の自然数)のときに前記磁石の数はn-1であることを特徴とする、請求項2に記載の光アイソレータ。
【請求項4】
請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の光アイソレータが、前記透光性基板を介して光透過回路に取り付けられたものであることを特徴とする光透過回路モジュール。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、光アイソレータ及び光透過回路モジュールに関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
光通信・光計測装置において、レーザ光源から出た光が、伝送路途中に設けられた部材表面に反射してレーザ光源に戻ってくると、レーザ発振が不安定になる。この反射戻り光を遮断する為に、偏光面を非相反で回転させるファラデー回転子を用いた光アイソレータが用いられる(例えば、特許文献1)。
【0003】
一般的な1段型光アイソレータの構成および設置イメージの一例を図5に示す。図5(a)に示すように、一般的な1段型光アイソレータ10は、保持筐体11上にアイソレータチップ12と永久磁石13a、13bが接合固定されており、永久磁石13a、13bはアイソレータチップ12の両側に配置されている。図5(b)に示すように、アイソレータチップ12は、第1偏光子14、ファラデー回転子16、第2偏光子15が予めこの順で接着剤を介して接合一体化した状態で構成され、光は保持筐体11と平行となる方向でアイソレータチップ12を透過する構成である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第3973975号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
光通信のレーザーモジュール内で、省スペース化や光回路集積化の観点から、複数の光路が形成されるようになってきている。その光路上にアイソレータを挿入する場合、光ファイバアレイ等の部品に対して、各光路上に1個ずつアイソレータチップを配置するか、または光ファイバアレイの光路断面全体を覆う形状のアイソレータチップを用いる必要があった。
【0006】
前者の場合、複雑形状の光ファイバアレイを保持しながらアイソレータチップや磁石取付けを行うのは、取付け位置の調整が複雑になる上、複数回の接着剤キュアが必要となりファイバのピストニング現象等を考慮する必要もあり、組付け工数が増える。
【0007】
後者の場合、前者より組付け工数が減るが、透光部以外の空間にも帯状のアイソレータチップ形成材料が配置されることで材料費用が嵩む要因となる。また磁石配置が必要な構成では、帯状アイソレータチップの上下に磁石を配置する必要があり、省スペース化の観点で好ましくない。
【0008】
本発明は、上記問題を解決するためになされたものであり、複数の光路を有するレーザーモジュールに挿入する光アイソレータについて、透光部以外の空間にアイソレータチップを配置することなく、かつアイソレータチップの組付け工程を簡略化できる光アイソレータを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、上記目的を達成するためになされたものであり、光路を2本以上有する光アイソレータであって、前記光路のそれぞれに1個以上の偏光子と1個以上のファラデー回転子が相互に接合一体化されたアイソレータチップを備え、前記アイソレータチップと基板とが接合固定されたものであり、前記基板は透光性基板であり、前記光路を通過する光は前記アイソレータチップ及び前記透過性基板を介して透過するものであることを特徴とする光アイソレータを提供する。
【0010】
このような光アイソレータによれば、光アイソレータの光学特性を損ねることなく、複数のアイソレータチップが必要な部品に対して、アイソレータチップの取付け位置の調整を高精度に行うことができ、かつ1回の取付け工程で済むため、組付け工程の簡略化が可能なものとなる。また、透光部以外の空間にアイソレータチップを配置する必要がないため、低コスト化に資するものとなる。
(【0011】以降は省略されています)

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