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公開番号
2025079611
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-22
出願番号
2023192399
出願日
2023-11-10
発明の名称
液状フルオロシリコーンスポンジ組成物及びその成形品
出願人
信越化学工業株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
C08L
83/07 20060101AFI20250515BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】加熱硬化前後の密度差が小さく、機械的強度が保持され、射出成形に好適に適用し得る液状フルオロシリコーンスポンジ組成物及び該組成物を加熱硬化して得られるその成形品を提供する。
【解決手段】下記(A)~(E)成分を必須成分とし、加熱硬化前後の密度差が0.03g/cm
3
以下である液状フルオロシリコーンスポンジ組成物:(A)フルオロアルキル基を含む、25℃の粘度が100~500,000mPa・sであるオルガノポリシロキサン、
(B)フルオロアルキル基を含まないオルガノハイドロジェンポリシロキサン、
(C)付加反応触媒:触媒量、
(D)ジメチルジクロロシランで処理された補強性シリカ充填剤:10~60質量部、
(E)比重が0.01~0.3であり、平均粒子径が10~200μmである有機樹脂殻を有する既膨張の樹脂微粒子:1.0~20質量部。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
下記(A)~(E)成分を必須成分とし、加熱硬化前後の密度差が0.03g/cm
3
以下である液状フルオロシリコーンスポンジ組成物:
(A)下記式(1)
TIFF
2025079611000015.tif
30
142
(式中、R
1
は、互いに独立に、炭素数1~8のアルキル基、炭素数6~12のアリール基、及び炭素数7~12のアラルキル基から選ばれる基であり、xは1~10の整数であり、mは0~100の整数であり、nは1~800の整数であり、ただし、5≦m+n≦800であり、mおよびnで括られたシロキサン単位の結合は、ブロックであってもランダムであってもよい。)
で示され、25℃の粘度が100~500,000mPa・sであるオルガノポリシロキサン:100質量部、
(B)下記式(2)
TIFF
2025079611000016.tif
25
90
(式中、R
2
は、互いに独立に、炭素数1~8のアルキル基、炭素数6~12のアリール基、及び炭素数7~12のアラルキル基から選ばれる基であって、フルオロアルキル基を含まず、rは5~100の整数である)
で示されるオルガノハイドロジェンポリシロキサン、又は
(H(R
2
)
2
SiO
1/2
)単位とSiO
4/2
単位を必須構成単位として含有する三次元網状構造のオルガノハイドロジェンポリシロキサン(式中、R
2
は前記と同じである。):(B)成分中のケイ素原子に結合した水素原子の数が、(A)成分中のケイ素原子結合ビニル基1個当たり0.5~10個となる量、
(C)付加反応触媒:触媒量、
(D)下記(D-1)が下記(D-2)で処理された補強性シリカ充填剤:10~60質量部
(D-1)BET法による比表面積が50m
2
/g以上であるジメチルジクロロシランで処理された乾式シリカ
(D-2)下記一般式(3)で示される有機ケイ素化合物、
TIFF
2025079611000017.tif
29
71
(上記式(3)中、R
3
は互いに独立に、炭素数1~8のアルキル基、炭素数6~12のアリール基、及び炭素数7~12のアラルキル基から選ばれる基であり、R
4
は互いに独立に、上記R
3
で示される基、又は3,3,3-トリフルオロプロピル基であり、ただし、R
4
の少なくとも1個は3,3,3-トリフルオロプロピル基であり、pは1≦p≦20の整数である)
(E)比重が0.01~0.3であり、平均粒子径が10~200μmである有機樹脂殻を有する既膨張の樹脂微粒子:1.0~20質量部。
続きを表示(約 58 文字)
【請求項2】
請求項1に記載の液状フルオロシリコーン組成物の硬化物であるシリコーンスポンジ成形品。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、液状フルオロシリコーンスポンジ組成物及び該組成物を加熱硬化して得られるシリコーンスポンジ成形品に関するものである。
続きを表示(約 2,400 文字)
【背景技術】
【0002】
液状フルオロシリコーンゴム組成物は、ジメチルシリコーンゴムに比べ、密度が高いため、軽量化が望まれていた。また、液状フルオロシリコーンゴム組成物は、生産性に優れた加工方法が適用できる(特許文献1)。フルオロシリコーンゴムを軽量化するため、ガラス、セラミックス等の無機物でできた中空粉体をゴム中に配合したものが知られている。しかし、連続成形の場合、これらの中空粉体により、成形加工装置が摩耗する可能性があり、使用が困難であった。その対策として、既膨張の樹脂バルーンを使おうとすると、成型時に樹脂バルーンが圧力により変形し、硬化後の密度が高くなる問題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2023-19560号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、上記事情に鑑みなされたもので、加熱硬化前後の密度差が小さく、機械的強度が保持され、特に、射出成形に好適に適用し得る液状フルオロシリコーンスポンジ組成物及び該組成物を加熱硬化して得られるその成形品を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するために、本発明は、下記(A)~(E)成分を必須成分とし、加熱硬化前後の密度差が0.03g/cm
3
以下である液状フルオロシリコーンスポンジ組成物を提供する:
(A)下記式(1)
TIFF
2025079611000001.tif
30
142
(式中、R
1
は、互いに独立に、炭素数1~8のアルキル基、炭素数6~12のアリール基、及び炭素数7~12のアラルキル基から選ばれる基であり、xは1~10の整数であり、mは0~100の整数であり、nは1~800の整数であり、ただし、5≦m+n≦800であり、mおよびnで括られたシロキサン単位の結合は、ブロックであってもランダムであってもよい。)
で示され、25℃の粘度が100~500,000mPa・sであるオルガノポリシロキサン:100質量部、
(B)下記式(2)
TIFF
2025079611000002.tif
25
90
(式中、R
2
は、互いに独立に、炭素数1~8のアルキル基、炭素数6~12のアリール基、及び炭素数7~12のアラルキル基から選ばれる基であって、フルオロアルキル基を含まず、rは5~100の整数である)
で示されるオルガノハイドロジェンポリシロキサン、又は
(H(R
2
)
2
SiO
1/2
)単位とSiO
4/2
単位を必須構成単位として含有する三次元網状構造のオルガノハイドロジェンポリシロキサン(式中、R
2
は前記と同じである。):(B)成分中のケイ素原子に結合した水素原子の数が、(A)成分中のケイ素原子結合ビニル基1個当たり0.5~10個となる量、
(C)付加反応触媒:触媒量、
(D)下記(D-1)が下記(D-2)で処理された補強性シリカ充填剤:10~60質量部
(D-1)BET法による比表面積が50m
2
/g以上であるジメチルジクロロシランで処理された乾式シリカ
(D-2)下記一般式(3)で示される有機ケイ素化合物、及び
TIFF
2025079611000003.tif
29
71
(上記式(3)中、R
3
は互いに独立に、炭素数1~8のアルキル基、炭素数6~12のアリール基、及び炭素数7~12のアラルキル基から選ばれる基であり、R
4
は互いに独立に、上記R
3
で示される基、又は3,3,3-トリフルオロプロピル基であり、ただし、R
4
の少なくとも1個は3,3,3-トリフルオロプロピル基であり、pは1≦p≦20の整数である)
(E)比重が0.01~0.3であり、平均粒子径が10~200μmである有機樹脂殻を有する既膨張の樹脂微粒子:1.0~20質量部。
【0006】
本発明の液状フルオロシリコーンスポンジ組成物は、加熱硬化前後の密度差が小さく、機械的強度が保持されるフルオロシリコーンスポンジを与える。
【0007】
更に、本発明は、上記液状フルオロシリコーン組成物の硬化物であるシリコーンスポンジ成形品を提供する。
【0008】
本発明の組成物を加熱して付加硬化させた硬化物であるシリコーンスポンジ成形品は、十分な機械強度を有し、生産性も高いことから安価に提供されるものである。
【発明の効果】
【0009】
本発明の液状フルオロシリコーンスポンジ組成物は、加熱硬化後の密度が低く、機械的強度が保持されるフルオロシリコーンスポンジを与える。このような液状付加硬化型フルオロシリコーンスポンジ組成物は、注入成形、圧縮成形及び射出成形用材料として好適であることから、成形品の生産性向上に寄与することができる。
【発明を実施するための形態】
【0010】
上述のように、加熱硬化前後の密度差が小さく、機械的強度が保持され、特に、射出成形に好適に適用し得る液状フルオロシリコーンスポンジ組成物及び該組成物を加熱硬化して得られるその成形品の開発が求められていた。
(【0011】以降は省略されています)
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