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公開番号
2025079352
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-22
出願番号
2023191907
出願日
2023-11-10
発明の名称
液体組成物の製造方法、及びインクジェット記録方法
出願人
キヤノン株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
C09D
17/00 20060101AFI20250515BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約
【課題】キナクリドン固溶体顔料とキナクリドン顔料を混合させた液体組成物における顔料の分散安定性を向上させることが可能な液体組成物の製造方法を提供する。
【解決手段】2種以上のキナクリドン顔料で構成されるキナクリドン固溶体顔料から選ばれる1種又は2種以上の第1の顔料と、キナクリドン顔料から選ばれる1種又は2種以上の第2の顔料を含有する液体組成物の製造方法である。この液体組成物の製造方法は、第1の顔料及び第2の顔料の顔料混合物を得る混合工程と、樹脂を用いて顔料混合物を分散媒体に分散させる分散工程と、を含む。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
2種以上のキナクリドン顔料で構成されるキナクリドン固溶体顔料から選ばれる1種又は2種以上の第1の顔料と、キナクリドン顔料から選ばれる1種又は2種以上の第2の顔料を含有する液体組成物の製造方法であって、
前記第1の顔料及び前記第2の顔料の顔料混合物を得る混合工程と、
樹脂を用いて前記顔料混合物を分散媒体に分散させる分散工程と、
を含むことを特徴とする液体組成物の製造方法。
続きを表示(約 540 文字)
【請求項2】
前記キナクリドン顔料が、C.I.ピグメントレッド122、C.I.ピグメントレッド202、及びC.I.ピグメントバイオレット19からなる群より選ばれる少なくとも1種を含む請求項1に記載の液体組成物の製造方法。
【請求項3】
前記混合工程は、前記第1の顔料、前記第2の顔料、水溶性無機塩、及び有機溶剤を含む混合物を混練して混練物を得るソルトミリング法による混練工程を含む請求項1に記載の液体組成物の製造方法。
【請求項4】
前記混練工程における、前記水溶性無機塩の使用量が、前記第1の顔料及び前記第2の顔料の合計使用量に対する質量比率で、5.0倍以上10.0倍以下である請求項3に記載の液体組成物の製造方法。
【請求項5】
前記混練工程における混練温度が、25℃以上90℃以下である請求項3に記載の液体組成物の製造方法。
【請求項6】
インクをインクジェット方式の記録ヘッドから吐出して記録媒体に画像を記録するインクジェット記録方法であって、
前記インクが、請求項1乃至5のいずれか1項に記載の液体組成物の製造方法により得られた液体組成物を含有することを特徴とするインクジェット記録方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、液体組成物の製造方法、及びインクジェット記録方法に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、普通紙などを記録媒体として用いるビジネス文書、光沢紙などを記録媒体として用いる写真画像の記録を行うのにインクジェット記録方法が利用されており、その使用頻度は格段に高まってきている。インクジェット記録方法を用いて画像を記録する際に使用する色材としては、高い堅牢性の点から顔料を用いることが主流となってきている。しかし、色材として顔料を含有するインクを用いる場合、色材として染料を含有するインクを用いる場合に比べて、色再現性の範囲が劣る。そこで、顔料を一次粒子径が20nm以上100nm以下程度まで粉砕して微粒子化した顔料を使用することが主流となりつつある。顔料を微細化する方法は数多く存在するが、ソルベントソルトミリングなどの湿式混練粉砕や、乾式粉砕などが広く行われている(特許文献1)。
【0003】
一方、目的とする色再現性を得るために、様々な顔料の組み合わせが提案されている。特に赤色領域では高い発色性と堅牢性を得る目的で、キナクリドン顔料が用いられるが、その発色性をより優れたものとするために、複数のキナクリドン顔料を混合することに関する技術が提案されている(特許文献2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第6393257号公報
特開2009-197093号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、顔料が液媒体中で分散されている液体組成物を複数種混合させた場合、混合後の液体組成物における顔料の分散安定性が、混合する前の個々の液体組成物における顔料の分散安定性よりも低下してしまう場合がある。本発明者らの検討の結果、特に、キナクリドン固溶体顔料が分散された液体組成物と、キナクリドン顔料が分散された液体組成物とを混合させた場合、混合後の液体組成物における顔料の分散安定性が著しく低下する現象が確認された。
【0006】
したがって、本発明の目的は、キナクリドン固溶体顔料とキナクリドン顔料を混合させた液体組成物における顔料の分散安定性を向上させることが可能な液体組成物の製造方法を提供することにある。また、本発明の別の目的は、上記の製造方法で得られた液体組成物を用いたインクジェット記録方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
すなわち、本発明によれば、2種以上のキナクリドン顔料で構成されるキナクリドン固溶体顔料から選ばれる1種又は2種以上の第1の顔料と、キナクリドン顔料から選ばれる1種又は2種以上の第2の顔料を含有する液体組成物の製造方法であって、前記第1の顔料及び前記第2の顔料の顔料混合物を得る混合工程と、樹脂を用いて前記顔料混合物を分散媒体に分散させる分散工程と、を含むことを特徴とする液体組成物の製造方法が提供される。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、キナクリドン固溶体顔料とキナクリドン顔料を混合させた液体組成物の顔料の分散安定性を向上させることが可能な液体組成物の製造方法を提供することができる。また、本発明によれば、上記の製造方法で得られた液体組成物を用いたインクジェット記録方法を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、好ましい実施の形態を挙げて、さらに本発明を詳細に説明する。本発明においては、化合物が塩である場合は、インク中では塩はイオンに解離して存在しているが、便宜上、「塩を含有する」と表現する。また、インクジェット用の水性インクのことを、単に「インク」と記載することがある。物性値は、特に断りのない限り、常温(25℃)における値である。
【0010】
本発明者らは、所望の発色を得るために、キナクリドン固溶体顔料が分散された液体組成物と、キナクリドン顔料が分散された液体組成物とを混合することを試みた。その結果、混合する前の各々の液体組成物と比較して、混合後の液体組成物における顔料の分散安定性が著しく低下する現象が確認された。この現象について、本発明者らは以下のように推測している。
(【0011】以降は省略されています)
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