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公開番号2025081351
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-27
出願番号2025014828,2024528748
出願日2025-01-31,2023-06-06
発明の名称インクジェット用処理液、並びに、それを用いたインクセット及び捺染方法
出願人京セラ株式会社
代理人弁理士法人三協国際特許事務所
主分類B41M 5/00 20060101AFI20250520BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約【解決手段】カチオン性ポリマー及びコハク酸を含有し、ハロゲンイオン濃度が5g/L以下であり、かつpHが7~9.5である、インクジェット用処理液
【効果】本開示のインクジェッド用処理液によれば、インクジェット記録において、インクジェットヘッド部材の腐食及び記録媒体の黄変を抑制でき、優れた発色性(画像濃度)を得ることができる。さらに、本開示のインクジェット処理液を捺染に使用すると、生地の風合いも良好になるという利点がある。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
カチオン性ポリマー及びコハク酸を含有し、ハロゲンイオン濃度が5g/L以下であり、かつpHが7~9.5である、インクジェット用処理液。
続きを表示(約 640 文字)【請求項2】
前記カチオン性ポリマーが4級アンモニウム含有カチオン性ポリマーを含む、請求項1に記載のインクジェット用処理液。
【請求項3】
前記カチオン性ポリマーの含有量が、処理液全体に対して、0.3重量%以上35重量%以下である、請求項1に記載のインクジェット用処理液。
【請求項4】
前記コハク酸の含有量が、処理液全体に対して、0.5重量%以上20重量%以下である、請求項1に記載のインクジェット用処理液。
【請求項5】
前記カチオン性ポリマーと前記コハク酸の重量比(カチオン性ポリマー/コハク酸)が0.20以上3.50以下である、請求項1に記載のインクジェット用処理液。
【請求項6】
捺染用である、請求項1~5のいずれかに記載のインクジェット用処理液。
【請求項7】
アニオン性顔料を含むインクジェット用インクを使用する捺染用である、請求項6に記載のインクジェット用処理液。
【請求項8】
請求項1~5のいずれか1項に記載のインクジェット用処理液と、
アニオン性顔料を含むインクジェット用インクと、を有する、インクセット。
【請求項9】
捺染対象に請求項1~5のいずれか1項に記載のインクジェット用処理液を塗布し、その後、前記インクジェット用処理液が塗布された領域にアニオン性顔料を含むインクジェット用インクを塗布することを含む、捺染方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、インクジェット用処理液に関する。さらには、それを用いたインクセット及び捺染方法に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
インクジェット記録方式では、インク塗布に先立って、前処理液を塗布することが知られている。例えば、インク中の色材と凝集物を形成する成分として微粒子を含有する処理液を用いる方法が報告されている。
【0003】
特許文献1には、シリカ微粒子を含有する無色の液体を被記録材に付着させた後に、オイルブラックを含む非水系記録液を付着させるインクジェット記録方法が開示されている。また、特許文献2には、微粒子又は微粒子とバインダーポリマーを含有する溶液を処理液として使用することが開示されている。
【0004】
このような微粒子を含有する液体は反応性微粒子を分散状態で含有するため、大量の反応成分を添加することができる。しかしながら、上記反応性微粒子を含む液体組成物は、成分の製造過程で不可避に腐食性イオンが含有され、色材と反応性を有する成分の分散安定性を確保するために塩素イオンや酸といった腐食性イオンが副イオンとして添加されている等の理由により、腐食性イオンを高濃度に該液体組成物中に含有している。このため、該液体組成物をそのまま処理液の原材料として用いたとき、多くの場合該腐食性イオンによる接液上の問題が生じ、処理液を吐出するヘッドの金属系材料を溶かしてしまうおそれがあった。
【0005】
この腐食性イオンによる接液性の問題に対して、カチオン性ポリマーを含む処理液における塩素イオン濃度を3000ppm以下と規定することで接液性の改善がなされるという報告がある(特許文献3)。また、色材と反応性を有する成分を1種類以上含有する処理液を製造する際に、製造過程でイオン交換法によりイオンを置換するイオン交換法により、腐食性を有するイオン(ハロゲンイオン)を腐食性のより低いイオンに置換することを特徴とする処理液の製造法も報告されている(特許文献4)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開平4-259590号公報
特開平6-92010号公報
特開平10-237372号公報
特開2004-90456号公報
【発明の概要】
【0007】
本開示の一局面に関するインクジェット用処理液は、カチオン性ポリマー及びコハク酸を含有する。また、ハロゲンイオン濃度が5g/L以下であり、かつpHが7~9.5である。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、本実施形態のインクジェット用処理液を使用して行う、インクジェット記録の一例である。
図2は、本開示の一実施形態に係る記録装置の全体構成を示す斜視図である。
図3は、図2のIII-III線の模式的な断面図である。
図4は、図2に示すキャリッジの拡大斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
上述したような特許文献3の記載によれば、液体組成物を構成するカチオン性物質としては、カチオン性ポリマー、カチオン性界面活性剤等が用いられるが、これらの合成・精製の際に行われる酸処理等に起因する塩酸根等の塩素イオンを多少ではあるが含むとある(段落0008)。従って、この塩素濃度を3000ppm以下にした場合、色材との反応成分であるカチオン性ポリマーの添加量を高くすることができず、色材との凝集効果が十分に得られなくなると考えられる。
【0010】
また、特許文献4記載の技術のように、イオン交換法によってハロゲンイオンを除去すると、カチオン性ポリマーは熱に不安定になるため、加熱により処理液を塗布した箇所が黄変してしまうという問題があることがわかってきた。
(【0011】以降は省略されています)

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