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公開番号2025087904
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-10
出願番号2025041123,2024069473
出願日2025-03-14,2015-11-11
発明の名称歯科インプラント用フィクスチャーおよび歯科インプラント
出願人京セラ株式会社
代理人弁理士法人ブナ国際特許事務所
主分類A61C 8/00 20060101AFI20250603BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】再生する皮質骨におけるアパタイト配向性を維持することができる歯科インプラント用フィクスチャーおよび歯科インプラントを提供する。
【解決手段】本発明の実施形態に係る歯科インプラント用フィクスチャー1Aは、小溝部4を備え、前記小溝部が、先端部側に位置している第1側壁部と、後端部側に位置している第2側壁部と、を有し、前記第1側壁部は、第1底部から離れるにつれて第1基準面から遠ざかるように延びており、前記第2側壁部は、前記第1基準面に平行か、または前記第1底部から離れるにつれて前記第1基準面から遠ざかるように延びており、前記第1側壁部と前記第1基準面とのなす角の角度αが、前記第2側壁部と前記第1基準面とのなす角の角度βよりも大きい。この歯科インプラント用フィクスチャーを備える歯科インプラントを提供する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
先端部および後端部を有する本体部と、
前記本体部の外側に開口し、前記先端部から前記後端部に向かって順に位置している大溝部および小溝部と、を備え、
前記大溝部は、
第2底部と、
前記第2底部の一端に接続している第3側壁部と、
前記第2底部の他端に接続しており前記第3側壁部よりも前記後端部の近くに位置している第4側壁部と、を有し、
前記大溝部の断面を含む第2断面視において、前記第3側壁部と、前記第2底部を通り前記本体部の中心軸に垂直な第2基準面とのなす角の角度γが、前記第4側壁部と前記第2基準面とのなす角の角度δよりも大きい、歯科インプラント用フィクスチャー。
続きを表示(約 900 文字)【請求項2】
前記小溝部は、第1底部と、前記第1底部の一端に接続している第1側壁部と、前記第1底部の他端に接続しており前記第1側壁部よりも前記後端部の近くに位置している第2側壁部と、を有し、
前記小溝部の断面を含む第1断面視において、前記第1側壁部と、前記第1底部を通り前記本体部の中心軸に垂直な第1基準面とのなす角の角度αが、前記第2側壁部と前記第1基準面とのなす角の角度βよりも大きい、請求項1に記載の歯科インプラント用フィクスチャー。
【請求項3】
前記大溝部および前記小溝部は螺旋状に延びている、請求項1に記載の歯科インプラント用フィクスチャー。
【請求項4】
前記大溝部と、前記小溝部とが、部分的に合流している状態で並走している境界部と、を備える、請求項1に記載の歯科インプラント用フィクスチャー。
【請求項5】
前記境界部は、前記小溝部における前記先端部側の端部と、前記大溝部における前記後端部側の端部と、を有する、請求項4に記載の歯科インプラント用フィクスチャー。
【請求項6】
前記境界部において、前記大溝部および前記小溝部は連続して延びている、請求項4に記載の歯科インプラント用フィクスチャー。
【請求項7】
前記境界部において、前記大溝部と前記小溝部は、前記本体部の外周部よりも前記本体部の内側で重なっている、請求項4に記載の歯科インプラント用フィクスチャー。
【請求項8】
前記小溝部の前記後端部側に位置するベベルを有する、請求項1に記載の歯科インプラント用フィクスチャー。
【請求項9】
前記小溝部の前記後端部側の端部は、前記ベベルの前記先端部側の端部よりも前記先端部側に位置する、請求項8に記載の歯科インプラント用フィクスチャー。
【請求項10】
前記本体部は、前記大溝部が位置する部位において、前記先端部に向かうにつれて小径になる領域を有する、請求項1に記載の歯科インプラント用フィクスチャー。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、歯科インプラント用フィクスチャーおよびそれを備える歯科インプラントに関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、歯科インプラント用フィクスチャー(以下、「フィクスチャー」と言うことがある。)を上下顎骨の歯槽骨に埋入することによって、咬合機能、発声機能および審美性などを回復させる歯科インプラント埋植手術が行われている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
特許文献2には、フィクスチャーとして、その外周部にねじ山を有し、ねじ山に沿って溝が延びる構成が提案されている。このフィクスチャーは、ねじ山に沿って延びる溝の内部に骨組織が成長できるように構成されている。
【0004】
一方、骨の主成分であるアパタイトは、結晶学的な異方性を有することが知られている(例えば、特許文献3および非特許文献1、2参照)。例えば、下顎骨におけるアパタイト配向性は、下顎骨のうち部位に応じて配向性が変化する(例えば、非特許文献2参照)。具体的には、歯牙に近い辺縁では咀嚼加重方向の配向が優位となり、骨体では近遠心方向の配向が優位となる。
【0005】
このようなアパタイト配向性は、骨本来の力学的機能を維持するものであるため、骨を再生させるときにアパタイト配向性を維持すれば、骨新生が早くなり、長期にわたる骨質維持も可能になると考えられる。特に、構造部品が取り付けられることによって負荷を受けやすいインプラント後方部において、再生する皮質骨におけるアパタイト配向性を維持するのが望ましい。
【0006】
しかし、特許文献2に記載されているような従来のフィクスチャーでは、上述したアパタイト配向性が考慮されていなかった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特許第4740139号公報
特許第4603893号公報
特許第5153626号公報
【非特許文献】
【0008】
Yoshihiro Noyama, Takayoshi Nakano, Takuya Ishimoto, Takashi Sakai, Hideki Yoshikawa, 「Design and optimization of the oriented groove on the hip implant surface to promote bone microstructure integrity」, Bone, 2013, 52, p. 659-667
吉川秀樹、中野貴由、松岡厚子、中島義雄、「未来型人工関節を目指して-その歴史から将来展望まで-」、第1版、株式会社日本医学館、2013年7月1日、p.349-351
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明の課題の1つは、再生する皮質骨におけるアパタイト配向性を維持することができる歯科インプラント用フィクスチャーおよび歯科インプラントを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の実施形態に係る歯科インプラント用フィクスチャーは、円柱状の本体部と、前記本体部の外周部のうち前記本体部の先端部側に位置している大溝部と、前記外周部のうち前記本体部の後端部側に位置している少なくとも1つの小溝部と、を備え、前記少なくとも1つの小溝部は、第1底部と、前記第1底部の一端に接続しており前記先端部側に位置している第1側壁部と、前記第1底部の他端に接続しており前記後端部側に位置している第2側壁部と、を有し、前記第1側壁部は、前記第1底部から離れるにつれて前記第1底部を通り前記本体部の中心軸に垂直な第1基準面から遠ざかるように延びており、前記第2側壁部は、前記第1基準面に平行か、または前記第1底部から離れるにつれて前記第1基準面から遠ざかるように延びており、前記中心軸に平行な断面視において、前記第1側壁部と前記第1基準面とのなす角の角度αが、前記第2側壁部と前記第1基準面とのなす角の角度βよりも大きい。
(【0011】以降は省略されています)

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