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公開番号2025083085
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-30
出願番号2023196764
出願日2023-11-20
発明の名称駐車制御装置及び駐車制御方法
出願人本田技研工業株式会社
代理人弁理士法人航栄事務所
主分類H02J 50/90 20160101AFI20250523BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】駐車制御により車両を非接触電力伝送が可能な駐車位置に駐車させる場合に、非接触電力伝送の効率を向上させることができる駐車制御装置及び駐車制御方法を提供する。
【解決手段】駐車スペース2に設置された1次コイル4と車両10に設けられた2次コイル7との間において非接触電力伝送が可能な車両10の駐車制御装置30は、駐車目標位置に車両10を自動で駐車させる駐車制御を実行する駐車制御部36と、充電結果情報を検出する充電結果検出部37と、を備える。駐車制御部36は、駐車スペース2において非接触充電を実行する度に、車両10のオフセット量と充電結果情報とを対応付けて記憶部32に記憶し、駐車スペース2で実行される駐車制御の駐車目標位置を、前記記憶部に記憶された過去の前記駐車位置情報及び前記伝送結果情報に基づきオフセットする。
【選択図】図7
特許請求の範囲【請求項１】
駐車スペースに設置された第１コイルと車両に設けられた第２コイルとの間において非接触で電力を伝送する非接触電力伝送が可能な前記車両の駐車制御装置であって、
前記駐車スペースにおいて前記第１コイルと前記第２コイルとが対向した駐車目標位置に前記車両を自動で駐車させる駐車制御を実行する駐車制御部と、
前記駐車目標位置で実行される前記非接触電力伝送の伝送結果情報を検出する結果検出部と、を備え、
前記駐車制御部は、
前記駐車スペースにおいて前記非接触電力伝送を実行する度に、前記非接触電力伝送の実行時における前記車両の駐車位置情報と前記伝送結果情報とを対応付けて記憶部に記憶し、
前記駐車スペースで実行される前記駐車制御の前記駐車目標位置を、前記記憶部に記憶された過去の前記駐車位置情報及び前記伝送結果情報に基づきオフセットする、
駐車制御装置。
続きを表示（約 1,200 文字）【請求項２】
請求項１に記載の駐車制御装置であって、
前記伝送結果情報は、充電出力及び充電効率のうち少なくとも一方、又は給電出力及び給電効率のうち少なくとも一方を含み、
前記駐車制御部は、前記駐車スペースで実行される前記駐車制御の前記駐車目標位置を、前記充電出力及び前記充電効率のうち少なくとも一方、又は前記給電出力及び前記給電効率のうち少なくとも一方が最適となる位置にオフセットする、
駐車制御装置。
【請求項３】
請求項１又は２に記載の駐車制御装置であって、
前記駐車制御部は、
前記駐車スペースにおいて前記非接触電力伝送を実行する度に、前記駐車スペースで実行される前記駐車制御の前記駐車目標位置を所定の距離オフセットし、前記非接触電力伝送の実行時における前記駐車位置情報と前記伝送結果情報とを対応付けて前記記憶部に記憶し、
前記記憶部に記憶された前記駐車位置情報と前記伝送結果情報とに基づき、前記駐車スペースにおける前記非接触電力伝送の最適位置を探索する、
駐車制御装置。
【請求項４】
請求項３に記載の駐車制御装置であって、
前記駐車制御部は、
前記駐車目標位置を第１方向にオフセットして、前記最適位置の前記第１方向の位置を探索し、
前記最適位置の前記第１方向の位置を探索して設定した後、前記駐車目標位置を前記第１方向と直交する第２方向にオフセットして、前記最適位置の前記第２方向の位置を探索する、
駐車制御装置。
【請求項５】
請求項３に記載の駐車制御装置であって、
前記駐車制御部は、前記駐車目標位置を第１方向及び該第１方向と直交する第２方向に同時にオフセットして、前記最適位置の前記第１方向の位置及び前記第２方向の位置を探索する、
駐車制御装置。
【請求項６】
駐車スペースに設けられた第１コイルと車両に設けられた第２コイルとの間において非接触で電力を伝送する非接触電力伝送が可能な前記車両の駐車制御方法であって、
前記駐車スペースにおいて前記第１コイルと前記第２コイルとが対向した駐車目標位置に前記車両を自動で駐車させる駐車制御を実行する駐車制御ステップと、
前記駐車目標位置で実行される前記非接触電力伝送の伝送結果情報を検出する結果検出ステップと、
前記駐車スペースにおいて前記非接触電力伝送を実行する度に、前記非接触電力伝送の実行時における前記車両の駐車位置情報と前記伝送結果情報とを対応付けて記憶部に記憶する記憶ステップと、
前記駐車スペースで次回に実行される前記駐車制御の前記駐車目標位置を、前記記憶部に記憶された過去の前記駐車位置情報及び前記伝送結果情報に基づきオフセットするオフセットステップと、を備える、
駐車制御方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、非接触電力伝送が可能な車両の駐車制御装置及び駐車制御方法に関する。
続きを表示（約 1,800 文字）【背景技術】
【０００２】
近年、より多くの人々が手ごろで信頼でき、持続可能かつ先進的なエネルギーへのアクセスを確保できるようにするため、エネルギーの効率化に貢献する二次電池を搭載するモビリティにおける充給電に関する研究開発が行われている。
【０００３】
例えば、充給電に関する研究開発として、車両に搭載されたバッテリを非接触で充電する非接触充電に関する研究開発が行われている。例えば、特許文献１～４には、駐車場等に設けられた非接触充電設備の１次コイル（送電コイル）から車両に設けられた２次コイル（受電コイル）に対して非接触で電力を伝送する非接触電力伝送システムが開示されている。
【０００４】
また、特許文献１～４では、非接触充電を効率的に行うために、１次コイルと２次コイルとの位置合わせを正確に行う技術が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００５】
特開２０１９－９８７４号公報
特開２０１７－９３１２９号公報
特開２０１４－２０７８５９号公報
特開２０１８－１７４６９０号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００６】
ところで、所定の駐車スペースに車両を自動で移動させて駐車させる自動駐車制御が知られている。自動駐車制御によれば、高い再現性で非接触充電設備が設けられた駐車場に車両を自動で駐車させることができる。しかしながら、制御のばらつきや、２次コイルと車両との相対位置の検出のばらつき等が原因で、自動駐車制御での駐車位置が必ずしも非接触での電力伝送の効率が最適である位置ではないことがあった。
【０００７】
本発明は、駐車制御により車両を非接触電力伝送が可能な駐車位置に駐車させる場合に、非接触電力伝送の効率を向上させることができる駐車制御装置及び駐車制御方法を提供する。そして、延いてはエネルギーの効率化に寄与するものである。
【課題を解決するための手段】
【０００８】
本発明は、
駐車スペースに設置された第１コイルと車両に設けられた第２コイルとの間において非接触で電力を伝送する非接触電力伝送が可能な前記車両の駐車制御装置であって、
前記駐車スペースにおいて前記第１コイルと前記第２コイルとが対向した駐車目標位置に前記車両を自動で駐車させる駐車制御を実行する駐車制御部と、
前記駐車目標位置で実行される前記非接触電力伝送の伝送結果情報を検出する結果検出部と、を備え、
前記駐車制御部は、
前記駐車スペースにおいて前記非接触電力伝送を実行する度に、前記非接触電力伝送の実行時における前記車両の駐車位置情報と前記伝送結果情報とを対応付けて記憶部に記憶し、
前記駐車スペースで実行される前記駐車制御の前記駐車目標位置を、前記記憶部に記憶された過去の前記駐車位置情報及び前記伝送結果情報に基づきオフセットする。
【０００９】
また、本発明は、
駐車スペースに設けられた第１コイルと車両に設けられた第２コイルとの間において非接触で電力を伝送する非接触電力伝送が可能な前記車両の駐車制御方法であって、
前記駐車スペースにおいて前記第１コイルと前記第２コイルとが対向した駐車目標位置に前記車両を自動で駐車させる駐車制御を実行する駐車制御ステップと、
前記駐車目標位置で実行される前記非接触電力伝送の伝送結果情報を検出する結果検出ステップと、
前記駐車スペースにおいて前記非接触電力伝送を実行する度に、前記非接触電力伝送の実行時における前記車両の駐車位置情報と前記伝送結果情報とを対応付けて記憶部に記憶する記憶ステップと、
前記駐車スペースで次回に実行される前記駐車制御の前記駐車目標位置を、前記記憶部に記憶された過去の前記駐車位置情報及び前記伝送結果情報に基づきオフセットするオフセットステップと、を備える。
【発明の効果】
【００１０】
本発明によれば、駐車制御により車両を非接触電力伝送が可能な駐車位置に駐車させる場合に、非接触電力伝送の効率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
（【００１１】以降は省略されています）

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