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公開番号
2025083617
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-02
出願番号
2023197081
出願日
2023-11-21
発明の名称
ガスバーナ及びそれを用いた加熱装置
出願人
株式会社マスダック
代理人
弁理士法人共生国際特許事務所
主分類
F23D
14/58 20060101AFI20250526BHJP(燃焼装置;燃焼方法)
要約
【課題】外部から受けた供給気体を区間ごとに流量を調節可能に対象装置に供給する気体流量調節装置を提供する。
【解決手段】本発明によるガスバーナは、外部からの供給気体の受け入れ室と、受け入れた供給気体を区間ごとに流量を調節可能に対象装置に供給する流量調節管とを有し、流量調節管は、一端が開口し他端が閉塞し長手方向に沿って複数の気体供給口を備える外周管と、外周管の内部空間を長手方向に第1~第n区間(nは3以上の自然数)に分割する(n-1)個の仕切り板と、受け入れ室から第2~第n区間のそれぞれに途中の仕切り板を貫通して個別に供給気体を供給する(n-1)本の内蔵管と、受け入れ室との境界部にあって各内蔵管の一端及び第1区間に供給気体を供給する個別の開口部を有するキャップ材と、キャップ材の各開口部を流れる供給気体の流量調節手段とを備え、仕切り板の少なくとも1つは外周管の長手方向に移動可能である。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
外部から供給気体を受ける受け入れ室と、受け入れた供給気体を区間ごとに流量を調節可能に対象装置に供給する流量調節管とを有するガスバーナであって、
前記流量調節管は、
一端が開口し他端が閉塞し長手方向に沿って複数の気体供給口を備える外周管と、
外周管の内部空間を長手方向に第1区間~第n区間(nは3以上の自然数)に分割する(n-1)個の仕切り板と、
受け入れ室から第2区間~第n区間のそれぞれに途中の仕切り板を貫通して個別に供給気体を供給する(n-1)本の内蔵管と、
受け入れ室との境界部にあって各内蔵管の一端及び第1区間に供給気体を供給するための個別の開口部を有するキャップ材と、
キャップ材の開口部の開口面積を調節してそれぞれの開口部を流れる供給気体の流量を調節する流量調節手段と、
着火手段と、を備え、
前記(n-1)個の仕切り板の内の少なくとも1つは前記外周管の長手方向に沿って移動可能に設置され、
流量調節手段により第1区間~第n区間に流れる供給気体の流量を個別に調節して区間ごとに火力を調節可能であることを特徴とするガスバーナ。
続きを表示(約 46 文字)
【請求項2】
請求項1に記載のガスバーナを備えることを特徴とする加熱装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、気体流量調節装置の一形態としてのガスバーナ及びそれを用いた加熱装置に関し、特に長手方向に沿って複数に分割された区間を有し、区間ごとに流量を調節可能な流量調節管を備え、必要な場所に必要な量の供給気体(燃焼ガス)を供給することができるガスバーナ及びそれを用いた加熱装置に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
食品の製造工程において、食材を焼成するオーブンや食材を蒸す蒸し器などの加熱装置が多く使用されている。一例として、食材を焼成するオーブンにおいては、量産用の製造ラインの加熱装置として、ベルト搬送などにより複数列に配置した食材を、一定方向に搬送しながらトンネル状の加熱エリアを通過させて加熱する方式のトンネルオーブンが多く使用される。
【0003】
こうした搬送を伴う加熱装置では、一定方向に長い棒状のガスバーナを搬送装置による食材の搬送方向と直交する方向で搬送方向に複数本並べて配置する加熱構造がとられることが多い。この場合ガスバーナの火力が長手方向で均一だと、搬送方向に向かって中央付近はトンネル内の温度が高く、トンネル壁に近い両端部では温度が低くなりやすい傾向がある。そのため、搬送方向と直交する方向に並ぶ1列の食材に着目すると、中央付近の食材に比べ、両端部に近い部分に位置する食材は加熱不足になりやすい。逆に両端部に近い部分に位置する食材の加熱状態を適正にする火力に調節すると、中央付近の食材に熱が過剰に加わってしまう。
【0004】
そこで加熱装置、特に一度に多くの食材を加熱処理する量産用の加熱装置では、食材の加熱状態が食材ごとにムラにならないよう、加熱エリア内の温度分布を一定の範囲内に制御することが重要となる。このような加熱エリア内の温度のばらつきを低減する必要があるのはオーブンに限らず、蒸し器も同様である。
加熱エリア内の温度のばらつきを低減する方法として、加熱エリア内の温度の上がりにくい場所を部分的に強く加熱する方法や、加熱自体は均一に行っても温度の高い部分の空気を加熱エリア内に分散させるよう効率的な対流を生じさせる方法などが挙げられる。
【0005】
加熱エリア内を部分的に強く加熱するための技術として、特許文献1には、菓子生地類を連続して移動する移動軌道の一部の上方及び又は下方に、移動軌道の進行方向に対し、直角に所定の間隔を置いて、ガスバーナを配設し、このガスバーナは燃焼ガス等の流通経路を具えるバーナ本体の長手方向に沿って、燃焼ガス等の噴出部を形成し、このバーナ本体の外側に、噴出部のうちの少なくとも一部のところで燃焼ガス噴出部分の面積を制御させるよう開閉手段を設けた連続菓子焼成装置が開示されている。
【0006】
また特許文献2には、燃焼管の表面に複数の炎口が設けてあり、燃焼管の内部は区画されて複数のガス通気道が形成され、このガス通気道によって炎口は複数の炎口群に区分してあり、各ガス通気道内に送る燃焼用ガスの流量を調節して燃焼管に於ける燃焼を制御するようにした、ガスバーナの燃焼制御方法が開示されている。
【0007】
特許文献1に記載の連続菓子焼成装置によれば、中央部より両端部の炎を強くして焼きムラを生じさせずに、菓子生地を均一に焼成することが期待される。しかし調節方法は両端部の火力調節が一体のリング材で同時に調節されるため、調節パターンが決まっており、個別に細かく調節することはできない。また火力を調節するための目盛り等の記載もないため調節の再現性が乏しいという課題もある。
【0008】
特許文献2に記載のガスバーナの燃焼制御方法によれば、ガスバーナの火力は手元でつまみにより調節ができ、つまみの周囲には目盛りが備えられるので、調節の再現性が得やすい。しかし、特許文献2に記載の発明は炉内の温度分布のばらつき改善を目的としたものではないため、ガスバーナの調節は手前側と奥側の2区間であり、3区間以上の場合については記載されていない。
【0009】
一方、対流を生じさせる技術としては、特許文献3が挙げられる。特許文献3には、ガスバーナを備えた焼成室と、焼成室を通過するように被焼成物を搬送するためのコンベアとを備えるパンまたは菓子焼成用のトンネル式オーブンであって、焼成炉の外部に設けた吸入口から取り入れた炉外の空気を、有圧送風機を経て焼成室に噴出する小孔を備える空気噴出用チューブを有する対流加熱装置を、被焼成物の搬送方向に向かって複数備えるトンネル式オーブンが開示されている。
【0010】
特許文献3に記載の発明によれば、焼成炉内に噴出される空気により、焼成炉内の空気が攪拌され焼成炉内の温度のばらつきが低減することが期待される。しかし空気噴出用チューブは、コンベアの被焼成物の搬送方向にほぼ直交するように焼成室を横断して設けられるが、噴出用小孔は所定の間隔で設けられ、空気噴出用チューブの長手方向に対しては均一な噴出を行うのみである。このため対流の状況を調節することが難しいという課題が残る。
そこでガスバーナとしての燃焼ガスの供給にしても、加熱装置内に対流を生じさせるための空気の供給にしても、加熱装置の中の搬送方向に直交する方向において容易に供給気体の流量調節が可能な気体流量調節装置、特にガスバーナの提供が望まれる。
【先行技術文献】
【特許文献】
(【0011】以降は省略されています)
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