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公開番号
2025083781
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-02
出願番号
2023197364
出願日
2023-11-21
発明の名称
履帯連結装置
出願人
株式会社小松製作所
代理人
弁理士法人深見特許事務所
主分類
B62D
55/205 20060101AFI20250526BHJP(鉄道以外の路面車両)
要約
【課題】耐久性に優れた履帯連結装置を提供する。
【解決手段】履帯リンク21は、貫通孔21aを有し、貫通孔21aの内周面に第1の切欠21bを有する。マスタピン22は、履帯リンク21の貫通孔21aに挿入され、外周面に第2の切欠22bを有する。ノックピン25は、第1の切欠21bおよび第2の切欠22bから構成され貫通孔21aの端部に開口を有する第1の凹部24内に一端面25aを開口側にして配置される。スナップリング26は、C型形状を有し、ノックピン25の一端面25aに隙間を隔てて、あるいは一端面25aに当接して配置される。履帯リンク21は、スナップリング26の周方向の回転軌跡RT内に配置され、スナップリング26の回転範囲を制限する回転制限部RLを有する。
【選択図】図5
特許請求の範囲
【請求項1】
複数の履帯リンクを連結して無端状の履帯とするための履帯連結装置であって、
ピン貫通孔を有し、前記ピン貫通孔の内周面に第1の切欠を有する履帯リンクと、
前記履帯リンクの前記ピン貫通孔に挿入され、外周面に第2の切欠を有するマスタピンと、
前記第1の切欠および前記第2の切欠から構成され前記ピン貫通孔の端部に開口を有する第1の凹部内に一端面を前記開口側にして配置されるノックピンと、
C型形状を有し、前記ノックピンの前記一端面に隙間を隔てて、あるいは前記一端面に当接して配置されるスナップリングと、
前記スナップリングの周方向の回転軌跡内に配置され、前記スナップリングの回転範囲を制限する回転制限部と、を備えた、履帯連結装置。
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【請求項2】
前記スナップリングは、C型形状のリング部と、前記リング部の第1の周端および第2の周端のそれぞれにおいて前記リング部よりも外周側へ突き出す第1の鍔部および第2の鍔部とを有し、
前記回転制限部は、前記スナップリングの周方向の第1の方向において前記第1の鍔部と前記ノックピンとの間に位置する第1の回転制限部分と、前記スナップリングの周方向の前記第1の方向の反対方向である第2の方向において前記第2の鍔部と前記ノックピンとの間に位置する第2の回転制限部分と、を有する、請求項1に記載の履帯連結装置。
【請求項3】
前記履帯リンクと前記マスタピンとの間には第2の凹部が設けられ、
前記第2の凹部は、前記ピン貫通孔の中心軸線から前記スナップリングの最外径部までの距離よりも前記中心軸線から離れた第1の外周壁を有する大径凹部と、前記距離よりも前記中心軸線に近い第2の外周壁を有する小径凹部と、を有し、
前記スナップリングの前記最外径部は前記大径凹部内に位置している、請求項1に記載の履帯連結装置。
【請求項4】
前記スナップリングは、C型形状のリング部と、前記リング部の第1の周端および第2の周端のそれぞれにおいて前記リング部よりも外周側へ突き出す第1の鍔部および第2の鍔部とを有し、
前記第1の鍔部および前記第2の鍔部の少なくとも一部は前記大径凹部内に配置され、前記リング部の少なくとも一部は前記小径凹部内に配置される、請求項3に記載の履帯連結装置。
【請求項5】
前記大径凹部は前記小径凹部よりも深く形成されており、
前記スナップリングは前記第1の鍔部および前記第2の鍔部の各々にプライヤ係合部を有し、前記プライヤ係合部は前記大径凹部内に位置する部分を有する、請求項4に記載の履帯連結装置。
【請求項6】
前記大径凹部の前記第1の外周壁は、前記マスタピンに対する前記スナップリングの脱着時における前記プライヤ係合部の可動範囲を制限する、請求項5に記載の履帯連結装置。
【請求項7】
前記マスタピンに対する前記スナップリングの脱着時において変形する前記スナップリングの前記リング部の受け面となるように前記小径凹部の底面は構成されている、請求項5または請求項6に記載の履帯連結装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、履帯連結装置に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
作業機械として、履帯を有する油圧ショベル、ブルドーザなどが知られている。履帯は、複数の履帯リンクが連結された履帯リンクチェーンを含んでいる。履帯が走行装置から取り外される際には履帯リンクチェーンの連結が解除される。履帯リンクチェーンの連結を解除する手法として、たとえば履帯リンク同士を連結しているマスタピンを履帯リンクから取り外すという方法がある。
【0003】
マスタピンを用いて履帯リンク同士の連結を解除する技術は、たとえば特開2013-244783号公報(特許文献1)に記載されている。特許文献1では、履帯リンクに対するマスタピンのつれ回りを防止するために、履帯リンクの切欠とマスタピンの切欠により構成される凹部にノックピンが挿入されている。ノックピンが凹部から抜け出ることを防止するために、スナップリングがマスタピンの外周に取付けられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2013-244783号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし特許文献1に記載の構成では、作業機械の稼働時(走行時を含む)の振動によりスナップリングがマスタピンに対して周方向に回転する。この回転によりスナップリングの低強度の箇所が偏荷重がかかる位置に移動するおそれがある。このため履帯連結装置に更なる耐久性が求められる。
【0006】
本開示の目的は、耐久性に優れた履帯連結装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の履帯連結装置は、複数の履帯リンクを連結して無端状の履帯とするための履帯連結装置であって、履帯リンクと、マスタピンと、ノックピンと、スナップリングとを備えている。履帯リンクは、ピン貫通孔を有し、ピン貫通孔の内周面に第1の切欠を有する。マスタピンは、履帯リンクのピン貫通孔に挿入され、外周面に第2の切欠を有する。ノックピンは、第1の切欠および第2の切欠から構成されピン貫通孔の端部に開口を有する第1の凹部内に一端面を開口側にして配置される。スナップリングは、C型形状を有し、ノックピンの一端面に隙間を隔てて、あるいは一端面に当接して配置される。履帯リンクは、スナップリングの周方向の回転軌跡内に配置され、スナップリングの回転範囲を制限する回転制限部を有する。
【発明の効果】
【0008】
本開示によれば、耐久性に優れた履帯連結装置を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本開示の一実施形態における作業機械の構成を概略的に示す斜視図である。
図1の作業機械における走行体の構成を概略的に示す側面図である。
図2の走行体に含まれる履帯の構成を概略的に示す部分分解斜視図である。
図2のP1部における履帯を示す拡大図である。
図4のマスタピン周辺の拡大図である。
図4のVI-VI線に沿う部分断面図である。
図6のP2部における履帯リンク等を示す拡大図である。
図5のVIII-VIII線の断面に沿って示す斜視図である。
図8からマスタピン、スナップリングおよびノックピンを省略して示す履帯リンク等の斜視図である。
回転制限部を説明するための図である。
スナップリング係止のための周溝が履帯リンクのピン貫通孔の内周面に設けられた変形例の構成を示す図である。
図11のXII-XII線に沿う断面図である。
比較例の履帯連結装置における課題を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本開示の実施形態について、図面に基づいて説明する。
(【0011】以降は省略されています)
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