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公開番号
2025088036
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-11
出願番号
2023202463
出願日
2023-11-30
発明の名称
難燃性材料及び難燃性シート
出願人
第一工業製薬株式会社
,
国立大学法人 東京大学
代理人
弁理士法人蔦田特許事務所
主分類
D21H
11/20 20060101AFI20250604BHJP(製紙;セルロースの製造)
要約
【課題】アニオン変性パルプを含む新規な難燃性材料及び難燃性シートを提供する。
【解決手段】実施形態に係る難燃性材料及び難燃性シートは、アニオン性基の対イオンが金属イオンを含むアニオン変性パルプを含むものであり、該アニオン変性パルプは、アニオン性基を全て酸型にして測定されるアニオン性基の量が1.1~3.0mmol/gである。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
アニオン性基の対イオンが金属イオンを含むアニオン変性パルプを含む難燃性材料であって、前記アニオン変性パルプは、前記アニオン性基を全て酸型にして測定されるアニオン性基の量が1.1~3.0mmol/gである、難燃性材料。
続きを表示(約 370 文字)
【請求項2】
前記金属イオンが多価金属イオンを含む、請求項1に記載の難燃性材料。
【請求項3】
前記アニオン性基がカルボキシ基である、請求項1又は2に記載の難燃性材料。
【請求項4】
アニオン性基の対イオンが金属イオンを含むアニオン変性パルプを含む難燃性シートであって、前記アニオン変性パルプは、前記アニオン性基を全て酸型にして測定されるアニオン性基の量が1.1~3.0mmol/gである、難燃性シート。
【請求項5】
前記金属イオンが多価金属イオンを含む、請求項4に記載の難燃性シート。
【請求項6】
前記アニオン性基がカルボキシ基である、請求項4又は5に記載の難燃性シート。
【請求項7】
更に未変性パルプを含む、請求項4又は5に記載の難燃性シート。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、アニオン変性パルプを含む難燃性材料及び難燃性シートに関する。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
パルプには本来、難燃性はなく、パルプからなる紙にも難燃性はない。難燃性を付与するために、無機化合物などの難燃剤が添加されているが、多量に添加する必要があり、また均一に分散させるのは容易ではない。
【0003】
特許文献1には、セルロース繊維などの繊維表面が無機粒子によって被覆された複合繊維と、水不溶性の難燃化剤とを含有する難燃性成形物が開示され、該成形物がシート形状を有すること、及び、繊維を含有する液体中で無機粒子を合成することにより上記複合繊維を調製することが開示されている。特許文献1にはまた、上記繊維としてTEMPO酸化CNFなどのアニオン変性セルロース繊維も開示されているが、アニオン変性パルプの金属塩が難燃性を持つことは開示されていない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2021-25003号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の実施形態は、アニオン変性パルプを含む新規な難燃性材料及び難燃性シートを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは、パルプにアニオン性基を導入し、該アニオン性基を金属塩とすることにより、パルプが難燃化されることを見い出し、かかるアニオン変性パルプの金属塩を用いて難燃性材料及び難燃性シートとすることを案出した。本発明は以下に示される実施形態を含む。
【0007】
[1] アニオン性基の対イオンが金属イオンを含むアニオン変性パルプを含む難燃性材料であって、前記アニオン変性パルプは、前記アニオン性基を全て酸型にして測定されるアニオン性基の量が1.1~3.0mmol/gである、難燃性材料。
[2] 前記金属イオンが多価金属イオンを含む、[1]に記載の難燃性材料。
[3] 前記アニオン性基がカルボキシ基である、[1]又は[2]に記載の難燃性材料。
【0008】
[4] アニオン性基の対イオンが金属イオンを含むアニオン変性パルプを含む難燃性シートであって、前記アニオン変性パルプは、前記アニオン性基を全て酸型にして測定されるアニオン性基の量が1.1~3.0mmol/gである、難燃性シート。
[5] 前記金属イオンが多価金属イオンを含む、[4]に記載の難燃性シート。
[6] 前記アニオン性基がカルボキシ基である、[4]又は[5]に記載の難燃性シート。
[7] 更に未変性パルプを含む、[4]~[6]のいずれか1項に記載の難燃性シート。
【発明の効果】
【0009】
本発明の実施形態によれば、アニオン変性パルプを含む新規な難燃性材料及び難燃性シートを提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0010】
[難燃性材料]
本実施形態に係る難燃性材料は、アニオン性基の対イオンが金属イオンを含むアニオン変性パルプを含む。アニオン変性パルプであると、アニオン性基に効率的に金属イオンを導入することができ、パルプを難燃化することができる。そのため、難燃性を付与するための材料として用いることができる。また、金属イオンを導入することにより、例えば当該パルプを用いてシート化したときに、引張強度などの強度を高めることができ、よって、強度と難燃性を両立することができる。
(【0011】以降は省略されています)
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