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公開番号2025088048
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-11
出願番号2023202478
出願日2023-11-30
発明の名称熱成形用材料及びその成形体
出願人第一工業製薬株式会社,国立大学法人 東京大学
代理人弁理士法人蔦田特許事務所
主分類C08L 1/08 20060101AFI20250604BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】熱成形性を有する微細繊維状セルロースを含む熱成形用材料を提供する。
【解決手段】実施形態に係る熱成形用材料は、数平均繊維幅が2~1000nmであるオニウム塩型のアニオン変性微細繊維状セルロースを50質量%以上含む。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
数平均繊維幅が2~1000nmであるオニウム塩型のアニオン変性微細繊維状セルロースを50質量%以上含む、熱成形用材料。
続きを表示(約 300 文字)【請求項2】
前記アニオン変性微細繊維状セルロースのアニオン性基をオニウム塩にするための修飾剤の融点が150℃以下である、請求項1に記載の熱成形用材料。
【請求項3】
前記アニオン変性微細繊維状セルロースのオニウム塩が第四級オニウム塩である、請求項1に記載の熱成形用材料。
【請求項4】
前記アニオン変性微細繊維状セルロースは、アニオン性基を全て酸型にして測定されるアニオン性基の量が0.5~3.0mmol/gである、請求項1に記載の熱成形用材料。
【請求項5】
請求項1~4のいずれか1項に記載の熱成形用材料を熱成形してなる成形体。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、熱成形用材料、及びそれを熱成形してなる成形体に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
近年、サステナビリティの観点から、天然に多量に存在するバイオマスであるセルロース繊維、とりわけその新たな利用形態として微細繊維状セルロース(セルロースナノファイバーとも称される。)が注目されている。
【0003】
例えば、特許文献1には、カルボキシ基を有する微細セルロース繊維に陽イオン界面活性剤が吸着してなり、陽イオン界面活性剤として第四級アンモニウム化合物を、セルロース構成単位のC6位のカルボキシ基に化学吸着させた、微細セルロース繊維複合体が開示されている。特許文献1には、また、該微細セルロース繊維複合体を強化材として、成形可能な樹脂と混合した複合材料、及び、複合材料における樹脂の含有量が、複合材料の全質量に対して40~99.99質量%であることが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2011-140738号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
セルロース繊維は、本来、熱成形性がない。そのため、熱可塑性樹脂などの樹脂に添加しなければ熱成形することはできない。上記のように従来、カルボキシ基を持つ微細繊維状セルロースを強化材として樹脂に添加することは知られているが、特定のアニオン変性微細繊維状セルロースが熱成形性を有することは知られていなかった。
【0006】
本発明の実施形態は、熱成形性を有する微細繊維状セルロースを含む新規な熱成形用材料及びその成形体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は以下に示される実施形態を含む。
[1] 数平均繊維幅が2~1000nmであるオニウム塩型のアニオン変性微細繊維状セルロースを50質量%以上含む、熱成形用材料。
[2] 前記アニオン変性微細繊維状セルロースのアニオン性基をオニウム塩にするための修飾剤の融点が150℃以下である、[1]に記載の熱成形用材料。
[3] 前記アニオン変性微細繊維状セルロースのオニウム塩が第四級オニウム塩である、[1]又は[2]に記載の熱成形用材料。
[4] 前記アニオン変性微細繊維状セルロースは、アニオン性基を全て酸型にして測定されるアニオン性基の量が0.5~3.0mmol/gである、[1]~[3]のいずれか1項に記載の熱成形用材料。
[5] [1]~[4]のいずれか1項に記載の熱成形用材料を熱成形してなる成形体。
【発明の効果】
【0008】
本発明の実施形態によれば、熱成形性を有する微細繊維状セルロースを含む新規な熱成形用材料及びその成形体を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本実施形態に係る熱成形用材料は、数平均繊維幅が2~1000nmであるオニウム塩型のアニオン変性微細繊維状セルロースを含むものである。アニオン変性微細繊維状セルロースは、アニオン性基が導入された微細繊維状セルロースである。
【0010】
微細繊維状セルロースは、セルロース繊維をナノレベルまで微細化したものであり、セルロースナノファイバーとも称される。微細繊維状セルロースの数平均繊維幅は2~1000nmであり、好ましくは2~500nm、より好ましくは2~300nm、より好ましくは2~100nm、より好ましくは3~50nm、より好ましくは3~20nmである。
(【0011】以降は省略されています)

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